RAD-140(Testolone)効果完全ガイド|SARMs最強クラスの薬理・LBM増加・神経保護・心臓毒性まで【2026年版】

RAD-140(Testolone)効果完全ガイド|SARMs最強クラスの薬理・LBM増加・神経保護・心臓毒性まで【2026年版】

先に結論(3行)
  • 初回バルク重視なら 候補A
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結論3行

  • 強度ポジション: RAD-140(Testolone、開発コードRAD-140)はSARMs(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)群の中でLGD-4033と並ぶ最強クラスの同化作用を持つ化合物。前臨床ラットモデルではテストステロンプロピオン酸塩に匹敵する除脂肪体重増加が報告され、ヒトでの臨床用量範囲は限定されるが、ユーザー実使用量(10〜20mg/日)では明確な筋力・LBM(除脂肪体重)増加が観察される。
  • 薬理の特徴: アンドロゲン受容体(AR、男性ホルモンの結合先)に高選択的に作用し、5α還元(DHTへの変換)が起きないため前立腺・皮脂腺・毛包への副作用が軽減される。一方でHPTA(視床下部-下垂体-精巣軸)抑制はSARMsの中でも強い部類で、PCT(Post Cycle Therapy、サイクル後の内分泌回復療法)と採血モニタリングは必須インフラ。
  • 正直な懸念: 2022〜2024年に急性心筋炎・心膜炎・心不全の症例報告が複数論文化(PMID 35233331 / 39157568 / 38864168)されており、心血管リスクは「軽微」と片付けられない。神経保護効果(PMID 24428527)という別ベクトルの興味深い報告もある一方、心臓に既往のある人は使用しない判断が合理的。

> 本記事は20歳以上の読者を対象とした情報提供で、医療行為・処方の代替ではない。日本国内ではRAD-140は医薬品として承認されておらず、個人輸入による自己責任利用が前提。WADA(世界アンチ・ドーピング機関)禁止物質(S1.2項「その他の同化薬」)に該当するため、競技登録のあるアスリートは使用しない。用量設計はLGD-4033用量完全ガイド、SARMs横断比較はSARMs比較表を併読推奨。

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1. RAD-140(Testolone)とは何か:化学的ポジションと開発経緯

RAD-140は、米国Radius Health社が筋萎縮・がん悪液質(カヘキシア)・乳がん治療を視野に開発したSARM(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)で、別名Testolone(テストロン)。「ステロイド骨格を持たない非ステロイド性化合物」というのが構造上の最大の特徴で、2010年代初頭に前臨床(ラット・サル)データが公表され、2017年に乳がんモデルでの成長阻害効果が報告された(PMID 28974548)。

1-1. 「ステロイドではない」の意味

AAS(アナボリックステロイド、たとえばテストステロン・トレンボロン・ナンドロロン)は4環構造のステロイド骨格を持ち、芳香化(エストロゲンへの変換)・5α還元(DHTへの変換)・17α-アルキル化(経口生体利用率向上)などの修飾を受けやすい。

RAD-140は完全に別骨格で、

  • 芳香化しない → 女性化乳房・水分貯留が原則起きない
  • 5α還元されない → DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されない=前立腺肥大・脱毛・皮脂分泌増加が軽減
  • 筋・骨で強く作動、前立腺・皮脂腺で弱い → これが「選択的」の意味

この選択性は前臨床モデルで確認されている特性で、ヒトでも同程度の選択性が出るとは限らないが、AAS特有の「アンドロゲン副作用パッケージ」を回避できる設計思想である点は重要。

1-2. Radius Health社の臨床試験

Radius Healthは2017年〜2020年代前半にかけてRAD-140を転移性ER陽性乳がん(ARを併発発現する亜型)に対する臨床試験(NCT03088527など)で評価した。研究系SARMsの中では比較的整った臨床開発パイプラインを通過した化合物である一方、最終的に乳がん適応での開発は中止となった経緯があり、医薬品としての承認には至っていない。

ただし「臨床試験を通過したことがある化合物」というだけで、ヒトでのPK(薬物動態)・PD(薬力学)・忍容性データの一部は公表されており、まったくの未知化合物ではないという点は他のニッチSARMs(YK-11等)との大きな違い。

1-3. 「研究用化合物」としての流通

RAD-140は世界各国で医薬品としては未承認だが、研究用化合物(Research Chemical)として原料が流通している。日本では個人輸入代行を介して入手可能で、ボディメイク・カット・リーンバルクを目的としたユーザーが利用するのが実情。

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2. 薬理:なぜ「SARMs最強クラス」と呼ばれるのか

2-1. AR結合親和性とアナボリック/アンドロゲン比

RAD-140の薬理を理解する鍵はAR結合親和性(化合物がアンドロゲン受容体にどれだけ強く・選択的に結合するか)アナボリック/アンドロゲン比(筋作用と前立腺/皮脂腺作用の比) の2点。

化合物 AR結合親和性(Ki, nM) アナボリック比 アンドロゲン比 選択性
テストステロン(基準) 〜1.0 1.0 1.0 1:1
RAD-140 7 高(前臨床) 90:1〜(前臨床ラット)
LGD-4033 1 10:1程度
Ostarine(MK-2866) 〜3 3:1程度

※前臨床値・出典別で数値はばらつく。比較目的の目安値。

注目点は、RAD-140はAR親和性そのものはLGD-4033ほど強くないが、選択性(筋作用 vs アンドロゲン作用の比)が極めて高いことが前臨床で報告されていること。これが「強度を出しつつアンドロゲン副作用が軽減される」根拠とされる。

2-2. AAS(アナボリックステロイド)との作動メカニズムの違い

観点 AAS(例:テストステロン) RAD-140
受容体 AR(全身に広く作動) AR(筋・骨で選択的)
芳香化 あり(E2変換) なし
5α還元 あり(DHT変換) なし
経口生体利用率 多くは経口可だが17α-アルキル化が必要 経口で良好(肝代謝あり)
HPTA抑制 用量・期間依存で強い 強い(SARMsの中でも強い部類)
心血管リスク 用量依存で上昇(特にAAS高用量) 症例報告あり(後述)

「SARMsだから安全」は誤解で、HPTA抑制と心血管リスクの観点ではRAD-140はSARMsの中でも要注意の部類。「AAS副作用のうちアンドロゲン性のものは回避できるが、ホルモン軸への影響は強く出る」が正確な理解。

2-3. 前臨床データの読み方

RAD-140はラットでテストステロンプロピオン酸塩と同等の同化作用(肛門挙筋・前立腺重量比較)が報告されている前臨床化合物。ヒトでは投与量・期間ともに前臨床より遥かに低い水準で運用されるため、「ラットでテスト同等=ヒトでテスト同等」とは読めない。

ただし、ユーザーレベルでの実使用報告(10〜20mg/日×6〜8週)では、

  • LBM増加 +2〜4kg
  • 1RM(最大挙上重量)+5〜15kg(主要種目)
  • 体感的なエネルギー感・攻撃性の上昇

が標準的な範囲として観察される。これはOstarineの単独サイクルより明確に強く、LGD-4033 10mg/日と同等〜やや強い体感を持つユーザーが多い。

> SARMs全7種を横断的に比較した目的別早見はSARMs比較表+ステロイド/ケア剤早見表を参照。

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3. 効果実感タイムライン(Day1〜Week8)

ユーザー実使用報告(海外フォーラムRedditやEvolutionary.org、国内ボディメイクブログ等)を統合すると、RAD-140 10〜15mg/日×8週でのタイムラインは概ね以下のように整理される。

3-1. Day 1〜3:わずかな体感変化

  • エネルギー感の軽い上昇(プラセボ要素も含む可能性)
  • 食欲のわずかな増加
  • 筋肉に対する血流感の増加(パンプ感の前兆)

この時点では薬物が定常状態に達していないため、はっきりした変化は出にくい。半減期は16〜20時間程度と報告されており、定常状態到達には3〜5日程度かかる。

3-2. Week 1:パンプ感とエネルギー感の安定化

  • 筋肉のパンプ感がベースライントレでも明確に強くなる
  • ジムでの集中力・攻撃性が上がる体感(エネルギー感増加と表裏)
  • 食欲増加が顕在化(バルクには好材料、カットには注意)

3-3. Week 2〜3:筋力の伸びが顕在化

  • 主要種目の1RM・反復重量が5〜10%伸びる
  • ベンチプレス・スクワットで「いつもの重量が軽く感じる」
  • 体重は+1〜2kg(水分・グリコーゲン優位)
  • 性欲は上昇/下降の両方が報告される(個人差大)

3-4. Week 4:LBM増加が体組成計に反映

  • 体組成計でLBM(除脂肪体重)+1.5〜2.5kg
  • 体脂肪率は維持〜微減(食事条件による)
  • HPTA抑制が顕在化:朝勃ち頻度減少・性欲低下が出る人が一定数
  • 倦怠感・気分の沈み込みが出る場合は早めの中断検討

3-5. Week 5〜6:リターンが鈍化、副作用が累積

  • 同化リターンの伸びが鈍化(1RMの伸びは月+2〜5kg程度に減速)
  • HDL(善玉コレステロール)低下が採血で確認できるレベルに
  • ALT/AST(肝酵素)の軽度上昇が出る場合あり
  • 関節の調子は概ね良好(後述の関節保護報告)

3-6. Week 7〜8:完走とPCT準備

  • 最終LBM+2〜4kg(食事・トレ強度依存)
  • 1RMトータル(BIG3合計)+15〜30kg
  • HPTA抑制度合いを採血で確認しPCT設計
  • サイクル終了→48〜72時間以内にPCT開始(クロミフェン等)

このタイムラインはあくまで「平均的な範囲」で、個体差・食事・トレーニング・睡眠の質で大きくぶれる。「Week 4で何も変化がない」場合は原料品質を疑う(後述の偽物見分け)。

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4. 用量レンジの概要(初心者5mg / 中級10mg / 上級15mg)

本記事は効果情報の特化記事のため、用量の詳細はLGD-4033用量完全ガイドに準じる構造で整理する(RAD-140専用の用量詳細記事は別途展開予定)。ここでは効果との対応だけ概観する。

用量 経験ゾーン 期間目安 想定LBM増 HPTA抑制度 PCT必要性
5mg/日 初心者・反応見 6〜8週 +1〜2kg 推奨
10mg/日 中級・標準バルク 8週 +2〜3kg 必須
15mg/日 中〜上級・本気バルク 6〜8週 +2.5〜4kg 強〜深 必須・厚め
20mg/日 上級・短期勝負 4〜6週 +3〜4.5kg 深い 必須・テーパリング

押さえるべきポイント2点:

  • 5mg/日でも反応する: RAD-140はAR選択性が高く、5mg/日でもLBM増加・筋力増加の体感が出るユーザーが多い。「効かせるためには15mg必要」というフォーラム俗説は、初回ユーザーには過剰な可能性が高い。
  • 15mg→20mgはリスクが線形を超える: 同化リターンは10mg→20mgで約1.5倍にしかならない一方、HPTA抑制と心血管リスクは2倍以上深くなる事例が海外フォーラムで繰り返し報告される。10〜15mg/日が現実的な実用上限

当店のTESTLONE RAD140 15mg×50(¥11,000、税込・在庫あり)は1カプセル15mgで、

  • 5mg/日運用 → 1/3カプセル(難しいので半割り→7.5mg/日が現実的)
  • 7.5mg/日運用 → 半割り
  • 10mg/日運用 → 2/3カプセル(計量困難)
  • 15mg/日運用 → 1カプセル(運用が最もシンプル)

という形になる。カプセル分割の精度を求める初心者は、まず半割り(7.5mg/日)で4〜6週走って反応を見るのが現実解。

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5. 単独 vs スタック:RAD-140 / LGD-4033 / Ostarine の使い分け

5-1. 初回は単独、これは譲れない

LGD-4033やOstarineと同様、初回サイクルは必ず単独(RAD-140のみ)。

  • RAD-140単体での自分の反応(LBM増加幅、HPTA抑制度、心血管反応、脂質変化)を測るため
  • 副作用が出たときに原因化合物を切り分けるため

「初回からRAD-140 + LGD-4033」のようなダブルSARMs設計を組むと、サイクル後に「どの化合物がどれだけ効いたのか/どれが副作用を出しているのか」が永久にわからなくなる。

5-2. 経験者の代表的スタック

パターンA: リーンバルク(RAD-140 + LGD-4033)

  • RAD-140: 7.5〜10mg/日
  • LGD-4033: 5mg/日
  • 期間: 8週
  • PCT: クロミフェン 50mg×2週→25mg×2週(テーパリング)

両化合物ともAR作動性で、HPTA抑制は加算的に出る。スタック時は単独時より各剤の用量を下げる(単独10mg→スタック5mg等)のが原則。当店扱い:LIGANDROL LGD4033 10mg×50(¥13,000、欠品中・予約注文)。

パターンB: カット・リカット(RAD-140 + Ostarine)

  • RAD-140: 5〜10mg/日(同化主軸)
  • Ostarine(MK-2866): 15〜20mg/日(関節保護・トレ維持)
  • 期間: 8週

Ostarineは関節保護・腱の修復に関する自己報告が多く、減量期のトレーニング維持に寄与する。当店扱い:OSTARINE Mk-2866(注射剤)25mg×10ml(¥13,310、税込・在庫あり)。

パターンC: 短期ハードバルク(RAD-140単独 高用量)

  • RAD-140: 15mg/日
  • 期間: 4〜6週(8週まで延ばさない)
  • PCT: クロミフェン 50mg/日×2週→25mg/日×2週

スタックを組まず単独で強度を出す設計。HPTA抑制が深くなるため期間を短めに切る。心血管リスク(後述)が顕在化しやすい設計でもあるため、心臓系の既往がある人は選択しない。

5-3. RAD-140 vs LGD-4033 の使い分け早見

観点 RAD-140 LGD-4033
体感の強度 エネルギー感・攻撃性が強い 同化感が静かに積み上がる
食欲増加 顕著 中程度
性欲への影響 個人差大(上昇/下降両方) 中程度の低下傾向
HPTA抑制 強(SARMs中で強い部類)
心血管リスク 症例報告あり(後述) 脂質悪化中心
関節への作用 報告少 関節良好の自己報告多
カプセル汎用性 やや劣る(15mg刻み) 良(10mg刻み)

「カット・関節保護・運用シンプル」を重視するならLGD-4033、「短期で体組成を強く動かしたい・エネルギー感重視」ならRAD-140、というのが大まかな住み分け。

> Ostarineとの本質比較はOstarine vs LGD-4033 徹底比較、SARMs全7種比較は主要SARMs 7種徹底解説を参照。

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6. AAS(アナボリックステロイド)との違い:同等強度なのに副作用が違う

6-1. RAD-140はテストステロン何mg相当か

ユーザーレベルの体感比較では、RAD-140 10〜15mg/日 ≒ テストステロンエナンテート 200〜300mg/週程度のLBM増加・筋力増加が報告されることが多い(個人差大、フォーラム集計)。前臨床ラットモデルではより高い同化作用が示されているが、ヒトでこれをそのまま再現できるわけではない。

6-2. AAS特有の副作用は軽減される

AAS特有の副作用 RAD-140での発現
女性化乳房(芳香化由来) 原則起きない(芳香化しないため)
水分貯留・むくみ 軽微(芳香化しないため)
男性型脱毛(DHT由来) 軽微(5α還元されないため)
アクネ・脂漏性皮膚 軽微(皮脂腺刺激弱い)
前立腺肥大(高用量AAS) 軽微〜中等度(選択性により軽減)

これは「SARMsの設計思想通りの利点」で、AASを使うならケア剤(AI=アロマターゼ阻害剤、5αリダクターゼ阻害剤)が必要だが、RAD-140では原則不要という運用上の利便性がある。

6-3. ただしHPTA抑制は強い

「副作用が軽減される=安全」ではなく、HPTA抑制(視床下部-下垂体-精巣軸の抑制)はAASと同等以上に強く出るのがRAD-140の落とし穴。

ユーザー採血報告では、

  • RAD-140 10mg/日×6週 → 総テストステロン基底値の 20〜40%まで低下
  • RAD-140 15mg/日×8週 → 同 15〜30%まで低下

という値が出ることがあり、これはテストステロン200mg/週投与時の抑制度合いと同等。「ステロイドじゃないからPCTいらない」は完全な誤解で、PCT・採血モニタリングはAAS以上に重要になる場面もある。

6-4. 「ケア剤がシンプルになる」が正しい理解

整理すると:

  • AAS → AI(アナストロゾール等)+ 5αリダクターゼ阻害剤 + PCT(クロミ/ノルバ) + 採血
  • RAD-140 → PCT(クロミ)+ 採血

ケア剤のラインナップがシンプルになるのは確かで、これがSARMs文化圏の利便性として評価される理由。ただしPCTと採血は省略不可

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7. 副作用:HPTA抑制・脂質・そして心血管症例

7-1. 高頻度副作用(用量5mg以上で多くのユーザー)

  • HPTA抑制(テストステロン低下)
  • HDL(善玉コレステロール)低下
  • LDL(悪玉コレステロール)上昇
  • SHBG(性ホルモン結合グロブリン)低下
  • 食欲増加・体重増加(水分・グリコーゲン優位の初期増加含む)

7-2. 中頻度副作用(用量・期間依存)

  • 軽度倦怠感
  • 性欲の変動(上昇または低下、個人差大)
  • 軽度〜中等度の血圧上昇
  • ALT/AST(肝酵素)の軽度〜中等度上昇
  • 攻撃性・気分変動・睡眠の質低下
  • 頭痛(用量依存的にユーザー報告)

7-3. 低頻度・希少副作用

  • 急性心筋炎・心膜炎・心不全(後述、症例報告複数)
  • 重度の肝機能障害(他化合物併用、体質依存)
  • 持続的なポストサイクル症候群(PCT後も低テストステロンが続く)

7-4. 心血管症例報告(2022〜2024年・複数論文化)

RAD-140に関しては心血管系の重大事象が症例報告として複数論文化されている。これは「SARMsだから心配ない」と片付けられない事実として、正直に開示しておく。

報告年 著者 雑誌 内容
2022 Padappayil RP et al. Cureus RAD-140使用者の急性心筋炎症例(PMID 35233331)
2024 Schwartzman KH et al. JACC Case Rep RAD-140使用者の心膜炎症例(PMID 39157568)
2024 Skorupski WJ et al. Pol Arch Intern Med RAD-140乱用者の心不全症例(PMID 38864168)

これらは症例報告(N=1の事例ベース)であり、RAD-140使用者全員に同じことが起きるという意味ではない。ただし、

  • 海外で症例報告が複数本論文化されている
  • 心筋炎・心膜炎・心不全という重大事象である
  • 高用量・長期間使用・他化合物併用が背景にあるケースが多い

という点を踏まえると、

1. 既存の心血管疾患(虚血性心疾患・不整脈・心筋症等)がある人は使用しない 2. 胸痛・動悸・労作時息切れ・浮腫が出たら即中断+循環器受診 3. 長期高用量設計を避ける(15mg/日×8週超は推奨されない)

の3点は最低限守る運用ライン。

7-5. 重大な禁忌

以下に該当する人はRAD-140を使用しない:

  • 既往の心血管疾患(虚血性心疾患・不整脈・心筋症等)
  • 既往の肝機能異常者(ALT/AST 基準値2倍以上)
  • 既往の高脂血症で薬物治療中の人
  • 25歳未満(脳・骨端線・HPTA成熟前)
  • 妊娠・授乳中の女性
  • 甲状腺機能異常者(SHBG変動の影響)

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8. 採血モニタリング:測るべき項目と頻度

RAD-140はLGD-4033・Ostarineと比べて心血管項目を厚めに測るのが運用上の違い。

8-1. 必須採血項目(優先度順)

最優先(必須):

  • 総テストステロン(Total T):HPTA抑制度の主指標
  • 遊離テストステロン(Free T):実際にARに結合しうる活性型
  • LH(黄体形成ホルモン):HPTA上流の指標
  • FSH(卵胞刺激ホルモン):同上
  • SHBG(性ホルモン結合グロブリン):テスト/E2の遊離分を左右
  • エストラジオール E2(高感度法):バランス確認

準必須(RAD-140では特に推奨):

  • HDL/LDL/総コレステロール/中性脂肪:脂質4分画
  • ALT/AST(肝酵素):軽度〜中等度上昇の有無
  • γ-GTP:飲酒併用者は特に
  • 血算(CBC):赤血球数・ヘマトクリットで多血症の有無
  • CRP(C反応性タンパク):炎症反応マーカー、心筋炎スクリーニングの補助
  • トロポニンT/I(任意):心筋傷害マーカー、胸部症状あれば必須
  • 血圧(自宅測定):週2〜3回記録

任意(必要に応じて):

  • PSA(前立腺特異抗原):30代以上は推奨
  • HbA1c:糖代謝
  • 心電図(ECG):胸部症状ある場合は循環器受診を

8-2. 採血のタイミング

ポイント 内容
ベースライン サイクル開始2〜4週前
サイクル中盤 サイクル開始4週目(中級・上級ユーザー推奨)
サイクル終了直後 PCT開始前(抑制度合いの確認)
PCT終了4週後 自然回復の確認

ベースラインがないと、PCT後に「戻ったかどうか」の判定ができない。RAD-140では特に脂質・心血管項目のベースライン取得が重要。

8-3. 国内での採血手段

  • 民間の血液検査サービス:自費で5,000〜15,000円
  • 健康診断のオプション項目:会社の健診で追加できる項目があれば活用
  • 泌尿器科・内分泌内科:ホルモン関連を相談ベースで(SARMs使用は伏せて、テスト値が気になる旨を相談する形が現実的)
  • 循環器内科:胸痛・動悸が出た場合は即受診(SARMs使用歴は伝えるべき)

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9. 神経保護・関節への効果:期待されている別ベクトル

9-1. 神経保護効果(前臨床)

RAD-140は培養ニューロンとカイニン酸投与ラットで神経保護効果が報告されている前臨床化合物(PMID 24428527, Jayaraman A et al., Endocrinology, 2014)。アンドロゲンが脳内のARを介して神経保護的に作用する可能性は以前から知られており、RAD-140はその選択性の高さからアルツハイマー病・神経変性疾患への応用研究が進められた。

ただし、

  • これは前臨床(細胞・ラット)データで、ヒトでの神経保護効果は確認されていない
  • ボディメイク用量(10〜15mg/日)で同じ脳内濃度が出るかは不明
  • 「だからRAD-140は脳に良い」と販促文脈で謳うのは薬機法上もエビデンス上も不適切

「興味深い別ベクトルの研究がある」という事実は記憶しておく価値があるが、ボディメイク目的でこの効果を期待するのは筋違い

9-2. 関節への作用

RAD-140に関する関節保護効果は、Ostarineほど強い自己報告は集まらないのが実情。LGD-4033・Ostarineと比較すると、関節サポート目的で選ばれる頻度は低い。

ただし「関節を悪化させた」という報告も特にないため、関節は中立(±0)というのが妥当な評価。減量期で関節をサポートしたい目的なら、Ostarine単独またはRAD-140 + Ostarineスタックを検討する方が現実的。

9-3. 骨への作用

SARMs全般に共通する特性として、骨密度を低下させない・むしろ向上させる前臨床データがある。RAD-140もこれに該当し、骨粗鬆症への応用研究も検討された経緯がある。AASの一部(高用量)で観察される骨代謝異常は、RAD-140では起きにくい設計。

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10. WADA Detection ウィンドウとドーピング

RAD-140はWADA(世界アンチ・ドーピング機関)禁止物質リストのS1.2項「その他の同化薬」に明確に記載されている。

10-1. 検出ウィンドウの目安

ユーザー実例ベース・分析機関のデータでは、

  • 尿中代謝物の検出ウィンドウ:最終投与から30〜90日が一般的範囲
  • 用量・期間・個体代謝で大きくぶれる
  • 高感度LC-MS/MS(液体クロマトグラフィー質量分析)では微量検出が可能

「サイクル後すぐに検査をパスする」は楽観的すぎる前提で、検出ウィンドウは3ヶ月以上かかる可能性を見ておくのが安全。

10-2. 競技登録選手は使用しない

競技登録のあるアスリート(プロ・アマ問わずWADA管轄下の競技団体に登録している人)は、RAD-140を使用しない。サプリメントへのSARMs混入による意図せぬ陽性事例もUSADA(米国アンチ・ドーピング機構)から繰り返し警告が出ている。

10-3. 「コンテストプレップで使う」前提

ナチュラル団体所属でない一般のオープンコンテスト・趣味ボディビル・ドーピング検査のないジムイベントでの使用は、競技ルールには違反しないが法的な検査時に陽性になる点は変わらない。

> SARMs全般のWADA検出ウィンドウについてはドーピング検出ウィンドウ完全ガイド2025で網羅している。

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11. 偽物・低純度品の見分け方

11-1. 偽物・低純度品のチェックポイント

LGD-4033と同様、RAD-140も研究用化合物として流通するため、原料純度のばらつきが大きい。Janoshik Analyticalら第三者検査機関による市販SARMs製品の調査では、製品の20〜50%で何らかの問題(用量乖離・別化合物混入・原料不在)が報告されている。

1. 粉末色(粉末・カプセル製品):RAD-140の原料は白〜オフホワイトの粉末。黄色・茶色・着色されている場合は別物質または劣化の可能性 2. 溶解性(液体製品):溶媒(プロピレングリコール、エタノール)に対して原料が均一に溶解しているか。沈殿・濁り・分離があれば原料が溶けきっていない 3. 容量の正確性:カプセル製品で重量にばらつきが大きい(±20%以上)場合、製造管理が雑な兆候 4. 第三者検査(COA)の有無:信頼できる販売元はバッチごとのCOA(Certificate of Analysis、純度証明書)を提示する 5. 異常に低価格:30日分が極端に安い場合、原料が入っていないか、Ostarineで代用されている可能性

11-2. 体感での見分け方(参考程度)

  • Week 2終了時点でまったく筋力・パンプ感の変化がない:原料が入っていないか、用量が表示の半分以下の可能性
  • 逆に「初日から劇的にエネルギー感が爆上がり」:別物質(覚醒剤系の混入や、メチル化AAS混入)の懸念
  • 異常な発汗・心拍上昇・頭痛:別物質混入の可能性、即中断推奨
  • 異常な筋力増加(短期で1RM+30kg等):AAS混入の懸念

体感判定は精度が低く、最終的には信頼できる販売元を選ぶことに尽きる。

11-3. 当店の取扱い

当店ではTESTLONE RAD140 15mg×50(¥11,000、税込・在庫あり)を扱っている。15mg刻みのカプセル設計で、

  • 半割り運用 → 7.5mg/日(初心者の反応見に最適)
  • 1カプセル運用 → 15mg/日(中〜上級の本気バルク)

の2系統で使い分けるのがシンプル。在庫・サイクル相談・他SARMsとのスタック設計はLINE公式アカウントで個別対応している。

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FAQ

Q1. RAD-140はSARMsの中で一番強いですか? A. LGD-4033と並んで最強クラスと評価されることが多い。AR選択性(筋作用と前立腺/皮脂腺作用の比)は前臨床ラットでSARMs中最高水準と報告されており、ユーザーレベルの体感でも10〜15mg/日でテストステロン200〜300mg/週相当のLBM増加が観察される。ただし「強い=安全」ではなく、HPTA抑制と心血管リスクは要注意。「強度のRAD-140 vs 運用シンプルなLGD-4033」が現実的な選択軸。

Q2. RAD-140はステロイドより副作用が軽いって本当ですか? A. 半分本当、半分嘘。芳香化(女性化乳房)・5α還元(脱毛・アクネ・前立腺)由来の副作用は確かに軽減される。一方でHPTA抑制はSARMs中でも強い部類で、テストステロン200mg/週相当の抑制が出る。さらに2022〜2024年に急性心筋炎・心膜炎・心不全の症例報告が複数論文化されており、心血管リスクは「軽微」と片付けられない。「アンドロゲン副作用は軽い、ホルモン軸と心血管は重い」が正確な理解。

Q3. RAD-140は何mgから始めるべきですか? A. 初回は5〜7.5mg/日で4〜6週走り、反応を確認してから次回サイクルで10〜15mg/日に増量するのが安全。当店扱いの15mg×50カプセルなら半割りで7.5mg/日運用が最もシンプル。「フォーラムで皆15mg」は経験者の話で、初回からそこに入ると自分の身体の反応(HPTA抑制の深さ・心血管反応)を測れないまま終わる。

Q4. RAD-140のPCTは何を使いますか? A. クロミフェンクエン酸塩(クロミッド) が標準。プロトコルは7.5〜10mg/日×6〜8週サイクル後で「クロミフェン50mg/日×2週→25mg/日×2週」の計4週、15mg/日×8週なら「50mg×2週→25mg×3週→12.5mg×1週」のテーパリングが推奨される。RAD-140はHPTA抑制が強いためPCTの省略は不可。当店扱い:クロミッド 50mg×50(¥7,500、在庫あり)。

Q5. RAD-140を使うと心臓に悪いですか? A. 症例報告ベースで複数の重大事象(急性心筋炎・心膜炎・心不全)が論文化されているため、「絶対安全」とは言えない。ただしこれらはN=1の症例報告で、使用者全員に同じことが起きる意味ではない。リスク低減のためには (1)既存の心血管疾患・高脂血症がある人は使用しない (2)15mg/日×8週超のような長期高用量を避ける (3)胸痛・動悸・労作時息切れが出たら即中断+循環器受診 (4)サイクル前後の脂質・血圧モニタリングを怠らない、の4点を守る。心血管既往がある人にとっては、RAD-140よりLGD-4033やOstarineのほうが選択として無理がない。

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参考文献

1. Jayaraman A, Christensen A, Moser VA, Vest RS, Miller CP, Hattersley G, Pike CJ. *Selective androgen receptor modulator RAD140 is neuroprotective in cultured neurons and kainate-lesioned male rats.* Endocrinology. 2014;155(4):1398-1406. PMID: 24428527 2. Yu Z, He S, Wang D, Patel HK, Miller CP, Brown JL, Hattersley G, Saeh JC. *Selective Androgen Receptor Modulator RAD140 Inhibits the Growth of Androgen/Estrogen Receptor-Positive Breast Cancer Models with a Distinct Mechanism of Action.* Clinical Cancer Research. 2017;23(24):7608-7620. PMID: 28974548 3. Padappayil RP, Chandini Arjun A, Vivar Acosta J, Ghali W, Mughal MS. *Acute Myocarditis From the Use of Selective Androgen Receptor Modulator (SARM) RAD-140 (Testolone).* Cureus. 2022. PMID: 35233331 4. Schwartzman KH, Kohli U, Chaudhuri NR, Hoda M. *Myopericarditis Following Use of Selective Androgen Receptor Modifier "RAD-140".* JACC Case Rep. 2024. PMID: 39157568 5. Skorupski WJ, Marko A, Janus M, Skorupska K, Lesiak M, Klotzka A. *Selective androgen receptor modulator abuse-induced heart failure: catastrophic effects of RAD-140 (Testolone).* Pol Arch Intern Med. 2024. PMID: 38864168 6. WADA Prohibited List 2026, Section S1.2 "Other Anabolic Agents" — https://www.wada-ama.org/ 7. USADA Athlete Advisory: SARMs in Supplements — https://www.usada.org/

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免責

本記事は情報提供を目的としたもので、医療行為・処方の代替ではない。日本国内ではRAD-140(Testolone)は医薬品として承認されておらず、個人輸入による自己責任利用が前提となる。20歳未満の使用は推奨されない。RAD-140はWADA禁止物質(S1.2項)に該当するため、競技登録のあるアスリートは使用してはならない。サイクル前後の血液検査・必要に応じた専門医受診を強く推奨する。心血管系・肝機能・内分泌系・高脂血症の既往がある人は使用を避ける。胸痛・動悸・労作時息切れ・浮腫が出た場合は即中断のうえ循環器内科を受診すること。

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