
WADA検査で狙われる主要禁止薬物の「検出期間」早見表【2025年版】
ドーピング検査で「いつまで陽性が残るか」は、薬剤の種類・用量・投与形態・検査手法によって大きく変わります。ここではWADA(世界アンチ・ドーピング機構)管轄の尿検査を想定し、質問の多い筋肉増強系 9 物質の典型的な検出期間と主な理由をまとめました。
薬剤(略称) | 検出期間の目安* | 主な理由 |
---|---|---|
テストステロン・プロピオネート (Test P) |
5–7 日 | エステルが速やかに加水分解され、T/E 比がすぐ正常化するため期間が短い。 |
トレンボロン・アセテート (Tren A) |
5–6 日 |
代謝が速く長期マーカーが少ないため期間が短い。 |
マステロン・プロピオネート (Maste P) |
24–29 日 | 硫安定した長期代謝物が遅くまで残留するため期間が長い。 |
オスタリン (MK-2866) |
4 週間 | 代謝物がピコグラムの感度で追跡可能なためドーピングに引っかかりやすい。 |
リガンドロール (LGD-4033) |
〜3 週間 | 15 種以上の代謝物が段階的に排泄、検査も非常に高感度。 |
ウィンストロール (スタノゾロール) |
〜4 週間 | N-グルクロン酸抱合体などの長期代謝物が長く残ってしまう。 |
ハロテスチン (フルオキシメステロン) |
4–5 日 | 肝代謝が非常に速く、短寿命代謝物のみしか残らないため。 |
アナバー (オキサンドロロン) |
3–4 週間 | 長期代謝物により長く体に残留してしまう。 |
クレンブテロール (Clenbuterol) |
14~21 日 | 半減期約 36 h。非常に高感度な検査で食肉汚染レベルでも陽性と判断される場合も。 |
*単回/中用量の中央値。高用量サイクル・長鎖エステル・体脂肪率・肝機能などで延びる場合があります。
検出期間が異なる理由
- エステルの長さ:経口剤、注射剤で代謝が異なる。
- 代謝物の安定性:長期代謝物がある薬剤は摘発期間が長い。
- 分析感度の進歩:SARMs やクレンブテロールは pg~ng レベルで検出。
「大会◯週間前に抜けば大丈夫」という考えは通用しません。検査精度の向上により少量・短期間でも陽性になる例が急増中です。そのため使用する薬剤選びには注意が必要です。
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本記事は情報提供を目的としたものであり、禁止物質の使用を推奨するものではありません。各競技者は所属団体のアンチ・ドーピング規則を順守してください。