トレンボロン用量ガイド|Ace/E/Hex別レンジ・EOD注射頻度・フロントロード・PIP対策・PCT【2026年版】

トレンボロン用量ガイド|Ace/E/Hex別レンジ・EOD注射頻度・フロントロード・PIP対策・PCT【2026年版】

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結論(3行)

  • トレンボロンの用量は「初心者50mg/EOD(隔日)・中級75-100mg/EOD・上級150mg/EOD」の3段に区切るのが事故が少なく、テストステロン(以下テスト)と同じmg数で組むと過剰になる(アンドロゲン受容体への結合がテストの約5倍とされるため)。
  • エステル(注射用に脂肪酸を結合させた持続化部位)で注射頻度が決まり、アセテート=隔日(EOD)・エナンセート=週2回(月木)・ヘキサ=週1回が基準。半減期と用量を切り離すと事故になる。
  • 上げる/下げるの判断は「mg数」ではなく「副作用シグナル(寝汗・心拍・血圧・乳頭痛・睡眠時間)」と「採血(E2・脂質・肝機能・Hct=ヘマトクリット)」で決める。「他人が150mgで結果を出したから自分も」の置き換えは事故の入口。

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1. なぜトレンボロンの用量は他のAASと別ロジックになるのか

トレンボロン(以下トレン)の用量設計は、テストやマステロン、プリモボラン、アナバーといった他のAAS(アナボリックステロイド=合成男性ホルモン)と「同じmg感覚」では組めない。理由を3つに分解する。

第一に、トレンはアンドロゲン受容体(AR=男性ホルモン受容体)への結合親和性がテストの約5倍とされる。「テストと同じ500mg/週」と置くと、AR占有率は実質5倍相当に振れてしまい、副作用が線形ではなく階段状で立ち上がる。Kicmanの薬理レビューでも、19-ノルテストステロン誘導体(トレンが属する骨格)はARアゴニスト活性が高く、テスト換算で評価すべきと整理されている(Kicman AT. *Br J Pharmacol*. 2008, PMID: 18500378)。

第二に、トレンは「アロマ化しない(エストロゲンに変換されない)」一方で「プロゲステロン受容体作動性」と「グルココルチコイド受容体拮抗作用」を併せ持つ。前者は乳腺刺激(ジネコマスチア)、後者は寝汗・不眠・易怒性として表出する。これらは用量を上げるほど線形ではなく加速度的に増えるため、「効果と副作用の比」がmg数で変わる。

第三に、トレンには市販エステルが3種類(Ace=アセテート/E=エナンセート/Hex=ヘキサヒドロベンジルカーボネート)あり、半減期が約1日・7-10日・14日と桁違いに違う。同じ「週300mg」でも、Aceなら1日42mgの脈動・Eなら血中なだらか・Hexなら超平坦と、血中濃度カーブが完全に別物になる。同じmg数で「効き方」と「副作用の出方」が変わるという、他のAASにはない特徴がある。

この3点があるため、本記事は「mg数の数字」だけを伝えても役に立たない。エステルごとの注射頻度・PIP(注射部位疼痛)対策・フロントロード(初週倍量で立ち上げを早める手法)・採血の見方まで通しで決めるのが、トレン用量設計の現実的な解になる。

サイクル全体の組み方(初回・中級・上級・コンテスト直前)はトレンボロン サイクル設計の決定版に分担している。本記事は「用量を決めるロジック」に集中する。

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2. 基本用量レンジ:初心者50/中級75-100/上級150 mg/EOD

トレンの用量は他のAASより1段低めに置く。具体的には以下の3段。

2-1. 初心者帯:50mg/EOD(週合計175mg相当)

項目
トレン・アセテート 50mg を隔日(EOD)
週合計換算 約175mg/週
想定サイクル長 6-8週
体感の特徴 寝汗が出始める、睡眠時間が短くなる、食欲が上がる
テスト併用量 250-400mg/週(必須)

ここから始める意味は「副作用の出方を観察してから上げる」点にある。50mg/EODでも体感が出ない人はほぼいない一方、出る副作用(寝汗・心拍上昇・易怒性)は許容範囲内に収まりやすい。50mgで何も出ないからといって、いきなり100mgに飛ばすと一気に許容外に振れる。

2-2. 中級者帯:75-100mg/EOD(週合計260-350mg相当)

項目
トレン・アセテート 75-100mg を隔日
週合計換算 約260-350mg/週
想定サイクル長 8-12週
体感の特徴 筋肉の硬度が一段上がる、心拍が安静時で5-10bpm上がる、睡眠時間がさらに短くなる
テスト併用量 300-500mg/週

中級帯は「初心者帯で副作用を許容範囲に管理できた経験」が前提。75mgと100mgの間に「効果の上積み」と「副作用の上積み」のクロスオーバーがあり、人によって最適点が違う。最初は75mgで2週、その後100mgに上げて副作用を見る、というステップアップが現実的。

2-3. 上級者帯:150mg/EOD(週合計525mg相当)

項目
トレン・アセテート 150mg を隔日
週合計換算 約525mg/週
想定サイクル長 8-10週(これ以上長くしない)
体感の特徴 筋密度・血管浮き上がりが一段上、攻撃性・不眠が日常生活を妨げ始める
テスト併用量 400-600mg/週

ここまで上げる意味があるのは、コンテスト登壇や撮影など「特定の日に向けて仕上げる」明確な目的がある人に限られる。海外フォーラムでも国内ジムでも、振り返って「150mg/EODまで必要だったか」と聞かれて「不要だった」と答える層が多い帯。心血管・腎・精神面の負荷が一段上がるため、「上げれば結果が線形に伸びる」という前提では入らない。

> 警告: 100mg/EODと150mg/EODは「リスクの量」ではなく「リスクの質」が違う。前者は採血と血圧モニタリングで管理できる範囲、後者は突発的な不整脈・パニック発作・暴力衝動など「採血では検出できない」事象が増える帯。

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3. エステル別の用量と注射頻度

トレンは半減期が大きく違う3種類のエステルがあり、用量設計は「mg/週」だけでは決まらない。注射頻度とセットで考える。

3-1. トレン・アセテート(短エステル)

項目
半減期 約1日
注射頻度 隔日(EOD)〜毎日(ED)
推奨用量 50-150mg/EOD
血中濃度カーブ 山が高く谷も深い(脈動的)
当店在庫 トレンボロン・アセレート 100mg×10ml ¥10,000

EOD注射の意味は「血中濃度の谷を浅く保つ」こと。3日空けると最終投与から72時間で約8分の1まで落ちるため、効果の谷と副作用のリバウンドが交互に来る。慣れたユーザーが毎日(ED)注射に切り替えるのは、谷をさらに浅くして体感を安定させる目的がある。

3-2. トレン・エナンセート(長エステル)

項目
半減期 約7-10日
注射頻度 週2回(月・木 など)
推奨用量 200-400mg/週(分割注射)
血中濃度カーブ なだらか
当店在庫 トレンボロン・エナンセート 200mg×10ml ¥15,000

エナンセートは血中濃度がなだらかなため急性副作用(注射直後の咳・急な攻撃性)は出にくい。ただし副作用が出てから抜けるまで4-6週かかるため、「合わなかった時の退路」が短くない。EOD注射の物理的負担を避けたい人、12週前後の中期サイクルを組みたい人に向く。

3-3. トレン・ヘキサヒドロベンジルカーボネート(超長エステル)

項目
半減期 約14日
注射頻度 週1回
推奨用量 200-400mg/週
血中濃度カーブ 最も平坦
当店在庫 取扱なし(LINEで在庫確認推奨)

国内個人輸入で出回る量が少なく、本記事では基本的に対象外。副作用が出た場合に2-3か月血中に残るため、上級者でも初回はAce/Eから入るのが現実的。

3-4. エステル別の用量換算表

「アセテート 50mg/EOD」と「エナンセート 200mg/週」は週合計換算でほぼ等価(175mg vs 200mg)になる。ただしAceはホルモン本体の比率が高く、Eはエステル分の重さが乗るため、同じmgでも有効成分量がわずかに違う。

Ace用量(EOD) 週合計換算 E換算用量(週合計) Ex換算用量(週合計)
50mg/EOD 175mg/週 200mg/週 200mg/週
75mg/EOD 263mg/週 300mg/週 300mg/週
100mg/EOD 350mg/週 400mg/週 400mg/週
150mg/EOD 525mg/週 (推奨外) (推奨外)

エナンセートとヘキサで150mg/EOD相当(週525mg)を組まないのは、副作用が出た時の退路が極端に短くなるため。150mgレンジを使うならアセテート一択。

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4. 注射頻度の決定ロジック:EOD vs E5D vs E10D

注射頻度は「半減期」と「血中濃度の谷の深さ許容度」で決める。原則として「半減期の0.5-1倍の間隔」で打つと血中濃度が安定する。

4-1. EOD(隔日)が標準になる薬剤

  • トレン・アセテート(半減期1日)
  • マステロン・プロピオネート(半減期2日)
  • テストステロン・プロピオネート(半減期2日)

これらは半減期が短いため、3日空けると血中濃度が大きく落ち込む。EODが事実上の最低頻度になる。

4-2. 週2回(E3.5D)が標準になる薬剤

  • トレン・エナンセート(半減期7-10日)
  • テストステロン・エナンセート(半減期7-10日)
  • マステロン・エナンセート(半減期7-10日)

月・木の同タイミングで打てば、血中濃度のうねりが少なく生活リズムにも組み込みやすい。

4-3. 週1回(E7D)が標準になる薬剤

  • トレン・ヘキサ(半減期14日)
  • テストステロン・シピオネート(半減期8-10日、週1で運用するユーザーも多い)

4-4. 注射頻度を上げる/下げるの判断

頻度を上げる(EODから毎日に)場合は以下のシグナルが目安:

  • 注射翌日と翌々日で体感差が大きい(谷が深い)
  • 寝汗・心拍上昇が「打った日の翌々日」に強く出る
  • PIP(注射部位疼痛=Post-Injection Pain)が分散したい

頻度を下げる(EODから週3回に)場合は注射ストレス・痣の蓄積が理由になる。ただし谷が深くなる代償があるため、用量を一段下げる調整とセットで考える。

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5. PIP(注射部位疼痛)対策:濃度・部位・希釈

トレン・アセテートは特に「打った直後の注射部位の痛み・熱感・腫れ」が出やすい。原因は3つに分けて考える。

5-1. 濃度の問題

100mg/mLの製剤は、50mgでも150mgでもしばしばPIPを伴う。原因はホルモン本体の溶解度限界に近い濃度で製剤化されているため、注射後に油溶液から結晶化が起きやすい点。

対策:

  • MCTオイル(中鎖脂肪酸)で希釈して50mg/mLに落とす(ただし無菌操作が前提)
  • 同濃度でも別ブランドに切り替える(賦形剤の組成が違うとPIPが大きく変わる例がある)

> 注: 自家希釈は無菌環境・滅菌器具の使用が前提となり、感染リスクを伴う。一般推奨にはならないため、PIPがきつい場合はLINEで在庫の別ブランドや別エステル製剤の相談を推奨する: LINEで在庫・組み合わせを聞く

5-2. 部位ローテーションの問題

同じ部位に2回連続で打つと、油溶液の蓄積で硬結ができPIPが悪化する。

部位ローテーションの実例(EODで打つ場合):

  • Day 1: 右大腿外側
  • Day 3: 左大腿外側
  • Day 5: 右臀部上外側(VG=Ventro Gluteal、腰骨の上の凹み)
  • Day 7: 左臀部上外側
  • Day 9: 右肩三角筋(0.5-1mLまで)
  • Day 11: 左肩三角筋

最低3部位、できれば6部位ローテーションすると、各部位への注射間隔が10日以上空き、硬結が解消する時間が確保できる。

5-3. 注入速度・針の問題

  • 針:23G 1インチ(2.5cm)〜25G 1インチが標準。25Gのほうが痛みは少ないが油溶液は注入時間が長くなる。
  • 注入速度:0.5mL/10秒程度の緩速で注入すると、組織の機械的刺激を最小化できる。
  • 抜針後の圧迫:注射後30秒の圧迫で逆流・血腫を最小化。

5-4. PIP評価とエステル切り替え判断

PIPがサイクル開始から2週経っても改善せず、夜間痛で睡眠が阻害されるレベルなら、アセテートからエナンセートに切り替える判断もある。エナンセートのほうが概して油溶液が「軽い」ためPIPが穏やかな例が多い。

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6. フロントロード:初週倍量で血中濃度を素早く立ち上げる手法

エナンセートのような長エステルは、定常状態(血中濃度が安定する状態)に達するまで4-5半減期=約30-50日かかる。サイクル序盤の3-4週は「効きが弱い」期間になる。これを短縮するのが「フロントロード」と呼ばれる手法。

6-1. フロントロードの原理

血中濃度は「投与量×吸収率」と「半減期による減衰」のバランスで決まる。初週だけ通常用量の2-2.5倍を投与すると、定常状態相当の血中濃度に1週間で到達する計算になる。

6-2. プロトコル例(トレン・エナンセート 300mg/週がターゲット)

投与量
1 600mg(月300mg + 木300mg、または初日に一度に600mg)
2-12 300mg/週(月150mg + 木150mg)

6-3. アセテートのフロントロードは不要

アセテートは半減期が短いため、初週から通常用量で打てば3-5日で定常状態に達する。フロントロードする意味がほぼない。

6-4. フロントロードのリスク

初週から血中濃度がピークに達するため、副作用の出方も初週から立ち上がる。エナンセートのなだらかな立ち上がりを期待していると、初週の副作用に驚く例がある。「アセテートの体感を経験済」のユーザーがエナンセートに切り替えてフロントロードする、という順序が安全側。

初回からのフロントロードは推奨しない。最初のサイクルは通常用量の立ち上がりを観察し、2回目以降にフロントロードを試す設計が現実的。

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7. 用量別の効果と副作用の比較表

mg数を上げるとどう変わるか、定性的にまとめる。あくまで体感ベースの目安で、個人差が大きい。

用量(Ace換算) 主な体感 主な副作用 テスト併用量 サイクル長目安
50mg/EOD 筋密度UP、食欲UP、寝汗軽度 軽度の不眠、心拍+5bpm 250-400mg/週 6-8週
75mg/EOD 筋密度・凹凸UP、食欲強、攻撃性軽度 中度の不眠、心拍+10bpm、易怒性 300-500mg/週 8-10週
100mg/EOD 筋肉硬度・血管浮き出し、攻撃性中 強い不眠、心拍+10-15bpm、寝汗強、性欲過剰 400-500mg/週 8-12週
150mg/EOD 仕上がり最大、攻撃性が日常を妨げ始める パニック発作の報告、不整脈、暴力衝動の自覚 400-600mg/週 8-10週

> 注意: この表は「効果が線形に増える」と読まないこと。100mg→150mgで効果が1.5倍になる保証はないが、副作用は1.5倍以上に増える可能性が高い。100mgで満足できるなら150mgには行かないのが推奨される設計。

Baggishらの心血管研究では、長期高用量AAS使用群で左室駆出率(LVEF)低下と冠動脈プラーク蓄積が有意に高頻度に観察されたと報告されている(Baggish AL et al. *Circulation*. 2017, PMID: 28533317)。トレンは19-ノル誘導体の中でもAR結合が強く、心筋AR経由の負荷が大きい群に属する。

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8. キックスタート用途 vs フィニッシャー用途

トレンを「サイクルのどこに配置するか」で用量と期間が変わる。

8-1. キックスタート用途(サイクル序盤4-6週)

長エステル(テスト・エナンセート)が血中で立ち上がるまでの3-4週を、トレン・アセテートで埋める使い方。

項目
トレン・アセテート 50-75mg/EOD
期間 1-6週
主目的 序盤の体感先行・初期インパクト
注意 後半に「テスト主役+トレン抜き」になり体感が落ちる感覚が出る

8-2. フィニッシャー用途(サイクル後半4-8週)

サイクル後半でトレン・アセテートを足し、コンテスト直前や撮影に向けて仕上げを取りに行く使い方。

項目
トレン・アセテート 75-100mg/EOD
期間 最終6-8週
主目的 カット最終仕上げ、筋密度・血管浮き上がり
注意 サイクル後半に副作用累積のピークが来るため、PCT直前の中止判断が重要

8-3. 通しで使う用途(全サイクル並走)

項目
トレン・アセテート or E 75-100mg/EOD or 200-300mg/週
期間 8-12週通し
主目的 テスト+トレンの二本立てで体感を一貫させる
注意 副作用累積が長期化するため、6週目・10週目の採血が必須

具体的なサイクル全体構成はトレンボロン サイクル設計の決定版に分担している。

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9. 用量を上げる/下げる判断:mg数ではなくシグナルで決める

「あと2週で結果が伸びないから100mgから150mgに上げよう」という判断は、ほぼ事故になる。用量変更は以下のシグナルで決める。

9-1. 上げる判断(下記が全て該当する場合のみ)

  • [ ] 副作用が予想より軽い(心拍+5bpm以内、不眠なし、寝汗軽度)
  • [ ] 4週経過で体感が頭打ち(2週連続で重量・体感が伸びない)
  • [ ] 採血でE2・脂質・肝機能・Hctが許容範囲内
  • [ ] 残りサイクル期間が4週以上ある(上げてから観察期間が必要)
  • [ ] PCT薬剤が手元に揃っている

これらが揃わないなら上げない。「効果が出ないから上げる」ではなく「副作用が許容範囲だから上げる」が判断軸。

9-2. 下げる判断(以下のいずれか1つで即下げる)

  • [ ] 安静時心拍が80bpm超(普段+15bpm以上)
  • [ ] 収縮期血圧が140mmHg超
  • [ ] 寝汗で寝具が毎晩濡れる
  • [ ] 睡眠時間が4時間未満が3日連続
  • [ ] 家族・パートナーから「人格が変わった」と指摘される
  • [ ] 乳頭の違和感(押すと痛い)

下げる場合は「半量に下げる」のが基本。50mg→25mg/EOD、100mg→50mg/EOD のように段階を作って下げる。

9-3. 即中止判断(下記のいずれか1つで即やめてPCTへ)

  • [ ] 安静時心拍が100bpm超が3日以上
  • [ ] 収縮期血圧150mmHg超 または 拡張期100mmHg超
  • [ ] 暴力衝動・自殺念慮の自覚
  • [ ] 乳頭の急速なしこり化(48時間以内に増大)
  • [ ] 黄疸、尿量1日0.5L未満、視野欠損
  • [ ] ALT/ASTが基準上限の5倍超

詳細はトレンボロン副作用完全ガイドを参照。

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10. PCT(サイクル後の回復療法)用量の決め方

トレンは内因性テスト分泌をほぼゼロまで抑制するため、サイクル後のPCTを省略すると数か月のローテストステロン状態(性欲消失・うつ・筋量減少)に入りやすい。

10-1. PCT開始タイミング(エステル別)

PCTは「最後の投与から血中濃度が十分下がるタイミング」で開始する。早すぎるとSERM(選択的エストロゲン受容体調節薬=クロミッド・ノルバデックス)が効かず、遅すぎると視床下部の回復が遅れる。

最終投与エステル PCT開始までの待機期間
トレン・アセテート 単独 5-7日後
トレン・エナンセート 単独 14-18日後
トレン・ヘキサ 単独 18-21日後
トレン・Ace + テスト・E併用 テスト最終投与から14-18日後(テスト基準)
トレン・E + テスト・E併用 最後に投与した方から14-18日後

実運用では「トレンとテストの最終投与日を揃えておく」とPCT開始判断がシンプルになる。

10-2. PCT用量プロトコル(参考例)

期間 クロミフェン(クロミッド) タモキシフェン(ノルバデックス) HCG
Week 1-2 50mg/日 40mg/日 500IU EOD(2週)
Week 3-4 25mg/日 20mg/日
Week 5-6 12.5mg/日

クロミッドとノルバデックスを併用するのは、視床下部刺激(LH/FSH再開)と乳腺保護を別経路でカバーするため。HCGはサイクル中盤から週2回250-500IUで打って精巣サイズを維持しておくと、PCT本体での回復が早くなる「ブラスト」運用も増えている。

10-3. PCT商品

10-4. PCT省略はTRTレンジでのみ可

「ブラスト&クルーズ」(高用量サイクル→TRTレンジ125-200mg/週で常時運用)以外で、PCTを省略するのは推奨されない。サイクル後3-6か月の体調・気分・性機能の落ち込みは大きい。

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11. 採血モニタリングの項目とタイミング

用量設計は採血結果なしには完結しない。以下の項目を、以下のタイミングで採血する。

11-1. 採血項目(11項目)

項目 何を見るか トレンサイクルでの注意点
総テストステロン サイクル中の血中レベル 高用量で2000ng/dL超も普通
遊離テストステロン 活性体テスト SHBG低下時に解離が大きい
エストラジオール(E2) テスト由来E2 20-40 pg/mL帯維持目標
SHBG 性ホルモン結合グロブリン トレンで低下しやすい
LH/FSH 視床下部活動 サイクル中は両方低値、PCT後の回復確認
プロラクチン トレン特異的副作用経路 上昇時はカベルゴリン用量増
AST/ALT/γ-GTP 肝機能 経口併用時は上限3倍超で中止判断
HDL/LDL/中性脂肪 脂質パネル トレンは特にHDLを下げる
Hct(ヘマトクリット) 多血症リスク 52%超で献血または用量減
eGFR/クレアチニン 腎機能 筋量増でクレアチニン上昇は正常変動
血圧(家庭測定) 心血管負荷 週1記録、140/90超で警戒

11-2. 採血タイミング(4回)

タイミング 目的
サイクル前 ベースライン確認、組み始め可否判断
サイクル4-6週目 中間確認、用量微調整の判断材料
サイクル終了時 PCT開始の判断、副作用累積評価
PCT終了4週後 ホルモン回復確認、次サイクル可否判断

11-3. 採血で「組み続けてよい」シグナル

  • ALT/ASTが基準上限の3倍以内
  • HDL 30mg/dL以上
  • Hct 52%以下
  • E2 15-50 pg/mL
  • 血圧 140/90以下

これらが全部揃えば、用量を維持または微増する判断材料になる。1つでも外れるなら、外れた項目に対応する用量調整(AI増量/中止/部分中止)を検討する。

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12. 用量設計でよくある間違い

最後に、用量を決める時に陥りやすい誤りを整理する。

12-1. 「テストと同じmg数」で組む

トレン500mg/週はテスト500mg/週とは別物。AR結合が約5倍とされるため、実質2500mg/週相当のAR占有になる。トレンの用量はテストの「3分の1〜半分」が現実的な範囲。

12-2. 半減期を無視して「週合計」だけで決める

「週300mg」は、Aceで打つかEで打つかで血中濃度カーブが完全に違う。注射頻度と同時に決める。

12-3. 「フォーラムで150mgが標準」を信じる

英語フォーラムの「標準量」は、ボディビル文化圏(数十年継続使用者・遺伝的に頑丈な層)の中央値であり、初心者の標準ではない。50mg/EODから始めて、自分の副作用許容範囲を把握してから上げる。

12-4. 副作用が出ても「あと1週で慣れる」と思う

トレンの副作用(寝汗・不眠・心拍上昇)は「慣れる」よりも「累積する」傾向が強い。1週で改善しないなら、2週後には悪化している可能性が高い。下げる/抜く判断を先延ばししない。

12-5. テストなしの「トレン単独サイクル」

トレンは内因性テスト分泌を強く抑制し、自身はアロマ化しないためE2が低くなりすぎる。関節痛・性欲崩落・抑うつが一気に出る。テスト250-400mg/週を必ず併用する。

12-6. PCT薬剤を「サイクル後に買えばいい」と思う

サイクル中にトラブル(乳頭しこり、E2過剰)が出た時、手元にSERM・AI・カベルゴリンがないと対処が遅れる。サイクル開始前に全部揃えておくのが前提。

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FAQ

Q1. 初心者の最低用量はどこ?

A. 50mg/EOD(週合計175mg相当)が広く推奨される下限。これより低い25mg/EODでも体感はあるが、「効果が出にくいのか副作用が出にくいのか」の切り分けがしづらく、初心者の練習用としては50mgのほうが学習効率が高い。

Q2. トレン・エナンセートで「フロントロードしない」と何が起きる?

A. 1-3週は体感が薄く、「効いていない」と誤認して用量を上げてしまうリスクがある。エナンセートは4-5週で定常状態に達するため、3週目までは「血中濃度が立ち上がっている途中」だと理解して耐える設計が必要。フロントロードはこの期間を1週に短縮する手法。

Q3. アセテートとエナンセートを混ぜて使える?

A. 混ぜる意味は限定的だが、不可能ではない。例として「サイクル序盤4週はAceで体感を立ち上げ、4週以降はEに切り替えて注射頻度を減らす」という運用がある。ただし切り替え時に血中濃度が一時的に乱れるため、事前に半減期を踏まえた切り替え期間の設計が必要。初心者には推奨されない。

Q4. 50mg/EODで効果が出ない場合は?

A. 「効果が出ていない」のか「効果の認識が甘い」のかを切り分ける。サイクル前と4週目の体組成測定(InBody等)、ベンチプレス・スクワット重量、写真記録を比較する。客観指標で頭打ちなら、75mg/EODに上げる前に栄養・睡眠・トレーニング量を見直す。多くの場合、用量を上げても限界の根本原因(食事量不足など)は解決しない。

Q5. PIPがきつくて続けられない時の用量は?

A. 用量より先に「濃度・部位・希釈」の3点を見直す。それでも改善しないなら、アセテートからエナンセートへのエステル切り替えが現実的な解。エナンセートのほうがPIPが穏やかな例が多い。LINEで在庫の別ブランド相談も可: LINEで在庫・組み合わせを聞く

Q6. 採血のために「サイクル中断」する必要は?

A. ない。普通に医療機関で「健康診断の追加項目で採血したい」と伝えれば、AAS使用を申告しなくても採血自体は可能。ただし結果値を医師が見て「異常」と判断した場合、AAS使用の有無を聞かれる可能性がある。専門医・自由診療クリニックの方が話が早い。

Q7. 用量を上げる前に「最低何週」観察すべき?

A. 4週。エナンセートで2-3週は定常状態に達していないため、効果判定ができない。アセテートでも体感の山と谷が落ち着くまで2週はかかる。4週経過後に体感・採血を踏まえて判断する。

Q8. 1サイクルで150mg/EODまで上げて大丈夫?

A. 「初回サイクルで150mg/EODを最初から組む」のは推奨されない。50→75→100→150と段階を踏み、各段で最低2-4週観察するのが安全側。ただし「2-3サイクル目以降の上級者で、過去サイクルの副作用許容範囲を把握済」なら、3サイクル目以降に150mgレンジに入ることはあり得る。

Q9. PCT用量は体重で変わる?

A. 大きくは変わらない。クロミフェン50mg/日・タモキシフェン40mg/日は60kg-100kgの体重帯でほぼ共通。むしろ「サイクルの抑制度合い」「サイクル長」で調整するほうが現実的。長期高用量サイクルなら6週、短期低用量なら4週、というように期間で調整する。

Q10. テスト+トレンのとき、テストは何mg併用?

A. 標準は250-400mg/週。トレン用量とテスト用量の比率は「テスト1〜2:トレン1」が目安。テスト200mgでトレン400mgは「アンドロゲン優位」になりすぎ、副作用が立ち上がりやすい。コンテスト直前の絞り込み期は例外的にテストをTRTレンジ(200-300mg/週)に絞る組み方もあるが、初心者・中級者では「テスト>トレン」が原則。

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13. 参考文献

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14. 関連記事

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