オスタリン(MK-2866) はいつから効く?効果の出方と個人差
安全第一で要点を整理します。
- 目的と位置づけ:筋肥大/体組成改善のために用いられる選択的アンドロゲン受容体作動薬(SARM)。
- 使い所:筋力/回復の「オン」、AAS後の「ブリッジ」、減量期のリーン維持に言及(個別指示はしない)。
- モニタリング:脂質・肝機能・血圧・性腺軸(T/LH/FSH)・睡眠/皮膚/気分を確認。
- 注意:過剰は抑制/脂質悪化を招く。栄養・睡眠・強度管理とセットで設計。異常時は中止・受診。
- 結論:安全第一。国内法・競技規定(WADAなど)順守と医師相談を前提に。
この記事でわかること
- 1. 本剤の要点(強み・弱み)
- 2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
- 3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
- 4. 併用と相性(役割分担)
- 5. 副作用・禁忌と受診目安
- 6. よくある失敗と対策
- 7. FAQ
- 8. 購入&無料パーソナル相談
1. 本剤の要点(強み・弱み)
オスタリン(MK-2866/Ostarine)はSARMの代表格。現実的な期待値は「筋力・回復の立ち上がりが穏やか」「体脂肪を抑えつつ除脂肪量の維持/微増」。一般に体感は2週目前後から、見た目の変化は3–6週あたりで現れやすい一方、個人差が大きいです。
強み:経口で扱いやすく、皮膚・前立腺などの古典的アンドロゲン副作用は相対的に軽め。関節の違和感が減る体感を訴える人も。弱み:用量・期間が過剰だと性腺抑制(T/LH/FSH低下)やHDL低下、軽度の肝負荷が出ます。臨床研究では3–25 mg/日程度が検討されてきましたが、目的外使用は自己責任のリスクが高く、医療的管理が前提です。
SARMs内での位置づけ
- オスタリン:バランス型。筋力/回復↑、副作用は比較的マイルド。
- リガンドロール(LGD-4033):筋肥大寄りだが抑制強め。
- RAD-140:パワー体感が出やすい報告もあるが、抑制/不眠などの訴えが増える傾向。
- YK-11:ミオスタチン経路が話題だがヒトデータ乏しく、アンドロゲン性の訴えも。
- GW(Cardarine):SARMではなくPPARδ作動薬。持久系・脂質に影響、前臨床で腫瘍懸念あり。
- MK-677:成長ホルモン分泌促進。睡眠/食欲↑、体水分↑が出やすい。
AASとの比較(参考)
- アナバー(オキサンドロロン):リーン寄りの経口AAS。肝負荷・脂質悪化に注意。
- プリモボラン/マステロン:ドライな質感。検査/副作用管理が必須。
- トレン:非常に強力だがリスクも最大級。初心者非推奨。
いずれもWADA等で禁止。国内法や競技規定の遵守、医師相談が大前提です。
2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
「いつから効くか」は設計と生活習慣に左右されます。一般に、連日同時刻の摂取で血中推移を安定させ、トレーニングの強度・回復・栄養を同期させると立ち上がりが整います。
- 期間目安:短中期(例:4–8週間)で一区切り、同期間以上のオフで回復確認。
- 体感の時期:1–2週でパンプ/回復向上、2–4週で筋力↑、3–6週で見た目のリーン化が出やすい。
- 役割分担:減量中は筋量維持の下支え、増量中はクリーンな上積み狙い。
- 栄養:体組成改善が目的なら高タンパク(目安1.6–2.2 g/体重kg/日)と適切なエネルギー管理。脂質はHDL保護のため極端に下げすぎない。
- 回復/睡眠:7–9時間を目標。週1回は完全休養か低強度日を。
- トレ強度:多関節種目中心に漸進性過負荷。関節の違和感が出たらボリューム調整。
PCT(回復期)の考え方:短期・低用量では無処置で回復する例もありますが、終了後2–4週で低テストステロン症状(性欲低下・倦怠・抑うつ)が持続、あるいは血液検査で性腺軸の回復が乏しければ、医師と相談のうえ選択的エストロゲン受容体調整薬(SERM)などが医学的に用いられることがあります。自己判断の投与は避けてください。
3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
タイミング | 項目例 | 目的 |
---|---|---|
開始前 | 総T/遊離T、LH/FSH、E2、AST/ALT/GGT、脂質(HDL/LDL/TG)、血圧/心拍、クレアチニン、空腹時血糖/HbA1c、甲状腺、CBC | ベースライン |
中間 | 上記+体重/体脂肪、睡眠/気分スコア、CK(過負荷時)、皮膚/脱毛の変化 | 過不足の検知 |
終了/休薬 | 同上(特にT/LH/FSH/HDL/肝酵素) | 回復確認 |
自覚症状チェック:性欲/朝勃起、倦怠、動悸、頭痛/不眠、便色・尿色(黄疸兆候)、ニキビ/脱毛、関節違和感、むくみ。
4. 併用と相性(役割分担)
- 良い例:GWは持久力/NEAT向上で減量サポート(ただし安全性議論あり)。MK-677は睡眠質や食欲↑で増量期に合う。ただし水分増・空腹感に留意。
- 悪い例:LGD/RAD/YK-11など同系統SARMの重ねは抑制・脂質悪化が累積。役割重複は避ける。
- AASとの棲み分け:プリモ/マステロン/アナバーなどリーン系と役割が近いが、重ねればリスクも加算。トレンなど強力剤との同時運用は管理難度が高い。
- 相互作用:肝代謝薬(一部の抗菌薬/抗けいれん薬/漢方等)との併用で肝負荷が増すことがあるため、服用中薬は医師・薬剤師に必ず相談。
法令・競技規定(WADA等)で禁止。ドーピング回避の具体手順には触れません。競技者は使用しない選択が最善です。
5. 副作用・禁忌と受診目安
副作用 | 頻度感 | 危険サイン | 対処/受診目安 |
---|---|---|---|
性腺抑制(T/LH低下) | 用量/期間依存 | 性欲低下、強い倦怠、抑うつ | 中止。2–4週で改善なければ内分泌科受診、血液検査 |
脂質悪化(HDL低下) | ときどき | 胸痛/息切れ | 中止。脂質検査、高リスクは循環器受診 |
肝機能異常 | まれ~ときどき | 黄疸、濃茶色尿、右季肋部痛 | 即時中止し医療機関へ |
血圧上昇/動悸 | ときどき | 頭痛/めまい/胸部不快 | 測定で高値継続なら受診 |
皮膚/毛髪(にきび/脱毛) | 少なめ | 急激な悪化 | 皮膚科相談、原因精査 |
消化器症状(吐き気/胃部不快) | 少なめ | 嘔吐・体重急減 | 一時中止・受診 |
睡眠障害/気分変調 | 少なめ | 不眠の持続、抑うつ | 中止。改善乏しければ精神科/内科 |
腱・関節の違和感 | 個人差 | 鋭痛/可動域低下 | トレ量調整、整形受診 |
禁忌 | — | 妊娠/授乳、未成年、前立腺/乳がん既往、重い肝疾患 | 使用しない |
6. よくある失敗と対策
- 2–3週間で結論を出す:組成変化は緩徐。写真/採寸/体脂肪で評価。
- トレと食事が伴わない:高タンパク・十分な睡眠・計画的ボリュームが前提。
- 重ね過ぎ:SARM同士やAASとの機能重複でメリット以上にデメリットが増す。
- 検査をしない:最低でも前・中・後で血液検査と血圧測定。
- 法令・競技を軽視:WADA禁止。国内法や就業規則の違反になり得る。
7. FAQ
Q. オスタリンの“向いているフェーズ”は?
定義:リーンな体組成の維持/微増を狙う場面に適合。注意:減量期はカロリー不足で回復が遅れやすい、増量期は水分/むくみを評価に織り込む。次アクション:目的(維持/減量/微増)を明確化し、トレ・栄養・睡眠の計画を先に固める。
Q. 効果が体感できない/副作用が出る時は?
定義:体感は2–4週に遅れて出ることがある。注意:用量を安易に上げない。血液検査・血圧・自覚症状を確認。次アクション:一時中止や休薬を含め再評価。異常値や強い症状は医師受診。
Q. 他剤との棲み分けは?
定義:オスタリンはバランス型SARM。注意:LGD/RAD/YK-11との重複は抑制/脂質悪化が上乗せ。次アクション:持久系を伸ばすならGW、睡眠/食欲ならMK-677など役割で選択。AASとの併用は管理難度とリスクが跳ね上がるため慎重に。
8. 購入&無料パーソナル相談
著者プロフィール
みんなのステロイドストア管理人(アナボリックステロイド歴4年) — 「最短でデカく、健康被害は最小」をモットーに、販売と無料パーソナル相談を提供。
免責事項:情報提供目的。医療行為の代替ではありません。体調変化があれば医師に相談してください。国内法・競技規定(WADA等)を必ず遵守してください。
参考文献
- 該当なし