レトロゾール / 2.5mg * 50

レトロゾール (Letrozole, フェマーラ, Femara)

概要

レトロゾール（フェマーラ）は、最も強力なアロマターゼ阻害剤（AI） の一つであり、エストロゲンの生成を99%以上抑制することができます。医療用途では乳がん治療に使用されますが、アナボリックステロイド使用者の間では、エストロゲン性副作用（乳腺肥大＝ギノコマスティア、水分保持、脂肪増加） を防ぐ目的で使用されます。強力なエストロゲン抑制作用があるため、慎重な使用が求められます。

効果

• ギノコマスティア（乳腺肥大）の治療・予防：最も強力なエストロゲン抑制作用を持ち、既に発生したギノコマスティアの縮小も可能。
• 水分保持の防止：エストロゲン由来の体内の水分貯留を防ぎ、筋肉のドライな見た目を維持。
• 脂肪の減少：エストロゲンの低下により、脂肪の蓄積を防ぎやすくなる。
• テストステロンレベルの向上：エストロゲン抑制により、体内のテストステロン分泌を促進。

副作用

• エストロゲンの過剰抑制（関節痛、ドライな関節、不眠、気分の落ち込み）
• リビドー（性欲）の低下
• 脂質異常（HDLコレステロールの低下による心血管リスクの増加）
• 骨密度の低下（長期使用による影響）
• 疲労感、頭痛

半減期

約 2～4日

使用頻度・使用量

• ギノコマスティア治療（すでに症状が出た場合）：
  • 1週目：2.5mg/日（1日1回）
  • 2～3週目：1.25mg/日（改善が見られたら減量）
  • 4週目以降：0.5mg/日（症状が消えたら使用を終了）
• ギノコマスティア予防（ステロイドサイクル中）：0.25～0.5mg/日
• PCT（回復療法）時のエストロゲン管理：0.25mg/日（他のSERMと併用）

推奨されるケア剤

• エストロゲンが極端に低下した場合：ノルバデックス（タモキシフェン）を追加し、AIの使用量を調整
• 心血管サポート：オメガ3脂肪酸、コエンザイムQ10、赤米酵素
• 関節ケア：グルコサミン、コラーゲン

総評

レトロゾールは、最も強力なアロマターゼ阻害剤 であり、ギノコマスティアの治療やエストロゲンの強力な抑制 に適しています。しかし、エストロゲンを過剰に抑えすぎるリスク もあるため、適量の調整が重要です。通常はアリミデックス（アナストロゾール）やアロマシン（エキセメスタン）といった穏やかなAIが推奨され、レトロゾールはギノコマスティアの発生後や特別な状況でのみ使用するのが理想的 です。