デカデュラボリン・プロピオネート / 100mg * 10ml

デカデュラボリンプロピオネート (Nandrolone Propionate)

概要

デカデュラボリンプロピオネート（ナンドロロンプロピオネート）は、ナンドロロン（デカデュラボリン）の短いエステル版で、速やかに効果を発揮するのが特徴です。一般的なデカデュラボリン（ナンドロロンデカノエート）は半減期が長く持続性が高いのに対し、ナンドロロンプロピオネートは即効性があり、短期間での効果が求められるユーザーに向いています。頻繁な注射が必要ですが、ナンドロロンの筋肉増強・関節保護効果を早く得られる点がメリットです。

効果

• 即効性のある筋肉増強：素早く血中濃度が上昇し、筋肉の成長を加速。
• 関節の保護：コラーゲン合成を促進し、関節痛の緩和に役立つ。
• 筋肉の保持：カタボリック作用を抑え、減量期でも筋量を維持。
• 適度な水分保持：関節のクッション効果を持ちつつ、過剰なむくみは少ない。
• 低アンドロゲン作用：テストステロンよりもアンドロゲン性が低いため、副作用のリスクが比較的少ない。
• 短期間のサイクル向け：デカデュラボリンよりも短い期間で効果を実感できる。

副作用

• エストロゲン性副作用（むくみ、乳腺肥大）（アロマターゼ変換は少ないが、プロゲステロン作用が関与）
• プロゲステロンの影響による性機能低下（デカディック症候群）
• アンドロゲン性副作用（ニキビ、脱毛、体毛増加）（テストステロンより低いが可能性あり）
• ナイトスウェット（夜間の発汗）
• 血圧上昇
• 心血管リスク増大（HDL低下、LDL上昇）
• テストステロン抑制（PCTが必須）

半減期

約 2日

使用頻度・使用量

• 初心者：週200～400mg（50～100mgを隔日注射）
• 注射頻度：隔日（EOD: Every Other Day）または毎日
• サイクル期間：6～10週間

推奨されるケア剤

• プロラクチン抑制：カベルゴリン（カベルゴリン、ドスタレックス）
• 肝臓保護：ウルソデオキシコール酸（UDCA）
• 心血管サポート：オメガ3脂肪酸、コエンザイムQ10、赤米酵素
• PCT（回復療法）：クロミフェン（クロミッド）、タモキシフェン（ノルバデックス）、HCG（ヒト絨毛性ゴナドトロピン）

総評

デカデュラボリンプロピオネートは、ナンドロロンの持つ筋肉増強と関節保護のメリットを即効性のある形で提供します。長いエステルのデカデュラボリンと比較して短期間での効果が得られますが、頻繁な注射が必要な点がデメリットです。短期間のサイクルや迅速な効果を求めるユーザーに適していますが、副作用管理のために適切なケア剤とPCTが不可欠です。