オゼンピック用量完全ガイド|0.25/0.5/1.0/2.0mg週次・段階的増量・体重別レンジ【2026年版】
結論(先に3行)
- オゼンピック(セマグルチド)の用量設計は、添付文書ベースで0.25mg(4週)→0.5mg(4週)→1.0mg(維持または継続増量)→1.7mg→2.0-2.4mgへ4週ごとに段階的に上げるのが基本。いきなり高用量で始めない、これは消化器副作用(吐き気・嘔吐・下痢)を最小化するため。
- 体重別レンジは厳密には存在しない(体重あたり用量ではなく固定用量の薬剤)が、低BMI(25未満)では0.5-1.0mgで十分・高BMI(30以上)では1.7-2.4mgが目安、という運用が一般的。
- バイアル型(粉末)を使う場合、注射用水で希釈する量・吸引するインスリン単位の計算が必要。希釈量を間違えると過量・過少投与の事故になるため、開始前に計算を医師または信頼できる情報源で確認する。
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この記事のスコープ
オゼンピック(セマグルチド)の週次用量を、添付文書の段階的増量プロトコル・ユーザー実用レンジ・バイアル型の希釈計算の3層で解説する。固定用量の医療用医薬品なので体重別「mg/kg」設計はしないが、開始時BMI・副作用耐性・減量目標で実質的なレンジが分かれる。
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用量設計の5原則
1. 必ず低用量(0.25mg/週)から開始する。臨床試験・添付文書の標準。 2. 4週ごとに評価して増量判断。体重・副作用・血圧・空腹時血糖の経過を見る。 3. 副作用が強ければ増量を遅らせるか、前用量に戻す。「予定より遅らせる」は失敗ではない。 4. 維持量(1.0mg または 1.7-2.4mg)で停滞したら、食事/運動を見直す。先に上げきらない。 5. 中止・休薬はリバウンドリスクと併せて医師相談。出口戦略を入口で考える。
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標準プロトコル(添付文書ベース)
| 週 | 週次用量 | 目的 |
|---|---|---|
| 1-4週 | 0.25mg | 導入、副作用慣らし |
| 5-8週 | 0.5mg | 食欲抑制の本格化 |
| 9-12週 | 1.0mg | 体重減少の加速 |
| 13-16週 | 1.7mg | 減量目標到達への加速 |
| 17週以降 | 2.0-2.4mg | 維持または継続減量 |
これは肥満症治療ブランドのWegovy(ウゴービ)で承認されている増量スケジュール(0.25→0.5→1.0→1.7→2.4mg)が参考になっている。糖尿病ブランドのオゼンピック自体の最大承認用量は週2.0mgまで(添付文書による)。
体重減少目的でオゼンピックを使う場合、「2型糖尿病の適応で承認されたオゼンピックを、Wegovyの増量パターンを参考に運用する」というのが個人輸入文脈での実態となる。承認外用途であることは理解しておく。
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体重・BMI別の実用レンジ
体重あたりmg/kg設計の薬ではないが、開始時BMI・体重で運用上の目安レンジは存在する。
| BMI | 開始時体重(参考) | 目標維持量(週次) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 24以下 | 痩せすぎ・健常 | 使用非推奨 | 健常体重からの追加減量は適応外 |
| 25-27(過体重) | 60-75kg | 0.5-1.0mg | 1.0mg到達で停滞することが多い |
| 28-30(軽度肥満) | 75-85kg | 1.0-1.7mg | 1.7mgまで上げて停滞期に入るパターン |
| 30-35(中等度肥満) | 85-100kg | 1.7-2.4mg | 最大用量到達で平均15%減量 |
| 35以上(高度肥満) | 100kg以上 | 2.4mg | 最大用量・長期継続前提 |
これはあくまで目安。BMI22の人が「あと3kg痩せたい」で使うのは、本来の薬剤設計の意図から外れる。健常体重からの美容目的減量は副作用リスクと天秤にかけて慎重に判断する。
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半減期と週1注射の論理
セマグルチドの血中半減期は約7日(ヒトGLP-1の数分と比べると圧倒的に長い)。週1回投与で安定した血中濃度を維持できるのはこのため。
実用上の注意点:
- 1回打ち忘れた場合、次回投与日まで5日以上空くなら気づいた時点で投与・5日未満なら次回まで待つ
- 投与曜日は固定する(毎週月曜午前など)
- 中止しても血中濃度がゼロになるまで5週前後かかる(半減期×5)、つまり中止直後はまだ効いている
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バイアル型の希釈と吸引量計算
当ストアで取り扱うのはセマグルチド5mg粉末バイアル(¥20,000)。これを使う場合は自分で再構成(注射用水で希釈)してインスリン注射器で吸う必要がある。
標準希釈例(5mgバイアル)
注射用水(BAC water=静菌水、または滅菌生理食塩水)2mLで希釈する場合:
- バイアル内容量: 5mg / 2mL = 2.5mg/mL = 1単位(0.01mL)あたり0.025mg
インスリン注射器(U-100、1mL = 100単位)で吸引する場合の用量別単位数:
| 週次用量 | 必要なmg | インスリン注射器の単位 |
|---|---|---|
| 0.25mg | 0.25 | 10単位 |
| 0.5mg | 0.5 | 20単位 |
| 1.0mg | 1.0 | 40単位 |
| 1.7mg | 1.7 | 68単位 |
| 2.0mg | 2.0 | 80単位 |
希釈量を変えれば吸引単位も変わる。1mL希釈ならインスリン単位は半分、3mL希釈なら1.5倍になる。
希釈時の手順(概略)
1. バイアル・注射用水・インスリン注射器・アルコール綿を準備 2. 手洗い・作業面の消毒 3. バイアルゴム栓をアルコール綿で消毒 4. 注射用水を2mL吸い、ゆっくりバイアル側壁に沿って注入(粉末を直接打たない) 5. 軽く回して溶解(振らない、振ると失活の懸念) 6. 透明・無色・浮遊物なしを確認 7. ラベルに希釈日を記入 8. 冷蔵保管(2-8℃)、開封後4-6週で使い切り
希釈量・単位計算は間違えると即座に過量投与・過少投与につながる。初回は信頼できる情報源で確認するか、医療従事者に相談すること。
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サイクル(使用期間)の考え方
GLP-1作動薬は「サイクル」という概念がアナボリックステロイド系のように厳密に存在するわけではないが、運用上は以下のパターンがある。
1. 短期集中(12-24週)
目標減量達成 → 中止 → 食事/運動で維持。リバウンドリスクが高いので出口戦略の食習慣・運動習慣の確立が必須。
2. 中期(6-12ヶ月)
体重の15-20%減を目指して継続。臨床試験のSTEP1試験は68週(約16ヶ月)。
3. 長期維持(1年以上)
維持量(0.5-1.0mg程度)で長期継続。海外では肥満症治療として年単位の継続使用が承認されている。
4. 周期使用(オン/オフ)
使用と中止を繰り返すパターン。リバウンド・体重ヨーヨー(増減繰り返し)のリスクがあり、推奨されない。
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モニタリング(採血・体調記録)
開始前・8週時点・16週時点で以下を確認するのが望ましい。
| カテゴリ | 項目 | 何を見るか |
|---|---|---|
| 体重・体組成 | 体重・BMI・体脂肪率 | 減量ペース・除脂肪量の維持 |
| 血糖 | 空腹時血糖・HbA1c | 血糖の安定化(過剰低下も注意) |
| 脂質 | LDL・HDL・中性脂肪 | 改善傾向(通常) |
| 肝機能 | AST・ALT・γ-GTP | 体重減少に伴う改善・悪化の有無 |
| 腎機能 | クレアチニン・eGFR | 脱水・腎負担の有無 |
| 膵酵素 | リパーゼ・アミラーゼ | 膵炎リスクのモニタリング |
| 甲状腺 | TSH | 異常値あれば医師相談 |
血圧・心拍数も家庭で週1回程度測定する。体調(吐き気・腹痛・倦怠感)は日記として残す。
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スタック(他薬との併用)
ダイエット目的のGLP-1作動薬は単剤で完結することが多いが、運動目的・体組成改善目的で他薬を併用するパターンもある。
よく併用されるもの
- メトホルミン: 同じ糖尿病系薬剤。インスリン感受性改善目的。GLP-1作動薬との併用で体重減少効果が増す可能性。
- 甲状腺ホルモン薬(T3/T4): 代謝亢進目的。ただし不整脈・心血管リスクがあり医師管理必須。
- L-カルニチン・脂溶性ビタミン: 食事量減少時の栄養補完。
- タンパク質サプリメント: 食欲低下時のタンパク質確保。
併用注意
- インスリン・SU薬(スルホニル尿素薬): 低血糖リスク増、医師管理必須
- 経口薬全般: 胃排出遅延で吸収が遅れる可能性、抗凝固薬・甲状腺薬・経口避妊薬は時間ずらし
- アルコール: 膵炎リスク・低血糖リスク・消化器症状の悪化
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中止判断ライン — どこで止めるか
以下のどれかに該当したら一旦使用を止めて医師に相談する。
1. 持続的な激しい腹痛(膵炎の疑い) 2. 黄疸・尿色濃化・右上腹部痛(胆石・胆嚢炎の疑い) 3. 心拍数の異常上昇(安静時100以上が続く) 4. 制御不能な嘔吐・脱水(尿量減少) 5. 体重が目標より減りすぎる(BMI18.5を下回る) 6. 倦怠感・脱力・髪のツヤ低下が著しい(栄養不足の徴候) 7. 採血値の異常(リパーゼ正常上限の3倍超など)
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よくある用量ミス
- いきなり高用量で開始 → 強い吐き気・嘔吐で挫折
- 副作用を我慢して増量を強行 → 脱水・膵炎リスク
- 希釈計算ミス → 想定の数倍の量を打ってしまう
- 用量を上げすぎて維持 → 副作用が解消しないまま長期化
- 打ち忘れて翌日二重投与 → 一時的過量
- 1.0mgで停滞 → さらに上げ続ける → 副作用増加だが減量はしない
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FAQ
Q1. 0.25mgからではなく0.5mgで始めても良い? A. 推奨しない。臨床試験・添付文書ともに0.25mg開始を標準としており、いきなり0.5mgで始めると吐き気・嘔吐の発生率が大きく上がる。
Q2. 1.0mgで体重が動かない、上げるべき? A. まず食事量・運動量・水分摂取を見直し、停滞期(プラトー)が1-2ヶ月続くなら増量を医師と検討。
Q3. 維持量はどれくらいまで下げられる? A. 体重維持目的なら0.5-1.0mgで運用するケースが多い。減量目的の最大用量(2.4mg)から維持に移る場合、1.0mg→0.5mgと段階的に下げる。
Q4. 打ち忘れたら? A. 次回投与日まで5日以上ある → 気づいた時点で投与、それ以降は通常通り。5日未満 → 次回まで待つ(2回分まとめ打ちはしない)。
Q5. 注射部位はどこが良い? A. 皮下脂肪のある腹部・大腿外側・上腕外側。毎回部位をローテーションする。
Q6. 何時に打つのがベスト? A. 時刻は問わないが、毎週同じ曜日・同じ時間帯で固定するのが望ましい。食事の前後どちらでも可。
Q7. 旅行時の保管は? A. 冷蔵環境(2-8℃)を維持。保冷バッグ + 保冷剤で持ち運び、長時間常温露出は避ける。
Q8. 妊娠を考えている、いつ止めるべき? A. 妊娠予定の最低2ヶ月前に中止。半減期7日 × 5回分 = 約5週で血中からほぼ消える。妊娠中・授乳中は禁忌。
Q9. 飲酒の制限は? A. 厳禁ではないが、膵炎リスク・低血糖リスク・消化器症状悪化があるため抑制。開始4-8週は避けるのが無難。
Q10. 5mgバイアル1本で何週分? A. 希釈量・週次用量で変わる。0.25mgで4週(1mg消費) → 0.5mgで8週まで(計5mg)。標準プロトコルでは1バイアルで導入8週ぶんが目安。
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免責事項
本記事は医薬品の個人輸入代行業務における情報提供であり、医学的診断・処方・治療の代替ではない。セマグルチドは日本国内では医師の処方が必要な医療用医薬品で、個人輸入は自己責任。20歳以上の成人を対象とし、未成年・妊娠中・授乳中・MTC/MEN2の本人/家族歴・急性膵炎既往・重度の消化器疾患のある方は使用しない。記載した用量・希釈計算はあくまで参考であり、個別の使用判断は医師の関与のもとで行うこと。