イソトロイン用量完全ガイド|0.5-1.0mg/kg・累積120-150mg/kg目標・体重別チャート【2026年版】

イソトロイン用量完全ガイド|0.5-1.0mg/kg・累積120-150mg/kg目標・体重別チャート【2026年版】

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このページで分かること

イソトロイン(イソトレチノイン)を飲むときに最も悩むのが「1日何mg」「何週間続ける」「いつ増量・減量する」という用量設計です。海外の処方では0.5-1.0mg/kg/日というレンジが標準ですが、AAS/SARMsを使う人の場合は皮脂産生のドライバが残り続けるため、用量・期間ともに一般皮膚科の処方より少し攻めた設計が現場で取られていることが多い。

このページでは以下を扱います。

  • 1日用量の計算式(0.5-1.0mg/kg、体重別早見表)
  • 開始用量・増量タイミング・減量タイミングの判断基準
  • 累積投与量120-150mg/kgを満たすまでの週数シミュレーション
  • 食事との併用ルール(脂質依存性吸収)
  • 経口AAS・PCT薬・抗生剤等との用量調整
  • 副作用が出たときの減量プロトコル

「1日40mgでいいの?それとも60mg?」「累積目標まであと何週間?」を自分で計算できるようになる構成です。

結論:用量設計の3つの軸

時間がない人向けに先に結論。

1. 1日用量は体重×0.5-1.0mg。 70kgなら35-70mg/日。最初の2週間は20mg/日(0.3mg/kg程度)から始めて副作用の出方を見る、というスタートが現場では多く取られています。 2. 累積投与量120-150mg/kgが完走目標。 70kgなら累積8,400-10,500mg、20mg錠で420-525錠。 3. 用量よりも累積を優先。 副作用が重ければ1日用量を下げて期間を延ばし、累積目標は変えない。これが再発率を最小化する鍵。

以下、具体的な数字を順に。

1日用量の計算式と体重別早見表

イソトレチノインの1日用量は体重あたりmg(mg/kg)で考えるのが国際標準です。体重別に主要レンジを整理。

体重 0.3mg/kg(導入用量) 0.5mg/kg(標準下限) 0.7mg/kg(標準中庸) 1.0mg/kg(標準上限)
50kg 15mg 25mg 35mg 50mg
60kg 18mg 30mg 42mg 60mg
70kg 21mg 35mg 49mg 70mg
80kg 24mg 40mg 56mg 80mg
90kg 27mg 45mg 63mg 90mg
100kg 30mg 50mg 70mg 100mg

みんなのステロイドで取扱中のイソトロイン20mg×100錠で運用する場合、上記表を20mg錠単位に落とし込む必要があります。

1日用量目安 20mg錠での運用
20mg/日 1錠/日
30mg/日 1錠/日 と 2錠/日 を交互(隔日30mg平均)もしくは20mg錠を半割で1.5錠/日
40mg/日 2錠/日
50mg/日 2錠/日 と 3錠/日 を交互(隔日50mg平均)もしくは2.5錠/日(半割)
60mg/日 3錠/日
80mg/日 4錠/日

10mg刻みの細かい用量にしたい場合はピルカッターで20mg錠を半割します。当店の機材コレクションにピルカッターがあります。割った錠剤は密閉容器で保管し、その週のうちに使い切る運用が無難です。

開始用量と増量タイミング

最初から1.0mg/kg/日でぶっ込むと初期悪化(initial flare)・副作用が一気に出て継続が難しくなる人が多い。現場では以下のような段階的開始が選ばれます。

スタンダード開始プロトコル

期間 用量 目的
第1-2週 20mg/日(体重60-80kg) 副作用の出方を見る、脂質・肝の初期反応を確認
第3-4週 40mg/日 標準用量に増量、本格的な皮脂抑制を開始
第5週以降 40-60mg/日(目標mg/kgまで) 副作用許容範囲内で目標mg/kgに近づける

増量の判断ポイント:

  • 第1-2週の20mg/日で口唇炎・乾燥が許容範囲内なら40mg/日へ
  • 4週時点で血液検査(AST/ALT/中性脂肪/LDL)を取り、明確な悪化がなければさらに増量可
  • 重度の初期悪化(顔・上半身に広範な新規嚢胞)が出ている場合は20mg/日に据え置きで様子見

アグレッシブ開始(経験者・短期完走志向向け)

サイクル間の限定期間で完走したい・過去にイソトレチノイン経験がある人向け。

期間 用量
第1週 40mg/日
第2週以降 60mg/日(体重70kgで0.86mg/kg)

副作用が一気に出るため、ワセリン・SPF・保湿・血液検査の備えがある前提です。初回コースの人にはおすすめしません。

低用量・長期(軽症・副作用回避志向向け)

低用量で長期に分散することで副作用負担を下げる選択肢。

期間 用量
全期間 20mg/日
累積120mg/kg到達まで 体重70kgで30週(約7ヶ月)

副作用は軽いが期間が長くなり、AAS/SARMs使用と並行運用すると「いつまで肝・脂質を引っ張るか」が問題になる。短中期サイクルとの相性は悪い。

累積投与量シミュレーション

1日用量別に、累積120mg/kgと150mg/kgに到達するまでの週数を計算します。

体重70kg(累積目標 8,400 / 10,500mg)

1日用量 1週累積 120mg/kgまでの週数 150mg/kgまでの週数
20mg 140mg 60週 75週
40mg 280mg 30週 38週
60mg 420mg 20週 25週
80mg 560mg 15週 19週

体重80kg(累積目標 9,600 / 12,000mg)

1日用量 1週累積 120mg/kgまでの週数 150mg/kgまでの週数
20mg 140mg 69週 86週
40mg 280mg 34週 43週
60mg 420mg 23週 29週
80mg 560mg 17週 22週

体重90kg(累積目標 10,800 / 13,500mg)

1日用量 1週累積 120mg/kgまでの週数 150mg/kgまでの週数
20mg 140mg 77週 96週
40mg 280mg 39週 48週
60mg 420mg 26週 32週
80mg 560mg 19週 24週

実際は最初の2週を20mg/日で導入してから増量するため、上記の単純計算より2-4週多めに見積もるのが現実的です。

服用方法(食事との併用)

イソトレチノインは脂質依存性吸収薬。空腹時に飲むと吸収率が4-5割下がるという既存の薬物動態データがあります。具体的なルール。

  • 食事中または食直後に服用 — プロテインだけ・サラダだけといった脂質ゼロの食事と一緒は避ける
  • 脂質を含む食事(卵・サーモン・アボカド・ナッツ・オリーブオイル・チーズ等)と一緒だと吸収が大きく上がる
  • 1日2回分割の場合は朝食と夕食(両方とも脂質を含む)に分ける
  • 1日1回の場合は脂質量が最も多い食事と一緒に
  • 服用後2時間は脂質の入った軽食を取れる状態にしておく

筋トレ食(高タンパク・低脂質)を徹底している人は意図的に脂質を増やす必要があります。ボディビル減量末期の極低脂質期はイソトレチノインの吸収が落ちる時期と重なるので、コース完了から減量に入る順序を組むのが合理的です。

経口AAS・PCT薬・抗生剤との用量調整

経口AAS併用時

ダイアナボル・アナドロール・スーパードロール・ウィンストロール経口・アナバール経口などの経口17α-アルキル化AASは肝負担が大きく、イソトレチノインと重ねると肝逸脱酵素(AST/ALT)・脂質(中性脂肪・LDL)の悪化が増幅されます。対応:

  • 可能な限り注射AASベースのサイクルに切り替える(テストエナンセート、プリモボラン・エナンセート、マステロン・エナンセート、デカデュラボリン等)
  • どうしても経口AASを使う場合はイソトレチノインの1日用量を一段階下げる(60mg → 40mg等)
  • 経口AAS期間中だけイソトレチノインを休薬する選択肢もある(累積目標の到達は遅れる)
  • TUDCA(タウロウルソデオキシコール酸)併用 — ウルソデオキシコール酸 UDCA 300mg×100を活用

PCT(クロミッド・ノルバデックス)併用時

PCT中の新規開始は推奨しません。気分症状・脂質悪化が予測しにくい形で出る報告があります。すでにイソトレチノインを服用中でPCTに入る場合は、用量を半分に落として継続するか、PCT期間中は休薬してPCT終了後に再開する運用が無難。

抗生剤併用

テトラサイクリン系抗生剤(ミノマイシン、ドキシサイクリン)との併用は脳圧上昇(良性頭蓋内圧亢進症)のリスクで国際的に禁忌。頭痛・視野異常が出ます。マクロライド系(クラリスロマイシン、エリスロマイシン)は併用可ですが、肝代謝の競合があり用量に注意。

サプリ併用

  • ビタミンA含有サプリ(マルチビタミンに含まれることが多い)はビタミンA過剰症リスクで中止
  • 高用量ビタミンE(400IU超)は出血傾向を増やす可能性、控えめに
  • オメガ3(EPA/DHA)は中性脂肪対策として併用推奨 — 1日2-4g
  • シトラスベルガモットは脂質改善目的で併用可

副作用が出たときの減量プロトコル

副作用が許容範囲を超えたら、中止ではなく減量で対応するのが原則です。中止すると累積目標から遠ざかる。

副作用 重症度 対応
唇の乾燥 ワセリン継続、用量維持
鼻血(軽) ワセリン綿棒で鼻腔保湿、用量維持
関節痛 高負荷スクワット控える、用量維持
中性脂肪上昇(2倍以内) オメガ3増量、食事改善、用量維持で4週後再検査
中性脂肪上昇(3倍超) 用量を半減、シトラスベルガモット追加、2週後再検査
AST/ALT基準値上限の3倍超 用量を半減、TUDCA追加、2週後再検査
気分の落ち込み 用量を半減、改善なければ中止
頭痛・視野異常 即中止、医療機関
妊娠の可能性 絶対禁忌 即中止、医療機関

「用量半減 → 2週後再検査 → 改善なら継続、改善なければ中止」が基本フロー。中止を判断するのは早すぎず遅すぎず、血液検査ベースで決めるのが現場のルールです。

1日用量を分割するか1回でまとめるか

20mg/日なら1錠/日で1回服用、40mg/日なら2錠/日で朝夕分割か昼1回まとめか — どちらが良いか。

用量 推奨 理由
20mg/日 1回(夕食時) 脂質摂取量が多い食事と合わせやすい
40mg/日 朝晩2回(20mg+20mg) 血中濃度の安定、副作用の山を低くできる
60mg/日 朝晩2回(20mg+40mg または 40mg+20mg) 同上
80mg/日 朝晩2回(40mg+40mg) 同上

1回でまとめると血中ピーク濃度が高くなり、初期悪化や副作用が出やすくなる傾向があります。2回分割の方が副作用負担が軽い。ただし飲み忘れリスクが上がるため、生活リズムに合う方を選んでください。

目的で絞り込むと早い
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よくある質問(FAQ)

Q1. 体重あたり計算で出した用量と、海外の標準処方(20mg・40mg刻み)が合わないときは? A. 体重×0.5mg/kg〜1.0mg/kgの範囲に収まる中で、20mg錠で運用しやすい数字を選びます。70kgなら40mg/日(0.57mg/kg)が現実的。半割を組み合わせれば10mg刻みでも調整可能。

Q2. 高用量1.0mg/kg/日でいきなり始めて短期完走するのはあり? A. 経験者・副作用に強い体質ならありですが、初回コースの人にはおすすめしません。初期悪化で生活が破綻して途中離脱するリスクが高い。0.5mg/kgから入って累積で稼ぐ方が結果的に完走率が高い。

Q3. 累積投与量を超えて飲み続けても効果は上がりますか? A. 累積180-220mg/kgまでは寛解率がさらに上がる報告がありますが、副作用負担が増え、関節・骨への影響が出る可能性が高くなる。220mg/kg超は推奨されていません。

Q4. 飲み忘れた日があったら次の日に倍量で取り戻すべき? A. 倍量服用は副作用と肝負担を急増させるためNG。飲み忘れた分は累積に加算されないだけで、その日はスキップして翌日から通常用量に戻します。完走までの日数が1日延びるだけ。

Q5. 経口AASなしの注射AASだけのサイクルなら、イソトレチノインの用量を増やしても大丈夫? A. 肝負担は経口AAS併用時より軽いですが、注射AAS自体が脂質を悪化させる(特にトレンボロン・マステロン)ため、用量よりも血液検査ベースで判断してください。

Q6. 用量を計算したら20mg錠で割り切れない数字になる(例: 35mg/日)。どうする? A. 35mg/日なら「20mg+15mg(20mgの3/4)」を半割と1/4で組むか、隔日40mg/30mg平均にするか。完璧に割り切る必要はなく、週単位の累積が目標に近づいていればOKです。

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まとめ

  • 1日用量は体重×0.5-1.0mg/kg、開始は20mg/日からの段階的増量が現場の標準
  • 累積目標は120-150mg/kg、体重70-80kgなら20mg錠で420-600錠必要
  • 服用は脂質を含む食事と一緒に、空腹時はNG
  • 経口AAS併用時は用量を一段下げる、注射AASベースに切り替えると管理が楽
  • PCT中の新規開始は推奨しない、テトラサイクリン併用は禁忌
  • 副作用が重ければ中止ではなく半減 → 2週後再検査で判断

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