
【テストE入門】TRT完全ガイド|効果・安全性・サイクル例を徹底解説
ステロイドに関心を持ち始めると、名前の似た薬剤が次々に現れ戸惑いがちです。なかでも テスト E は、筋力アップ用サイクルだけでなく TRT(テストステロン補充療法) の主力剤として医療現場でも使われる “王道” の存在です。本稿では ①そもそも何か → ②効果 → ③TRT とは → ④類似剤との違い → ⑤代表的サイクル例 の順に整理します。
1. そもそもテスト E とは何か
1-1. 概要と位置づけ
テスト E は体内で自然に分泌される男性ホルモン「テストステロン」に エナン酸エステル を付け、血中に長く留まるよう設計した筋注剤です。半減期は約5~7 日で、週 1〜2 回の注射で比較的安定した血中濃度を維持できます。
1-2. 医療現場での実績
- TRT で世界的に最も使われる製剤の一つ
- 長期臨床データが豊富
- 人を対象に正式治験を完了したアナボリックはテスト E とプリモボラン程度
1-3. 製造と流通
合成ルートが確立しているため 安価で偽造リスクも低め。動物薬や開発途上の SARMs と比べ、信頼できる情報源が多い点がメリットです。
2. テスト E の主な効果
- 筋量増加が強力 — アナバーや一般的 SARMs の 2〜3 倍の除脂肪体重増加
- 活力・性欲の向上 — 血中テストステロン上昇に伴うモチベーションアップ
- “これ一本で十分” — 情報と対策が揃い、副作用管理がしやすい
3. TRT(テストステロン補充療法)とは
項目 | ボディビル用途(サイクル) | TRT(医療) |
---|---|---|
目的 | 筋肥大・パフォーマンス向上 | 低テストステロン症状の改善 |
投与量 | 週 250–500 mg 以上 | 週 100–125 mg |
血中濃度目標 | 生理域超えの高値 | 正常上限付近 |
期間 | 8–12 週で区切り、オフ&PCT | 長期継続(終生) |
補助薬 | AI・HCG・PCT 薬など併用 | 必要なら少量 AI、HCT 対策 |
医師管理 | 自己責任が多い | 医師の診察・定期採血必須 |
3-1. TRT が行われる代表例
- 加齢性低テストステロン症(LOH 症候群)
- 下垂体/睾丸障害による低テストステロン症
- 性腺摘出後のホルモン補充
投与は通常、週 100 mg 程度のテスト E 筋注で開始し、E2・HCT・PSA などを定期モニタリングします。
4. テスト E と同系統の製剤
名称 | 投与形態 | 半減期 | 特徴 |
---|---|---|---|
テストステロンプロピオネート | 筋注 | 約 2 日 | 立ち上がりが速い短期向け |
テストステロンシピオネート | 筋注 | 約 7 日 | 米国 TRT で多用。効果はテスト E と同等 |
サスタノン(混合テスト) | 筋注 | 2〜15 日 | 4 種ブレンドで濃度維持を狙う |
テストステロンアンデコネイト | 経口 / 筋注 | 経口数時間 / 筋注約 20 日 | 経口版は肝毒性が低いが吸収率も低め |
5. 代表的サイクル & TRT 量
5-1. 筋肥大サイクル(10 週)
週 | テスト E 量 | 投与頻度 | 補助薬 |
---|---|---|---|
1–10 | 500 mg / 週 | 週 2 回 | 必要に応じ アロマシンなど |
10-12 | HCG 5000iu / 週 | 週 1 回 | |
12–14 | クロミフェン 50 mg / 日 |
5-2. 医療 TRT の典型例
週 | テスト E 量 | 投与頻度 | 管理項目 |
---|---|---|---|
毎週 | 100 mg | 週 1 回 | 3〜6 か月ごとに採血:E2・HCT・PSA など |
6. まとめ — 基礎を押さえ、目的に合わせて使い分ける
- テスト E は臨床データ・コスパ・効果の三拍子が揃う。
- TRT と高用量サイクルは投与量と目的が根本的に異なる。
- 使用を検討する際は必ず医師の診察と定期採血を。
※本記事は医療行為を推奨するものではありません。