AAS中のED予防にタダラフィルが効いた話

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リード

AAS(アナボリックステロイド、いわゆる筋肉増強系の注射薬)のサイクルを始めるとき、多くの人が一番気にするのは「勃たなくなったらどうしよう」「途中で性欲がガクッと落ちたら最悪だな」という不安ではないでしょうか。テストステロン系のサイクルは、本来であれば男性ホルモンを外から大量に入れるわけですから、性欲もギンギンに上がる、勃起も普段以上に強くなる、というイメージを持っている人も多いはずです。ところが実際にやってみると、サイクル中盤あたりから「あれ、思ったほど立ち上がらない」「朝立ちが消えた」「性欲が真ん中で止まる」という現象に当たる人が一定数います。

この記事では、実際にテストステロンエナンセートのサイクルを組んだ人が、最初からタダラフィル(ED治療薬の一種で、シアリスの主成分として知られる成分)を低用量で並走させて、サイクル完走までED側のトラブルを起こさずに済んだ実例を中心にまとめます。AAS中になぜEDが起きうるのか、タダラフィルをどのタイミングで何mg入れるのが現実的なのか、避けたい併用は何か、というあたりまで一気に整理します。

結論

結論から書きます。AASサイクル中のED予防として、タダラフィルを低用量で毎日(またはサイクル開始から終盤まで連続)入れる、というスタイルを取っている人は海外フォーラム・国内ユーザーともに多数います。理由は単純で、AAS中に上がる血中エストラジオール(E2、女性ホルモンの一種で男性体内にも存在する)が一時的に勃起機能を邪魔することがあるためです。タダラフィルは半減期が約17.5時間と長く、毎日1回の低用量運用に向いている成分のため、サイクル中の「いつ来てもいい状態」を保ちやすい、というのが多くの体験談に共通する評価です。

なぜAAS中にEDが起きるのか

AASを入れている間は、外部から大量の男性ホルモンが入ってきます。普通に考えれば性欲も勃起も強くなりそうなものですが、実際にはサイクル中盤で「下がる」人が一定数います。理由はいくつかあります。

ひとつは、外から入れたテストステロンの一部がアロマターゼ(体内で男性ホルモンを女性ホルモンに変換する酵素)によってエストラジオールに変わり、E2が高くなりすぎると勃起しにくくなる、という現象です。E2は男性にも必要なホルモンで、低すぎても性機能が落ちますが、高すぎても勃起の質が落ちます。サイクル中はこのバランスが揺れやすい時期です。

もうひとつは、自分の体内のテストステロン分泌が止まる現象(専門用語でHPTA抑制、視床下部・下垂体・精巣系の抑制と呼ばれる)です。外から十分なテストステロンが入っているため、体は「もう作らなくていい」と判断し、自前の生産を止めます。サイクル中はこれが直接EDの原因になるわけではありませんが、エステル(注射薬の油に溶けている形の違い)を切り替えたり用量を上げ下げした境目で、一時的に「外からの供給が薄まる谷」が出ることがあり、そこで性機能が落ちる人がいます。

さらに、人によってはプロラクチン(乳汁分泌に関わるホルモンで、上がると性欲が落ちやすい)が動くこともあります。19-ノル系(ナンドロロン系)を併用するとこれが顕著ですが、テストステロン単独でも個人差で動くことがあります。

要するに、AAS中のEDは「テストステロンが足りない」のではなく、「他のホルモンが揺れたせいで起きる二次的なもの」がほとんど、というのが多くの実践者の見立てです。

体験談:タダラフィル並走でサイクルを完走したケース

ここからは、テストステロンエナンセート(エナンセートは、テストステロンに長いエステルをくっつけて週1〜週2回の注射で済むようにした形)を週500mg、12週間で組んだ人の流れを紹介します。

この人は前回のサイクルで、6週目あたりから朝立ちがなくなり、性行為のときも「途中で萎える」現象が出てしまい、結局後半が楽しめなかった、という反省を持っていました。原因を振り返ると、AI薬(アロマターゼインヒビター、E2の上昇を抑える薬)を入れすぎてE2を下げすぎたタイミングと、逆にAI薬を切ってE2が跳ね上がったタイミングの両方で性機能が落ちており、ホルモンの波そのものが問題だった、と判断しました。

今回のサイクルでは方針を変え、サイクル開始と同時にタダラフィルを5mg/日で毎日入れる運用を取りました。タダラフィルは半減期が約17.5時間と長く、海外では「Daily Cialis」として5mg連用の使い方が承認されている成分です。毎日同じ時間に1錠入れることで、血中濃度を一定に保ち、いつ来ても対応できる状態を作る、という発想です。

結果としては、サイクル12週間を通して朝立ちは維持され、性行為のときも途中で落ちる現象は出ませんでした。E2の波が来た週も「血管が拡がりやすい状態」が下支えになっていた感覚があり、ホルモンの揺れを勃起の質が吸収してくれた、という表現をしていました。

注意点として、この人は循環器系の持病はなく、硝酸薬(ニトログリセリン等の心臓の薬)も飲んでいません。タダラフィルと硝酸薬の併用は重篤な血圧低下を起こすため絶対に避ける必要があります。

用量とタイミングの現実的な落としどころ

タダラフィルの飲み方には大きく2パターンあります。1つは「必要なときに10〜20mgを1回」というオンデマンド型、もう1つは「毎日5mgを連用」というデイリー型です。

AASサイクル中のED予防という文脈で多くの人が選んでいるのは、デイリー型の5mg/日です。理由は3つあります。1つ目は、AAS中はいつ性欲スイッチが入るかが読みにくく、オンデマンド型だと「1時間前に飲み忘れて結局萎えた」が起きやすいこと。2つ目は、5mg/日であれば1錠あたりの負担が小さく、頭痛・鼻づまり・顔のほてりといった副作用も比較的軽く済む人が多いこと。3つ目は、毎日入れることで血管拡張作用がベースラインで効き続け、AASによる血圧・血流の変動を多少なりとも下支えしてくれる、という体感を持つ人が多いことです。

なお、25mg錠を持っている場合は1/5にカットして5mg相当にしている人もいますが、錠剤を均等にカットするのは難しいため、勧めにくいやり方です。最初から5mgや10mgの錠剤を選ぶか、20mg錠を1/4にカットして5mg相当を作るか、というあたりが現実的です。

避けたい併用と注意点

タダラフィルを使う上で絶対に避けたいのは硝酸薬との併用です。ニトログリセリン、硝酸イソソルビド等を使っている人は、タダラフィルを併用してはいけません。重篤な低血圧を起こす可能性があります。

α遮断薬(降圧薬や前立腺肥大の薬の一部)とも組み合わせ注意です。血圧が下がりすぎることがあります。

AASとの組み合わせという文脈では、トレンボロン系を併用しているサイクルでは、トレンボロン自体がプロラクチンや精神面に強く影響することがあり、タダラフィルで勃起だけ確保しても性欲側が落ちる、というパターンがあります。この場合はカベルゴリン等プロラクチン側を抑える別の対策も組み合わせる人が多い、というのが実情です。

頭痛・顔のほてり・鼻づまり・消化器の不快感は比較的よく見られる副作用です。多くは軽度で時間とともに収まることが多いとされていますが、視覚異常(青く見える、視野の異常)や持続勃起(4時間以上)が出た場合は速やかに医療機関に相談する必要があります。

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FAQ

Q1. タダラフィルはAASサイクルが終わったら一緒にやめるべきですか? A. 多くの人はサイクル後の回復期(自分の体内テストステロン分泌が戻るまでの期間、専門用語でPCT期と呼ばれます)にもタダラフィルを継続しています。回復期はテストステロンが一時的に低い谷を作りやすく、性機能が落ちる時期と重なるためです。回復が落ち着いたタイミングで段階的に減らす人が多いです。

Q2. シアリスのジェネリックと正規品で効き目は違いますか? A. 主成分はどちらもタダラフィルで同じです。海外のジェネリックは正規品と比べてコストが大きく下がる一方、製造元によって品質のばらつきはあります。継続的に使うのであれば、評判のあるメーカーのものを選ぶ、というのが現実的な落としどころです。

Q3. 毎日5mg連用で耐性はつきますか? A. タダラフィルは耐性がつきにくい成分とされており、長期使用でも効果が落ちにくい、というのが一般的な評価です。海外では5mg/日の長期連用が承認されている用法でもあります。

Q4. AIにも勃起作用の助けになるって聞いたんですが、AIだけで足りませんか? A. AI薬(アロマターゼインヒビター)はE2を下げる薬で、E2が高すぎて起きているEDには有効なことがあります。ただし下げすぎると逆に性機能が落ちるため、ピンポイントで合わせるのが難しい薬です。タダラフィルは血管拡張側から働きかけるため、E2の波に左右されにくく、ED予防としてはより使い勝手が良い、と整理する人が多いです。

Q5. アルコールと併用しても大丈夫ですか? A. 少量のアルコールであれば大きな問題は出にくいとされていますが、大量飲酒との併用は血圧低下や副作用の増強につながる可能性があります。性行為前の大量飲酒はそもそも勃起そのものを邪魔するため、量を抑えるのが現実的です。

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