オゼンピック(セマグルチド) の用量とサイクル(一般知識)

安全第一で要点を整理します。

  • 目的と位置づけ:サイクルのケア剤として、食欲抑制と代謝・脂質リスクの緩和に寄与。
  • 使い所:オン中の過食・脂質悪化の緩和、ブリッジで体脂肪維持、PCTでは慎重運用。
  • モニタリング:体重・食欲・血糖/脂質・肝腎機能・膵/胆道サイン(腹痛・嘔気)。
  • 注意:上げ幅は段階的に。β2/T3や脱水を招く併用は慎重に。受診目安を持つ。
  • 結論:安全第一。国内法と競技規定(WADA等)の最新確認+医師相談を前提に。

この記事でわかること

  1. 1. 本剤の要点(強み・弱み)
  2. 2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
  3. 3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
  4. 4. 併用と相性(役割分担)
  5. 5. 副作用・禁忌と受診目安
  6. 6. よくある失敗と対策
  7. 7. FAQ
  8. 8. 購入&無料パーソナル相談

1. 本剤の要点(強み・弱み)

GLP-1/GIP:セマグルチドの位置づけ

セマグルチド(オゼンピック)はGLP-1受容体作動薬。食欲抑制・摂取カロリー低下・体重減少、糖代謝の改善、脂質(TG低下・LDL軽度改善)に寄与が期待できます。AASオン中に起こりがちな食欲暴走・脂質悪化のケア剤として合理性があります。一方で強い食欲低下や悪心によりカロリー/タンパクが不足し、回復・筋合成を阻害する弱点があります。

用法は一般に週1回皮下注、低用量から数週ごとに段階的増量(肥満症では最大2 mg前後〜2.4 mg/週領域までの設計が医療で用いられます)。個別量の指示は避け、必ず医師と相談してください。

SGLT2・メトホルミンとの比較

SGLT2阻害薬は利尿・糖排泄で体重・血圧低下に寄与し、GLP-1と役割が補完的。メトホルミンはインスリン感受性の底上げ・食欲抑制が緩やかで、ベースサプリ的な位置づけ。セマグルチドは「食欲の主スイッチ」を抑えやすい一方、消化器症状がネックになりやすい点が相違です。

β2/T3・ペプチド類(GH/IGF系)との整理

β2作動薬(例:クレン)やT3は消費を上げる“出力系”。セマグルチドは“入力(食欲)制御”。両者の足し算は減量を加速しますが、筋分解・脱水・心血管ストレスが乗算的に増えるため、競合期は慎重。またGH/IGFペプチドは回復・体組成にプラスですが、過剰インスリン抑制とのバランスに注意が必要です。


2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)

オン(増量期):脂質悪化・血圧上昇・過食を抑える目的で、セマグルチドを低〜中等強度で併用する選択肢があります。ただし筋合成に必要なエネルギー/タンパク摂取を死守。悪心が強い日はトレ量を調整し、消化にやさしい炭水化物・電解質を選ぶなどの実務対策が要点です。

ブリッジ(維持期):体脂肪を落としつつ筋保持を狙うフェーズに適合。週1投与のリズムを保ち、12週前後のスパンで体脂肪の滑らかな低下を目安に。PCTや次サイクルへ繋ぐ「健康指標の立て直し」の一部として活用できます。

PCT:テストステロン回復を最優先。食欲抑制が強いと栄養不足→回復遅延のリスクがあるため、使用する場合は最小限・短期で。体脂肪率が高く、血糖・脂質が乱れている人に限って医師管理下で検討。

栄養・回復:高タンパク(体重×1.6〜2.2 g/日)、消化にやさしい食材、小分け食、十分な水分・電解質、睡眠7–9時間。トレはボリュームと強度の両立を図り、吐き気が強い日はRPEを落とす判断も。

法令・競技:国内では処方薬。入手・使用は医師と相談し、居住国の法令順守を。競技者はWADAや各競技団体の最新規定を必ず確認(治療目的使用の手続きが必要になる場合があります)。


3. モニタリング(血液検査/自覚症状)

タイミング 項目例 目的
開始前 E2/総T/AST/ALT/GGT/脂質/空腹時血糖・HbA1c/eGFR/血圧/体重・腹囲 ベースライン
中間(4–8週) 上記+アミラーゼ/リパーゼ、電解質、心拍/脱水サイン、便通 過不足の検知(膵・胆道、栄養、循環)
終了/休薬 同上+必要に応じて胆嚢エコー(症候あれば) 回復確認・反跳食欲の把握

自覚症状:悪心・嘔吐、上腹部〜背部痛、急な右季肋部痛(脂っこい食後)、強い便秘/下痢、めまい・口渇、視力変化、著しい食欲低下によるパフォーマンス低下は要注意。


4. 併用と相性(役割分担)

  • 相性が良い:メトホルミン(インスリン感受性の底上げ)、SGLT2(体重・血圧・心血管リスク低減に相乗)。脂質是正(魚油/スタチン等)やARB系降圧剤とも役割が明確。
  • 注意が必要:β2/T3(脱水・心拍増、過度の除脂肪減少)、利尿系サプリ(脱水増幅)、大量アルコール(膵炎/胆石リスク)。
  • 経口薬の吸収:GLP-1は胃排出を遅らせるため、吸収に影響し得ます。治療域の狭い薬は医師と服薬タイミングを調整。
  • 重複機能の回避:食欲抑制剤を多重併用しない。E2管理(AI/SERM)、PRL管理(ドパミン作動薬)、肝ケア(休薬・肝保護)などは役割分担で。

5. 副作用・禁忌と受診目安

副作用 頻度感 危険サイン 対処/受診目安
悪心・嘔吐・食欲低下・下痢/便秘・胃もたれ よくある 水分がとれない、体重急減、立ちくらみ 少量頻回食・電解質補給。持続/悪化や脱水は受診。
膵炎・胆石/胆嚢炎 まれ 持続する上腹部〜背部痛、発熱、黄疸、脂食後の右季肋部痛 直ちに受診。自己判断で続行しない。
低血糖(他の糖尿病薬併用時) 時に 冷汗・動悸・震え・意識低下 糖補給。併用薬の用量調整は医師管理下で。
腎機能悪化(脱水関連) 時に 尿量低下、強い口渇、倦怠 補水・電解質。症状あれば検査。
胆汁うっ滞/肝酵素上昇 黄疸、濃色尿、右上腹部痛 受診し肝胆道評価。
甲状腺関連(MTC/MEN2) 禁忌 頚部しこり、嗄声 既往/家族歴があれば使用しない。症状は速やかに受診。
妊娠・授乳 禁忌 使用しない。妊娠を希望する場合は十分な休薬期間を。
糖尿病網膜症の一過性増悪 視力変化、飛蚊症 症状があれば眼科受診。

6. よくある失敗と対策

  • 初回から上げ過ぎて離脱 → 低用量から段階的に。増量は数週単位で。
  • 食欲ゼロで回復破綻 → 1日3食を小分け5–6回に。液体カロリーや消化しやすい炭水化物で総量を確保。
  • β2/T3を重ねて筋量も落とす → 役割分担を明確化。除脂肪の保全を最優先。
  • オン中の脂質・血圧を放置 → 中間採血でLDL/TG・血圧を確認し、栄養/運動/薬理を微調整。
  • 急な中止で反跳食欲 → 終了は段階的に。食物繊維・タンパク・睡眠で反跳を緩和。
  • 腹痛・嘔吐を放置 → 膵/胆道イベントの可能性。受診目安をあらかじめ決めておく。

7. FAQ

Q. オゼンピックの“向いているフェーズ”は?

オン中の過食抑制・脂質是正、ブリッジでの体脂肪維持に適します。PCTは回復が最優先のため、強い食欲抑制が不要な人は使わない選択が無難。競技者はWADAや団体規定の最新確認を。

Q. 効果が体感できない/副作用が出る時は?

4–8週のスパンで体重・食欲・採血(HbA1c/脂質/肝腎/アミラーゼ・リパーゼ)を確認。悪心には小分け食・注射日の調整・刺激物回避。強い腹痛や脱水は中止して受診。

Q. 他剤との棲み分けは?

GLP-1は「入力(食欲)」、SGLT2は「排出(糖・水)」、メトホルミンは「感受性の底上げ」。β2/T3は「消費アップ」だが筋分解・脱水に注意。E2/PRLや肝・血圧は別系統で管理し、重複を避ける。


8. 購入&無料パーソナル相談


著者プロフィール

みんなのステロイドストア管理人(アナボリックステロイド歴4年) — 「最短でデカく、健康被害は最小」をモットーに、販売と無料パーソナル相談を提供。

免責事項:情報提供目的。医療行為の代替ではありません。体調変化があれば医師に相談してください。国内法と競技規定(WADA/各団体)の順守を徹底してください。


参考文献

  1. 該当なし
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