【比較】イブタモレン(MK-677) vs HGH(ソマトロピン)|違いと選び方
安全第一で要点を整理します。
- 目的と位置づけ:MK-677は「成長ホルモン分泌促進(GHS)」で、筋肥大/回復/睡眠の底上げに寄与。AASや純HGHの代替ではなく“支援役”。
- 使い所:オフの筋肥大・ブリッジ・関節ケア期。深い減量期は食欲増で不向き。
- モニタリング:空腹時血糖/HbA1c・IGF-1・脂質・血圧・むくみ/手指しびれ・睡眠の質。
- 注意:作用は遅効性。食欲/水分貯留/血糖上昇に配慮。重複刺激(HGH/他GHS)に注意。
- 結論:国内法・競技規定(WADA等)順守。自己判断での投与は避け、医師相談を。
この記事でわかること
- 1. 本剤の要点(強み・弱み)
- 2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
- 3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
- 4. 併用と相性(役割分担)
- 5. 副作用・禁忌と受診目安
- 6. よくある失敗と対策
- 7. FAQ
- 8. 購入&無料パーソナル相談
1. 本剤の要点(強み・弱み)
イブタモレン(MK-677)はSARMではなく、グレリン受容体作動薬(GHS)。内因性のGHパルスを高め、IGF-1の上昇を介して筋タンパク同化・筋膜/腱の修復・睡眠(特にREM)の質向上に寄与します。経口で長い半減期が特徴。
強み:非アンドロゲン性でHPTA(テストステロン産生)の抑制が基本的に起きにくい/服用の手軽さ/回復・睡眠・関節の主観改善。弱み:食欲増加・水分貯留・血糖/インスリン抵抗性の悪化傾向・むくみや手指のしびれ(CTS様)・見た目が“やや水っぽく”なりやすい点。体脂肪の強力な削減や爆発的な筋力増は期待しすぎないのが現実的です。
HGH(ソマトロピン)との違い
HGHは外因性ホルモン注射で用量依存の制御性が高く、脂肪燃焼/IGF-1上昇も強力。一方で高コスト・注射管理・医療機関以外での扱いの法的リスクが大。MK-677は経口で安価・内因性パルスを活かす反面、作用はマイルドで食欲増・血糖悪化が目立ちやすい。いずれも競技では原則禁止対象(WADA)。
題材別の強制小節|SARMsとAASの中での位置づけ
SARMs:オスタリン(維持/関節に優しい)、リガンドロール(ボリュームアップ向き)、RAD-140(筋力寄りの強力さ)、YK-11(実験的・情報不足)、GW-501516(持久/脂質代謝。ただしSARMではない)。MK-677はこれらの“同化そのもの”を上乗せするというより、睡眠/回復/食欲で土台を補強する立ち位置。
AAS:トレン(強力だが心血管/睡眠への負荷大)、プリモ/マステロン(ドライで扱いやすいがコスト/可用性)、アナバー(筋力/見た目向上)。MK-677は非アンドロゲンでPCT不要が一般的だが、見た目は“ドライ化”と逆方向になりやすい点を理解。
2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
期間:GH/IGF-1系は遅効性。8–12週以上の中期〜長期で評価し、体組成と代謝(血糖)のバランスを見て1–2か月の休薬を挟む設計が一般的。短期間での劇的な体重変化は多くが水分です。
タイミング:半減期が長く1日1回で足りることが多いとされます。夜間投与は眠気や夢見の変化と相性がよい一方、夜食欲が増しやすい。朝投与は食欲管理が難しい人には不向き。自分の食行動と睡眠に合わせて一貫性を持たせるのが要点。
用量感(一般知識):実臨床・海外報告では1日当たりおおむね低用量帯〜中等量で用いられることが多いとの記載が見られます。個別指示は行いません。既往症(糖尿病/高血圧/睡眠時無呼吸など)がある場合は使用を避けるか、必ず医師へ。
栄養/回復:タンパク1.6–2.2 g/体重kg/日、トレ前後は炭水化物を適量。むくみ対策に水分/電解質バランス、睡眠7–9時間を確保。トレーニングは高強度低中回数とパンプ狙いのボリュームを週内で配合し、関節負荷の回復と整合させること。
法令・競技:国内法、就業規則、競技規定(WADA等)を必ず確認。ドーピング回避の手順や不正入手方法には触れません。医師相談が大前提です。
3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
タイミング | 項目例 | 目的 |
---|---|---|
開始前 | 空腹時血糖/HbA1c/脂質(LDL/HDL/TG)/血圧/体重・腹囲/IGF-1/腎機能/甲状腺/肝機能 | ベースライン |
中間 | 上記+浮腫・手指しびれ・睡眠質/いびき/日中の眠気の自己評価 | 過不足の検知 |
終了/休薬 | 同上(特に血糖/脂質/血圧の回復確認) | 回復確認 |
目安の自覚症状:口渇・頻尿・体重の急増(むくみ)・指のこわばり/しびれ・頭痛/動悸・睡眠の質の悪化。異常が強い/長引く場合は中止し医療機関へ。
4. 併用と相性(役割分担)
- SARMsと:オスタリン/リガンドロール/RAD-140の同化に、MK-677は回復/睡眠で相乗。ただし血圧・血糖・食欲の過剰に注意。
- GW-501516と:持久/脂質代謝の狙いは良いが、MK-677の食欲増で減量を乱しやすい。減量の深い局面では非推奨。
- AASと:トレンは血糖悪化/睡眠障害が重なりやすい。プリモ/マステロン/アナバーの“ドライ”に対し、MK-677の水分貯留が見た目を崩す恐れ。
- HGHと:刺激の重複で浮腫/CTS様症状/血糖悪化が増幅しやすい。併用は医師管理下以外では避けるのが無難。
- 重複機能の回避:GH/GHS/ペプチド(GHRP/GHRH系)の多重併用は避け、役割を一剤にまとめる。
5. 副作用・禁忌と受診目安
副作用 | 頻度感 | 危険サイン | 対処/受診目安 |
---|---|---|---|
食欲増・体重増(主に水分) | よくある | 急激な体重増・顔/下肢の高度浮腫 | 塩分/水分調整・休薬。呼吸苦/胸痛を伴う浮腫は救急受診。 |
手指のしびれ/こわばり(CTS様) | 時々 | 日常動作が困難な痛み/脱力 | 休薬・整形外科相談。改善なければ中止継続。 |
血糖上昇/眠気・口渇 | 時々 | 強い口渇/頻尿/視力のかすみ | 即中止し内科受診。既往の糖尿病がある場合は禁忌。 |
血圧上昇/頭痛・動悸 | 時々 | 重い頭痛/胸痛/息切れ | 中止。高血圧が続く場合は受診し評価。 |
消化器症状(胃もたれ/吐き気) | ときに | 嘔吐の持続・脱水 | 休薬・水分補給。持続時は受診。 |
禁忌/要注意:糖尿病/耐糖能異常、未治療高血圧、重度肥満、閉塞性睡眠時無呼吸、悪性腫瘍既往(医師指示がない限り)、妊娠/授乳。
PCTの考え方:MK-677単独では通常HPTA抑制が乏しくPCTは不要とされます。抑制を起こすSARMs/AASと併用した場合は、それらに準じたPCT(一般にSERM等)が検討されます。個別指示は医師へ。
競技規定:MK-677はWADA等で原則禁止。検査回避の方法には触れません。
6. よくある失敗と対策
- 短期で成果を期待しすぎる → 8–12週の遅効性を前提に、体脂肪/血糖を崩さないペース配分。
- 減量中に食欲制御が破綻 → 深いカット期の導入は避け、オフ/ブリッジ中心に。
- 浮腫や血圧を放置 → 体重・血圧を週2–3回記録。悪化時は休薬と受診。
- 併用の重複 → HGH/GHS/ペプチドの多重刺激は避け、役割を整理。
- 症状だけで決め打ち → 血糖/脂質/IGF-1など客観データで都度見直し。
7. FAQ
Q. イブタモレンの“向いているフェーズ”は?
オフ期の筋肥大・回復底上げ、ブリッジ、PCT中の睡眠/関節サポートが一般的。深い減量は食欲増で不利。見た目の“張り”は出やすい一方、ドライさは損なわれがちです。
Q. 効果が体感できない/副作用が出る時は?
体感は遅く、まずは睡眠の質・回復・トレ容量の耐性で評価。副作用(浮腫/しびれ/口渇・頻尿/頭痛)が強い場合は休薬し、血糖/血圧/脂質をチェック。改善しなければ医療機関へ。
Q. 他剤との棲み分けは?
MK-677=回復・睡眠・食欲の土台。SARM/AAS=同化そのもの。HGH/GHS/ペプチドは重複刺激になりやすいので一系統に絞る。減量局面ではGW等の脂質代謝寄りを選び、MK-677は状況により見送る判断も。
8. 購入&無料パーソナル相談
著者プロフィール
みんなのステロイドストア管理人(アナボリックステロイド歴4年) — 「最短でデカく、健康被害は最小」をモットーに、販売と無料パーソナル相談を提供。
免責事項:情報提供目的。医療行為の代替ではありません。体調変化があれば医師に相談してください。国内法・就業規則・競技規定(WADA等)を必ずご確認ください。
参考文献
- 該当なし