サスタノン週1注射で血中濃度ジェットコースターだった人の話

サスタノン週1注射で血中濃度ジェットコースターだった人の話

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リード

サスタノン(Sustanon、テストステロンエステル4種混合の注射剤)を週1回で打ったら、注射の翌日は気分が良くて筋トレも乗るのに、5日目あたりから体がだるくて気分も沈む。次の注射日にはイライラも限界。そんな「気分のジェットコースター」に乗ってしまった人は、実は珍しくありません。

この記事では、サスタノンを週1回で運用してうまくいかなかった人のリアルな体験談をベースに、なぜ週1だと血中濃度(血液中に存在する成分の濃度)が安定しないのか、配合されている4種のエステル(エステル=テストステロンに結合した脂肪酸の鎖、これで体内に長く留まる時間が決まる)の仕組み、そしてEOD(イーオーディー、Every Other Dayの略で「一日おき」の意味)注射に切り替えるとどう変わるのかを、20年やってる中の人とジム仲間の体感ベースで整理します。

結論

サスタノンは4種のエステルが混ざった配合剤で、その中の1種である「テストステロンプロピオン酸(プロピオネート)」の半減期(成分が血中で半分になるまでの時間)が約2日と短いため、週1回投与では7日経つ前に血中濃度が大きく落ち、気分・体感・コンディションの波が出やすい設計です。海外のTRT(テストステロン補充療法)実践者の間でも、週2回〜EOD投与のほうが血中濃度が安定するという経験談・観察報告が多数共有されています。

週1で打ったらどうなったか:ジム仲間A氏のケース

ジム仲間のA氏(30代後半・サイクル経験あり)が、サスタノン週1回250mg投与で2サイクル目を組んだときの話です。

1日目の投与直後は機嫌が良く、トレーニング強度も伸びました。3日目までは「これは効いてる」と言っていました。ところが5日目あたりから「なんか怠い」「やる気が出ない」と言い出し、6日目には軽い気分の落ち込みと寝つきの悪さを訴えるようになりました。7日目、次の注射の前夜には「もう打たないと持たない」と本気でこぼしていました。

この波が毎週繰り返されるため、トレーニングのコンディションが安定せず、結局そのサイクルでは思っていたほどの体組成変化を得られなかったとのことです。

A氏は経験者ですが、それでも週1運用ではこの波が出ました。これは個人差ではなく、サスタノンというクスリの設計に由来する現象です。

なぜ週1だと安定しないのか:4種エステルの正体

サスタノン250(オリジナルの英国オルガノン社製ハンドブック記載の組成)は、1mlあたり以下の4種のテストステロンエステルが配合されています。

  • テストステロンプロピオン酸エステル(プロピオネート):30mg/ml、半減期およそ2日
  • テストステロンフェニルプロピオン酸エステル:60mg/ml、半減期およそ4〜5日
  • テストステロンイソカプロン酸エステル:60mg/ml、半減期およそ6日
  • テストステロンデカン酸エステル(デカノエート):100mg/ml、半減期およそ15日

(半減期の数値はメーカー添付文書および臨床薬理レビューでの一般的な引用値)

この設計思想は、「短いエステルで早く立ち上げ、長いエステルで効果を持続させる」というものです。医療目的のTRT用途では4週に1回という長い間隔で投与する設計として開発された経緯があります。

ところがボディビル用途で「血中濃度を高く維持したい」と考えると、週1回投与では話が変わります。問題は配合の30mg分のプロピオン酸エステルです。半減期2日の成分は、4日目には4分の1、6日目には8分の1まで減ります。一方で半減期15日のデカノエートはほぼ残ったまま。つまり7日後の血中濃度は、注射直後と比べて構成プロファイルが大きく変わってしまい、合計テストステロン量も山と谷が大きく出ます。

体感としては「打った直後の3日間は良い、後半3日間はしんどい」という波になります。A氏が体験したのはまさにこれです。

対策:EOD投与で波を平らにする

海外のフォーラム(Reddit r/steroidsやMESO-Rxなど)では、サスタノンを使う場合は「週2回(月木など)」あるいは「EOD(一日おき)」での分割投与が経験的に推奨されています。

EODで打つ場合の考え方は以下です。

  • 週1で250mg投与する人なら、EODで約70mg×3〜4回(週合計250〜280mg)
  • 注射部位を回す(大腿外側、肩三角筋、臀部など)
  • 27G以下の細い針を使う(SC=皮下投与も選択肢)

EODにすると、半減期2日のプロピオン酸エステルが切れ切れにならず、常に補充されている状態になります。血中濃度のグラフが「波打ったジェットコースター」から「ゆるい上下のある高速道路」に変わるイメージです。

A氏は2サイクル目の途中からEODに切り替え、3週目には「気分の落ち込みが消えた」「ジムの調子が毎日同じくらい良い」と報告してきました。週1のときに苦しんでいた後半のだるさは、配合の問題であって本人のメンタルや気合いの問題ではなかった、ということです。

注射頻度を上げることの注意点

EOD投与は血中濃度の安定というメリットがある一方で、いくつか気をつけるべき点があります。

ひとつは注射回数が増えることによる注射部位のトラブルです。同じ場所に頻回に打つと、皮下のしこり、痛み、まれに感染リスクが上がります。部位を必ず回すこと、清潔操作を守ること、太い針を使わないことは必須です。

もうひとつは、注射そのものへの心理的な負担です。週1で済んでいたものがEODになると、月に15回前後注射することになります。これに耐えられない人は、もう少しエステルが長く、頻度を落とせる「テストステロンエナント酸エステル」単剤(週1〜週2投与)のほうが運用しやすい場合もあります。

そして当然ながら、AAS(アナボリックステロイド)使用そのものに伴うリスク(HPTA抑制=自分の体内のテストステロン分泌が止まる現象、赤血球増多、脂質プロファイル悪化、肝負荷など)は、頻度を変えても変わりません。サイクル設計、PCT(ポストサイクルセラピー=サイクル終了後の回復期治療)、定期的な血液検査は前提です。

サスタノンを選ぶか、別のエステルを選ぶか

整理すると、サスタノンは以下のような人に向いている配合です。

  • EODまたは週2以上で打てる人
  • 短期(立ち上げ)と長期(維持)の両方を1本でまかないたい人
  • 4種ブレンドの「奥行きのある効き方」が好きな人

逆に、注射頻度をどうしても週1にしたい人や、初めてAASを試す人で「シンプルな1種のエステルで様子を見たい」という人は、テストステロンエナント酸エステル単剤のほうが運用しやすいことが多いです。

ここは好みと生活スタイル次第なので、A氏のように週1で失敗してから切り替えるのも、最初からEOD前提で組むのも、どちらもありです。

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FAQ

Q1. サスタノンを週1で打ってはいけないのですか? A. 「いけない」というよりは「設計上、波が出やすい」というのが正確です。半減期2日のプロピオン酸エステルが配合されているため、7日経つ前に短いエステル分が大きく抜けます。気分や体感の波を許容できる人は週1でも運用していますが、安定を求めるならEODまたは週2回投与が向いています。

Q2. EODと週2回ではどちらが良いですか? A. 血中濃度の安定度ではEODが上ですが、生活への組み込みやすさでは週2回(例:月曜・木曜)が上です。仕事や予定に合わせて続けられる頻度を選ぶのが現実的です。

Q3. サスタノン単体でサイクルを組めますか? A. テストステロン単体サイクルとしての設計は可能です。ただしAAS使用に共通するHPTA抑制(自分の体内のテストステロン分泌が止まる現象)、エストロゲン関連の副作用、PCTの必要性などは他のテストステロンエステルと同様に発生します。サイクル設計や血液検査は医療専門家に相談してください。

Q4. 注射の針はどれくらいの太さを使いますか? A. 筋肉注射では23G〜25G、皮下注射(SC)では27G〜30Gが一般的に使われます。EODのように頻度が高い場合は、細い針で部位を回すことで皮下トラブルを減らせます。

Q5. 1バイアルでどれくらい持ちますか? A. サスタノン250mg/ml × 10ml(取扱いの仕様)で合計2500mg分です。週250mg運用なら約10週、EODで週280mg運用なら約9週分の計算になります。サイクル長と本数の見積もりの目安にしてください。

この記事で紹介した商品
サスタノン / 250mg * 10mlの商品ページを見る

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