SARMs用ケア剤 vs AAS用ケア剤|含まれる成分と必要度の差
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SARMs(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)と AAS(アナボリックステロイド)では、サイクル後に必要なケア剤の中身が変わってきます。「どちらも結局テストステロン分泌が落ちるから同じものを使えばいいのでは」と考える方も多いですが、化合物の働き方が違う以上、揃えるべき薬剤の優先順位も違ってきます。
この記事では、当店が提供している 2 種類のケア剤セット「経口ステロイド・SARMs 向け」と「注射ステロイド向け」を題材に、それぞれに含まれる成分の違い、なぜその差があるのか、自分のサイクルにはどちらが合うのかを整理していきます。経口プロホルモン併用時の選び方や、価格差の根拠についても触れます。
結論
SARMs や経口プロホルモン中心のサイクルでは、エストロゲン(E2)の急騰が比較的起きにくいため、SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)2 種と肝保護剤で構成された軽めのケア剤セットで足ります。一方、注射 AAS は長期かつ高用量になりやすく、HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を加えて精巣機能を維持しながら回す構成が必要になります。当店の 2 セットも、この使い分けに沿って成分が組まれています。
2 つのケア剤セットの概要
まず、当店が販売している 2 種類のケア剤セットの内容を整理します。価格と内訳は商品ページの実情報に基づいています。
経口ステロイド・SARMs 向け ケア剤セットベーシック(¥15,000)
サイクル 7 週間+PCT(ポストサイクルセラピー)3 週間の使用を想定したセットです。含まれる薬剤は次の 3 種類です。
- ウルソデオキシコール酸 300mg × 50 錠(肝保護)
- クロミッド 50mg × 50 錠(SERM)
- ノルバデックス(Altamofen) 20mg × 25 錠(SERM)
経口アナボリック化合物や SARMs を回す方を想定し、肝負担への対応と PCT 用 SERM を組み合わせた構成になっています。
注射ステロイド向け ケア剤セットベーシック(¥28,000)
サイクル 12 週間+PCT 3 週間の使用を想定したセットです。
- ウルソデオキシコール酸 300mg × 100 錠(肝保護)
- クロミッド 50mg × 50 錠(SERM)
- ノルバデックス(Altamofen) 20mg × 25 錠(SERM)
- HCG 5000iu × 4 バイアル(精巣機能維持)
経口セットとの最大の違いは HCG の有無、そしてウルソデオキシコール酸が倍量(50 錠 → 100 錠)入っている点です。サイクルが長期化することを前提に、PCT 前段階から精巣を動かしておくための HCG が組み込まれています。
含有成分の差分を一覧で見る
両セットの成分を並べると、差は明確です。
| 成分 | 役割 | 経口・SARMs 向け | 注射 AAS 向け |
|---|---|---|---|
| ウルソデオキシコール酸 | 肝保護 | 50 錠 | 100 錠 |
| クロミッド | SERM(PCT 用) | 50 錠 | 50 錠 |
| ノルバデックス | SERM(PCT 用) | 25 錠 | 25 錠 |
| HCG 5000iu | 精巣機能維持 | なし | 4 バイアル |
| AI(アロマターゼ阻害剤) | E2 制御 | なし | なし(別途追加可) |
SERM 2 種の組み合わせはどちらも共通で、ここが PCT の中心軸です。差が出るのは「HCG の有無」と「肝保護剤の量」の 2 点に絞られます。
SARMs 主体のサイクルで必要な成分
SARMs はアンドロゲン受容体に選択的に結合する化合物群で、注射 AAS と比べると一般にアロマタイズ(芳香化、テストステロンが E2 に変換される反応)を起こしにくい構造を持っています。そのため、E2 急騰に伴う女性化乳房リスクが相対的に低く、サイクル中の AI 常用は必ずしも必要ではありません。
一方、SARMs でも内因性テストステロン分泌の抑制(いわゆる HPTA 抑制、視床下部-下垂体-性腺軸の抑制)は確認されており、サイクル後の PCT は必要とされるケースが多いです。海外の使用報告では、オスタリン(MK-2866)やリガンドロール(LGD-4033)のサイクル後に総テストステロンの一時的低下が観察されたとする例があり、SERM による視床下部・下垂体への刺激でリカバリーを促す方法が一般的に取られています。
肝負担は経口剤の用量と期間で決まる
SARMs の一部、特に S4(アンダリン)や RAD-140 などは肝酵素値の上昇が報告されています。経口アナボリック化合物(オキサンドロロン、スタノゾロール等)を組み合わせる場合はさらに肝負担が積み上がるため、ウルソデオキシコール酸による肝保護はサイクル中から並走させるのが現実的です。経口・SARMs 向けセットに肝保護剤 50 錠が組まれているのは、7 週サイクル+PCT 期間中の常用を想定した量です。
注射 AAS で必要な成分
注射 AAS(テストステロンエナンセート、トレンボロンエナンセート、ナンドロロンデカノエートなど)は半減期が長く、サイクルが 10〜16 週に及ぶことが珍しくありません。長期化に伴って次の 2 つの課題が前面に出てきます。
1. 精巣機能の長期休眠
注射 AAS のサイクル中は外因性のアンドロゲンが安定供給されるため、LH(黄体形成ホルモン)・FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌が止まり、精巣自体が「働かなくていい」状態に置かれます。期間が長くなるほど精巣のサイズが縮み、PCT 開始時に SERM だけで分泌を立て直すまでに時間がかかります。
HCG は LH 類似の作用を持ち、精巣を直接刺激してテストステロン合成を維持するために用いられます。サイクル中盤から週 250〜500iu 程度で投与する運用や、PCT 直前にブラスト的に使う運用などが海外で報告されています。注射セットに HCG が 4 バイアル組まれているのは、長期サイクルでこの「精巣の生存維持」が必須課題になるためです。
2. E2 制御
注射テストステロンはアロマタイズ率が比較的高く、E2 が上振れすると女性化乳房・水分貯留・血圧上昇が起きやすくなります。本セットには AI(アロマターゼ阻害剤、アリミデックスやアロマシン等)は含まれていませんが、本格的に E2 を制御したい方は別途追加する形になります。当店ではアリミデックスやレトロゾールを単品でも取り扱っているため、サイクル内容に応じて組み合わせていただく想定です。
3. 肝負担
注射 AAS 単体は経口に比べれば肝負担は軽めですが、経口剤と併用するスタックや、長期サイクルでの代謝負荷を考えると肝保護剤の量も多めに必要になります。注射セットでウルソデオキシコール酸が 100 錠に増えているのはこのためです。
経口プロホルモン併用なら経口・SARMs 向けセットが基準
経口プロホルモン(ハロドロール、エピアンドロステロン、メチルスタンなど)を回す場合は、注射 AAS とは別ベクトルの肝負担が課題になります。アルキル化(17α-アルキル化)された経口化合物は肝臓を経由する際の負担が大きく、サイクル中の肝保護剤の常用がほぼ前提になります。
- 短期(4〜8 週)の経口プロホルモン中心 → 経口・SARMs 向けセットが構成的に合致
- 長期注射 AAS + 経口を組む上級者向けスタック → 注射セット + 経口セットの肝保護剤追加、または AI を別途追加
経口プロホルモンに HCG を組み合わせるケースは一般的ではないため、経口・SARMs 向けセットの構成(SERM 2 種+肝保護)で 7 週サイクル+3 週 PCT を回す形が標準的な使い方になります。
価格差の中身
¥15,000 と ¥28,000、差額は ¥13,000 です。この差額に何が含まれているかをばらすと次のようになります。
- ウルソデオキシコール酸 +50 錠
- HCG 5000iu × 4 バイアル
HCG 単体での取り扱いを考えると、4 バイアル分の市場価格がほぼ価格差を占めており、肝保護剤の追加分が上乗せされている形です。注射 AAS の長期サイクル(12 週)で SERM だけでなく HCG まで揃えようとすると、単品で買い集めるよりセットの方が手間が省けるという発想です。
逆に言えば、SARMs や経口主体で「HCG を使う予定がない」サイクルなら、経口・SARMs 向けセットの構成で過不足はありません。注射セットを選んで HCG を余らせるのは合理的ではないので、自分のサイクル設計に合わせて選び分けてください。
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LINEでガイドを受け取るFAQ
Q1. SARMs だけのサイクルでも PCT は必要ですか?
A. 化合物・用量・期間によります。短期低用量のオスタリン単独などでは PCT 不要とする海外報告もありますが、リガンドロールや RAD-140 のような抑制が強めの化合物、または 8 週超のサイクルでは SERM による PCT が一般的に推奨されます。血液検査で総テストステロン・LH・FSH を確認したうえで判断するのが安全策です。
Q2. HCG はサイクル中に使うのですか、PCT 中ですか?
A. 海外で一般的なのはサイクル中(週 250〜500iu 程度)の小分け使用です。これにより精巣の萎縮を抑え、PCT 開始時の立ち上がりを速くする狙いがあります。PCT 開始と同時に SERM へ切り替え、HCG は止めるのが定石とされています。
Q3. ノルバデックスとクロミッドはなぜ両方入っているのですか?
A. 両者とも SERM ですが作用部位と強度が違います。クロミッドは下垂体への刺激が強く LH/FSH を引き上げやすい一方、副作用として視覚異常や気分の落ち込みが出ることがあります。ノルバデックスは乳腺組織での E2 ブロックに強みがあり、女性化乳房の進行抑制に使われます。PCT では両者を組み合わせて使う運用が広く取られています。
Q4. AI(アロマターゼ阻害剤)が入っていないのはなぜですか?
A. AI は使う化合物・用量・個人の E2 反応によって必要量が大きく変わり、過剰投与で関節痛・脂質悪化・気分低下を招くため、セットに組み込まず「必要な人が必要な量を追加する」設計になっています。当店ではアリミデックス・アロマシン・レトロゾールを単品で取り扱っています。
Q5. 経口・SARMs 向けセットだけで注射サイクルを回すのは無理ですか?
A. 短期(8 週以内)・低用量のテストステロン単独であれば、SERM 2 種+肝保護で組む方も海外にはいますが、12 週超のサイクルや複数化合物のスタックでは HCG なしでの PCT は精巣の立ち上がりが遅れやすくなります。自分のサイクル長と化合物に合わせて、HCG の要否から逆算するのが現実的です。