【比較】オスタリン(MK-2866) vs イブタモレン(MK-677)|違いと選び方
安全第一で要点を整理します。
- 目的と位置づけ:筋肥大/体組成改善のために
- 使い所(オン/ブリッジ/PCT あるいは 筋肥大フェーズ)
- モニタリング(該当項目)+自覚症状
- 注意:過不足・タイミング・相互作用。受診目安あり。
- 結論:安全第一。法令・競技規定・医師相談。
この記事でわかること
- 1. 本剤の要点(強み・弱み)
- 2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
- 3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
- 4. 併用と相性(役割分担)
- 5. 副作用・禁忌と受診目安
- 6. よくある失敗と対策
- 7. FAQ
- 8. 購入&無料パーソナル相談
1. 本剤の要点(強み・弱み)
オスタリン(Ostarine, MK-2866)はSARMsの中でも「穏やかな筋量維持・微増」「体脂肪の緩やかな改善」を狙う選択肢。ヒト試験でも低〜中用量帯で除脂肪量や機能改善の示唆があり、AASほどの爆発的な伸びは期待しにくい一方、比較的扱いやすい部類とされます。弱点は、男性ホルモン抑制(総テストステロンやLH/FSHの低下)の可能性、脂質プロファイルの悪化、肝逸脱酵素の上昇など。競技ではWADA禁止対象であり、国内法や競技規定に必ず従ってください。
イブタモレン(MK-677)は厳密にはSARMではなくGHSR(グレリン受容体)作動薬で、GH/IGF-1系を上げ、食欲・睡眠の質・回復感を押し上げやすいのが持ち味。強みは回復と関節の“潤い”感、体重増加(主に水分/グリコーゲン+食事量増)を通じてトレーニングのボリュームを支える点。弱みはむくみ・血糖コントロールの悪化傾向、食欲の増加、手のしびれ(CTS様)など。HPTA抑制は基本的に直接は起こしませんが、体水分増や血圧上昇には注意が必要です。
SARMsの位置づけ(オスタリン/リガンドロール/YK-11/RAD-140/GW/MK-677)
- オスタリン:再コンプ(減量しつつ筋量維持)〜軽い増量の橋渡しに。抑制はあり得るが比較的穏やか。
- リガンドロール(LGD):より強めの筋量ドライブ。抑制・脂質影響は増える傾向。
- RAD-140:パワー/筋量狙いの色が濃い。中枢副作用の訴えも散見。経験者向け。
- YK-11:ミオスタチン系に触れる特殊枠。エビデンス乏しく安全性評価が難しい。
- GW-501516:PPARδ作動薬(SARMではない)。持久系・脂質改善狙いだが安全性懸念報告あり。
- MK-677:睡眠・食欲・回復の底上げ。体重は増えやすいが脂肪も乗りやすい点に留意。
AASの比較参照(トレン/プリモ/マステロン/アナバー)
爆発的な筋肥大を求めるならAASのほうが強力ですが、抑制・肝/脂質/血圧などのリスクは段違いに高まります。プリモ/マステロン/アナバーは比較的「クリーン」寄りと言われる一方、トレンは効力とリスクがともに大きい代表格。オスタリンはAASの“間”をつなぐブリッジや、ライトな再コンプに向くという現実的な位置づけです。
結論:劇的を期待しすぎず、栄養・睡眠・トレーニング設計と一体で使うこと。法令・競技規定を厳守し、体調変化は医師へ。
2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
期間は「短〜中期(数週間〜数か月)」のサイクル運用が一般的。開始前に健康状態(肝・腎・脂質・血圧・甲状腺・血糖)を把握し、休薬を前提にした年内計画を引くと安全側に寄ります。オスタリンは日内での安定性を重視し、毎日同じタイミングでの服用が一般的ですが、個別指示は避け、医師・薬剤師に相談してください。MK-677は眠気/食欲への影響を考えたタイミング調整が鍵となることがあります。
使い所の目安:
- オン(増量):オスタリン+高タンパク・十分な糖質でトレーニングボリュームを確保。MK-677は回復・睡眠・食欲の底上げとして相性良。
- 再コンプ/減量:オスタリンで筋量維持。MK-677は食欲増により減量と反する場合があるため要検討。
- ブリッジ:AASの強い抑制フェーズの合間に「程よく維持」を狙う用途。ただし抑制ゼロではない点に留意。
- PCT期:基本はHPTA回復を最優先。抑制性の低い手段を選ぶのが原則で、オスタリン継続は目的と相反する場合がある。判断は医師へ。
パフォーマンスの要点:
- 強度・ボリューム:週当たりの総仕事量を段階的に増やす(小刻みな漸進)。フォームと可動域を優先。
- 回復:睡眠7–9時間、週内で軽重の波をつける。オーバーリーチ手前でデロードを挟む。
- 栄養:体重1kgあたり十分なタンパク質、トレ前後の糖質でパフォーマンス維持。脂質は血中脂質の変化に応じ調整。
- 水分・電解質:MK-677起因のむくみや体重増を見てナトリウム/カリウム/水分を適正化。
法令・競技規定(WADA等)には必ず従ってください。禁止物質の使用は競技資格に影響します。不整入手や規制回避の具体手順は推奨しません。体調に不安があれば医師相談を。
3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
タイミング | 項目例 | 目的 |
---|---|---|
開始前 | E2/総T/AST/ALT/GGT/脂質/血圧 等 | ベースライン |
中間 | 上記+該当項目 | 過不足の検知 |
終了/休薬 | 同上 | 回復確認 |
オスタリン:総T/LH/FSH、HDL/LDL、肝酵素、血圧・皮膚(にきび/脂性)、性機能(リビドー/朝勃ち)を観察。MK-677:空腹時血糖/HbA1c、浮腫、血圧、手指のしびれ、睡眠の質/日中の眠気、体重の急増を確認。黄疸、濃い尿、強い倦怠、息切れや胸痛、視界の異常などは直ちに受診。
4. 併用と相性(役割分担)
- 良い例:オスタリン+MK-677(増量期の回復強化)、オスタリン+適切な食事/睡眠(再コンプ)。
- 注意例:オスタリン+他の抑制性化合物(RAD-140等)で抑制が累積。肝負荷のある剤との併用も避けたい。
- GW-501516との併用は持久・脂質面で理屈は合うが、安全性懸念を踏まえ慎重に。
- β2刺激薬/T3は減量ドライブを強めるが、筋分解・心血管負荷が増す。役割が被るなら一部を削る。
- GLP-1/GIPやSGLT2、メトホルミン:食欲・血糖面でMK-677と拮抗/相殺することがある。低血糖/脱水に注意。
重複機能の回避=「同じ軸を二重三重にしない」。抑制・肝・脂質・血圧・血糖のどこに負荷が乗っているかを常に点検しましょう。
5. 副作用・禁忌と受診目安
副作用 | 頻度感 | 危険サイン | 対処/受診目安 |
---|---|---|---|
性腺抑制(総T低下、性欲低下) | ときどき | 勃起不全、抑うつ感 | 休薬検討。持続する場合は内分泌科で評価。PCTは医師管理下で。 |
脂質悪化(HDL低下/LDL上昇) | ときどき | 胸痛、息切れ | 脂質検査で悪化時は中止・受診。食事/運動の再設計。 |
肝機能異常(AST/ALT上昇) | まれ〜ときどき | 黄疸、濃い尿、右季肋部痛 | 直ちに中止し受診。重篤なら救急。 |
むくみ・体重急増(MK-677) | よくある | 呼吸苦、下腿の著明な浮腫 | 塩分/水分見直し、中止を含め受診。 |
血糖コントロール悪化(MK-677) | ときどき | 口渇・多尿、目のかすみ | 空腹時血糖/HbA1c測定。糖尿病既往は主治医と相談。 |
手のしびれ・睡眠変化(MK-677) | ときどき | 強いしびれ、日常に支障 | 用量依存が疑われる。中止・受診で鑑別。 |
皮膚症状(にきび/脂性) | ときどき | 化膿/広範囲 | スキンケア・皮膚科受診。 |
禁忌/注意:妊娠・授乳中、未成年、重い肝疾患/心血管疾患、未治療の高血圧・糖尿病、睡眠時無呼吸症候群は原則避ける。すべての使用は医師相談を。
6. よくある失敗と対策
- 短期での劇的変化を期待する → 現実的な目標設定(数か月単位での再コンプ)。
- 食事・睡眠が崩れたまま使用 → 薬理の上乗せ前にベースを最適化。
- スタックで役割が被る → 抑制/肝/血糖など負荷の“偏り”を避ける。
- ラボ不実施 → ベースライン/中間/終了での検査をルーチン化。
- 長期連用 → 休薬を前提に年内スケジュール化。必要時はPCTを医師と検討。
7. FAQ
Q. オスタリンの“向いているフェーズ”は?
定義:抑制と安全性のバランスから、減量〜再コンプ、AASの合間のブリッジに位置づくことが多いです。注意:抑制ゼロではありません。次アクション:目標(増量/減量/維持)を明確化し、期間と休薬を含め医師と計画を。
Q. 効果が体感できない/副作用が出る時は?
定義:体感は栄養・睡眠・トレメニューに大きく依存。注意:血液検査で抑制や肝/脂質の悪化があれば中止。次アクション:フォーム/ボリューム/食事を再点検し、必要に応じ受診。
Q. 他剤との棲み分けは?
定義:オスタリン=筋量維持/微増、MK-677=回復/睡眠/食欲。注意:抑制や肝・血糖負荷の累積。次アクション:目的軸(筋量/脂肪/回復)を1–2個に絞り、重複は削る。
8. 購入&無料パーソナル相談
著者プロフィール
みんなのステロイドストア管理人(アナボリックステロイド歴4年) — 「最短でデカく、健康被害は最小」をモットーに、販売と無料パーソナル相談を提供。
免責事項:情報提供目的。医療行為の代替ではありません。体調変化があれば医師に相談してください。国内法および競技規定(WADA等)を必ず遵守してください。
参考文献
- 該当なし