カーダリン(GW-501516) の副作用と対策
安全第一で要点を整理します。
- 目的と位置づけ:筋肥大/体組成改善のために「脂肪燃焼・持久力向上」で土台を作る補助薬
- 使い所:オン期の有酸素維持、減量期、ブリッジやPCT中の運動パフォ維持(単独ならPCT不要が通説)
- モニタリング:脂質・肝機能・血圧/心拍・血糖感受性・睡眠。自覚は動悸/不眠/低血糖様症状に注意
- 注意:直接の筋肥大作用は弱い。動物で腫瘍リスク報告、WADA禁止。相互作用と過剰刺激に注意
- 結論:安全第一。国内法と競技規定を順守し、体調変化や基礎疾患があれば医師に相談
この記事でわかること
- 1. 本剤の要点(強み・弱み)
- 2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
- 3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
- 4. 併用と相性(役割分担)
- 5. 副作用・禁忌と受診目安
- 6. よくある失敗と対策
- 7. FAQ
- 8. 購入&無料パーソナル相談
1. 本剤の要点(強み・弱み)
GW-501516(通称カーダリン)は、厳密にはSARMではなくPPARδアゴニスト。脂肪酸酸化のスイッチを入れ、持久力やワークキャパシティの向上、体脂肪燃焼効率の改善が主眼です。筋タンパク同化は直接強くはないため、筋肥大そのものより「減量中のパフォ維持」「有酸素耐性の底上げ」を狙う位置づけが現実的。脂質プロファイル(TG低下、HDL改善)にプラスが出ることも報告されます。
弱みとして、ヒトでの長期安全性データが乏しい点、げっ歯類で腫瘍増加が報告された点、競技ではWADA禁止で検出リスクが高い点が挙げられます。また、直接のT抑制は通例少ないとされるものの、実流通品の混入・誤表示で想定外の抑制が出る事例も。法令順守・品質管理・医師相談を徹底してください。
題材別の強制小節|SARMsとAASの中での位置づけ
- SARMs:オスタリン/リガンドロール/RAD-140/YK-11/MK-677(正確には増GH系)と比べ、GWは「持久・脂肪燃焼」特化。体組成の再構築(Recomp)で、筋保持=SARMs、脂肪動員=GW、回復=睡眠/栄養/MK-677の役割分担が典型です。
- AAS:トレン/プリモ/マステロン/アナバー等の「見た目を作る」薬理と併用されがちですが、GWは心血管・脂質面の補助に回る立ち位置。ただしAASのリスクを相殺するものではありません。
2. 設計の一般知識(サイクル/運用の考え方)
期間は短〜中期(例:数週間〜2か月程度)で様子を見て、休薬を挟む設計が一般的です。1日の投与は一定時間に揃え、運用目的に応じて「トレ前に合わせる」か「毎日同時刻で血中の一貫性を重視」かを選びます。市井では1日量の目安として低〜中用量レンジが報告されますが、個別指示は避け、必ず少量から反応確認を。夜間は一部で覚醒感・不眠が出るため避ける選択肢もあります。
使い所は「減量フェーズ」「ブリッジ/PCT中の運動容量維持」「オン期の有酸素維持」。単独ならPCT不要とされますが、他の抑制的薬剤と併用した場合はその薬剤に準じたPCT設計が必要です。
栄養と回復は成果のコアです。タンパク質は体重1.6–2.2 g/kg/日を目安、減量なら軽度〜中等度のカロリー赤字に。炭水化物はトレ前後へ配分してパフォーマンスを担保。睡眠は7–9時間、週あたり1–2回の完全休養を確保。GWで有酸素がやりやすくなっても、過剰なHIIT連発は筋回復を損ねるため、LISS/MISSをベースに周期化すると無理がありません。
3. モニタリング(血液検査/自覚症状)
タイミング | 項目例 | 目的 |
---|---|---|
開始前 | E2/総T/AST/ALT/GGT/脂質/血圧 等 | ベースライン |
中間 | 上記+空腹時血糖/HbA1c/安静時心拍/甲状腺/腎機能 | 過不足の検知 |
終了/休薬 | 同上 | 回復確認 |
自覚症状は、動悸・息切れ、持続的な高心拍、頭痛/不眠、胃部不快、めまい・冷や汗(低血糖様)、黄疸・濃色尿(肝)など。異常を感じたら中止し医師へ。
4. 併用と相性(役割分担)
- 相性が良い例:オスタリン/RAD-140など筋保持系と組み、GWで有酸素・脂肪動員を補助。減量での筋量維持とスタミナ確保を両立。
- MK-677:睡眠/回復・食欲に影響。減量時は食欲増で計画が崩れないよう注意。
- AAS(プリモ/マステロン/アナバー等):リーン狙いの栄養・心血管管理とセットで。GWは脂質面の下支えになりうるが、AASのリスクを打ち消すものではない。
- 相性が悪い/注意:クレンブテロールやヨヒンビン、高用量カフェイン等の刺激薬を重ねると心拍・血圧過剰。甲状腺薬(T3/T4)との併用は過度の代謝亢進に注意。脂質改善薬(フィブラート等)と重ねる際は肝機能/CKを丁寧に追跡。
- 重複機能の回避:脂肪燃焼や覚醒に関与する成分が重なると副作用が増幅。役割分担を明確に。
5. 副作用・禁忌と受診目安
副作用 | 頻度感 | 危険サイン | 対処/受診目安 |
---|---|---|---|
動悸・心拍上昇・血圧変動 | 時にあり | 安静時HR>120、胸痛、息切れ | 直ちに中止し受診。心電図/血圧評価 |
不眠・落ち着きのなさ | 時にあり | 連夜の入眠困難、日中機能障害 | 摂取時間を早める/中止。持続で受診 |
胃部不快・吐き気 | ときどき | 嘔吐反復、血便・黒色便 | 一時中止。重症所見で消化器受診 |
低血糖様症状(冷汗・ふらつき) | 少数 | 意識低下、けいれん | 糖分補給。反復するなら糖代謝評価へ |
肝酵素/脂質の変動 | 少数 | 黄疸、濃色尿、著明なAST/ALT上昇 | 検査で要確認。異常時は中止し受診 |
発疹・かゆみ(アレルギー) | まれ | 呼吸苦、顔面/喉頭浮腫 | 重篤なら救急。軽症でも中止し相談 |
長期・高用量での腫瘍リスク(動物) | 理論上の懸念 | 不明 | 長期連用を避け、既往リスク例は使用回避/医師相談 |
禁忌・注意:妊娠/授乳、未成年、悪性腫瘍の既往・疑い、重い肝腎疾患、未コントロールの心血管疾患は回避。常用薬がある場合は相互作用を医師・薬剤師に確認。国内法および競技規定(WADA等)を必ず順守。
6. よくある失敗と対策
- 「GWだけで筋肥大」を期待 → 役割はスタミナ/脂肪燃焼。筋発達はトレ/栄養/回復が主役
- 有酸素のやり過ぎ → LISS中心に周期化し、下半身高強度は頻度を制限
- 刺激薬の多重併用 → 心血管系の負担増。重複を避け段階的に
- 品質リスクを無視 → 混入でT抑制/肝障害の例。検査で早期発見
- 法令・ドーピング軽視 → 検出リスクは高い。競技者は厳禁
7. FAQ
Q. カーダリンの“向いているフェーズ”は?
定義:持久力と脂肪酸酸化を高める補助薬。注意:筋肥大は主役にならない。次アクション:減量期、オン期の有酸素維持、ブリッジ/PCT中のパフォ支えに検討。競技者はWADA禁止に留意。
Q. 効果が体感できない/副作用が出る時は?
定義:体感は有酸素パフォ増・疲労耐性。注意:過量や刺激薬併用、不眠に注意。次アクション:用量は一般範囲内で最少から。睡眠/栄養/有酸素設計を見直し、異常は中止し医師に相談。
Q. 他剤との棲み分けは?
定義:GW=脂肪動員/持久、SARMs=筋保持、AAS=筋肥大/質感、MK-677=回復。注意:重複で副作用増。次アクション:目的を一つに絞り周期化、血液検査と自覚で微調整。
8. 購入&無料パーソナル相談
著者プロフィール
みんなのステロイドストア管理人(アナボリックステロイド歴4年) — 「最短でデカく、健康被害は最小」をモットーに、販売と無料パーソナル相談を提供。
免責事項:情報提供目的。医療行為の代替ではありません。体調変化があれば医師に相談してください。国内法および競技規定(WADA等)を必ず確認・順守してください。
参考文献
- 該当なし