
オスタリンだけじゃ物足りない?次の一手はリガンドロールかも【実体験から学ぶSARMs比較】
筋肥大において、限界を超える成果を求める人々の間で注目され続けているのがSARMs(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)だ。その中でも、オスタリン(MK-2866)とリガンドロール(LGD-4033)は、とりわけ使用者が多く、比較されることの多い2つの化合物である。
私はボディビル領域の専門家として、実際に数多くの使用者の声、海外フォーラムの体験談、論文やレビュー記事を調査し、SARMsの効果やリスクについての情報を蓄積してきた。本記事では、「オスタリンだけでは物足りなかった」というユーザーが、次の一手としてリガンドロールを検討する背景と、2つのSARMsの違いについて解説していく。
オスタリン:副作用の少なさと“手堅い効果”が魅力
オスタリンは、最も安全性が高いとされるSARMsの一つで、筋肉維持や減量中のカタボリック防止に有効とされる。使用者の体験談によると、2週間ほどで筋肉の“張り”や“持久力の向上”を感じるという声が多い。
Redditなどの掲示板では、以下のような意見が投稿されている:
「オスタリン(30mg/日)を10週間使用。副作用はなかったけど、筋肉の増加はマイルドで“劇的な変化”とまではいかなかった」
— u/Mother-Elk7091
オスタリンは、筋肥大というよりも「筋肉を守る」ための選択肢として優れており、初心者の“初SARMs”としては理想的だが、より顕著な変化を求める人にとっては物足りなさを感じる可能性が高い。
リガンドロール:次のステップに進むための“強化型SARMs”
一方、リガンドロール(LGD-4033)は、筋肥大・筋力増強の面で圧倒的な支持を集めている。特にバルクアップを目的とするユーザーからの評価が高く、「オスタリンとは別次元」という表現すら見かける。
実際の体験談では、以下のような声がある:
「LGDを8週間使用して約8ポンド(3.6kg)の体重増加。パンプ感が圧倒的だった。ただし肝臓に違和感が出たため途中で中止」
— u/bigboss8901(Reddit)
また、AnabolicMindsフォーラムでは、
「オスタリンでの成果に満足できず、LGDに切り替えたところ、3週目あたりから体格に明確な変化が出始めた」
— 投稿者:Nadli
といった報告も確認されており、リガンドロールはオスタリンと比べて明らかに“攻めのSARMs”であることがうかがえる。
効果の強さはどれほど違うのか?
ボディビル視点での比較を、体験談と文献からまとめたのが以下の表だ:
比較項目 | オスタリン(MK-2866) | リガンドロール(LGD-4033) |
---|---|---|
筋肉増加量(8週間) | 約1〜2kg | 約3〜4.5kg |
パンプ感 | 控えめ、自然な張り | 明確で強い、圧迫感すらある |
筋力向上 | 微増(5〜8%) | 中〜大幅(10〜15%) |
副作用 | 軽度(抑制ほぼなし) | 中〜重度(抑制、肝機能変化あり) |
推奨用途 | 減量、筋維持、初心者向け | 増量、バルク、経験者向け |
この表からもわかる通り、リガンドロールはオスタリンと比べて約1.5〜2倍の筋肥大効果を示すケースが多く報告されている。
注意すべき副作用と使用条件
リガンドロールの最大の懸念は、テストステロンの内因性分泌抑制だ。使用量が5mg/day程度でも影響が出たという報告が多く、10mgを超えると、PCT(ポスト・サイクル・セラピー)なしでは明確なホルモン低下症状が出るリスクが高まる。
副作用例(体験談より):
- 性欲の減退
- 朝の勃起消失
- 睾丸の違和感や収縮感
- うつ状態に似た倦怠感
- 肝酵素(ALT/AST)の上昇
このような副作用に備えるためには、サイクル期間(6〜8週間)を守ること、PCT用の薬剤(タモキシフェン/クロミッドなど)を準備しておくことが重要である。
まとめ:筋肥大を“本気で狙う”なら、リガンドロールは有力な選択肢
オスタリンは、安全性の高さから多くのトレーニーに受け入れられているが、それが「効果の限界」として現れる場面もある。
その一歩先、つまり“サイズとパワーで一段階上に進む”ための選択肢として、リガンドロールは非常に現実的だ。
ただし、それは適切な準備と知識があってこそ。
本記事で紹介した体験談やデータをもとに、自分の目的と経験値に応じた選択をしてほしい。
安易に飛びつくのではなく、戦略的に。
強力な武器であるからこそ、扱う側のリテラシーが求められる。
それが、SARMsと正しく付き合うための第一歩だ。