アナバー(オキサンドロロン)用量完全ガイド|目的別レンジ・体重別チャート・サイクル設計・PCT【2026年版】
結論:アナバー用量を3行で
- 男性のスタンダードレンジは20-80mg/日。初級者は20-40mg/日×6週、中級者40-60mg/日×6-8週、上級者60-80mg/日×8週が目安。100mg/日超は効果頭打ち+肝/脂質負担急増で非推奨。
- 半減期約9-10時間のため、1日2-3回に分割服用すると血中濃度の谷が浅くなり効果が安定。朝・昼・夜(または朝・夜)に等分割が基本。
- サイクル長は最長8週まで。これを超えると肝負荷・HPTA抑制(自分の体内テストステロン分泌が止まる現象)が回復しにくくなる。終了後はクロミッド等によるPCT(サイクル後療法)が事実上必須。
アナバー用量設計の基本5原則
オキサンドロロン(Anavar)の用量を決める際、目的・体重・経験値・他AASとの併用・採血モニタリング条件の5要素から逆算します。
1. 目的優先: カット中の筋保持か、リーンバルクで純LBM(除脂肪体重)増加か、力出力強化(パワーリフター用途)か。目的によって最適レンジが10-30mg幅で変わる。 2. 体重連動: オキサンドロロンはmg/kg/日で考えると分かりやすい。男性スタンダードは0.5-1.0mg/kg/日が安全圏、1.0-1.2mg/kg/日が中-上級者域、1.2mg/kg/日超は副作用リスクが急増する領域。 3. 経験値階段: 初回サイクルは必ず最低レンジから入る。「効かないかも」と思っても2週目以降に効果が立ち上がる。最初から80mg/日に飛ばすのは肝・脂質に対してハイリスク。 4. スタック有無: テストステロン(エナンセート/シピオネート)を土台に置くか、単独か。土台ありなら20-40mgでも体感が出やすく、単独だとHPTA抑制が早く出る。 5. モニタリング前提: ALT/AST/γGTP/HDL/LDL/総テスト/LH/FSH/E2の採血なしで設計するのは推奨できない。サイクル前・中(4週目)・後(PCT終了2週後)の3点採血を前提に用量を決める。
男性の目的別用量レンジ表
| 目的 | 経験値 | 1日用量 | サイクル長 | 期待効果 | 副作用リスク |
|---|---|---|---|---|---|
| カット中の筋保持 | 初級者 | 20-40mg | 6週 | LBM維持、力出力維持、キレ向上 | 低-中 |
| カット強化 | 中級者 | 40-60mg | 6-8週 | LBM維持+0.5-1kg、明確なキレ | 中 |
| カット仕上げ | 上級者 | 60-80mg | 8週 | コンテストコンディション仕上げ | 中-高 |
| リーンバルク | 中級者 | 40-60mg | 8週 | LBM+1.5-3kg、出力上昇 | 中 |
| 力出力特化 | 上級者 | 50-80mg | 6-8週 | 1RMベンチ+5-15kg、握力向上 | 中-高 |
| 単独サイクル(テスト無し) | 初級者 | 20-30mg | 6週 | お試し、軽度のLBM増+力増 | 低-中(HPTA抑制注意) |
「初級者」=AAS未経験or1サイクル目、「中級者」=2-3サイクル経験、「上級者」=採血モニタリング習慣化済み4サイクル目以降を想定。
体重別用量チャート(男性)
| 体重 | 初級者(0.5mg/kg) | 中級者(0.7-0.8mg/kg) | 上級者(1.0-1.2mg/kg) |
|---|---|---|---|
| 60kg | 30mg | 40-50mg | 60-70mg |
| 70kg | 35mg | 50-60mg | 70-80mg |
| 80kg | 40mg | 55-65mg | 80-95mg |
| 90kg | 45mg | 65-75mg | 90mg(上限推奨) |
| 100kg | 50mg | 70-80mg | 90-100mg(上限) |
100mg/日を超える設計は、増分効果に対して肝毒性・脂質悪化・心血管負担が割に合わなくなる領域です。100mg超を検討するくらいなら、テストステロンとのスタックで全体出力を上げる方が合理的です。
半減期と分割服用:なぜ1日2-3回に分けるか
オキサンドロロンの血中半減期は約9-10時間です。1日1回まとめて服用すると、服用後3-5時間でピーク、12時間後にはピークの1/3まで落ちます。1日2回(朝・夜)分割なら血中濃度の谷が浅くなり、3回(朝・昼・夜)ならさらに均一化されます。
実用的な分割パターン:
- 40mg/日 = 20mg×2(朝・夜): 最も一般的。仕事日でも続けやすい。
- 60mg/日 = 20mg×3(朝・昼・夜): 血中濃度を最も均一にしたい場合。
- 60mg/日 = 30mg×2(朝・夜): 昼の服用が難しいスケジュールの場合。
- 80mg/日 = 30mg+25mg+25mg or 40mg×2: 上級者域。
トレ前に多めに寄せる「プレワークアウト・ローディング」は短期的なパンプ感は出ますが、効果総量は変わらず肝負荷が時間帯偏在で増えるため、均等分割の方が無難です。
サイクル長設計:6週vs8週vs12週
| サイクル長 | メリット | デメリット | 推奨対象 |
|---|---|---|---|
| 4週 | 肝負荷・HPTA抑制が浅く、回復早い | 効果がフルに出る前に終了 | 初回お試し・採血で異常出やすい人 |
| 6週 | 効果カーブが立ち上がりつつ、肝負荷も中程度 | 上級者には物足りない | 初級-中級者の標準 |
| 8週 | 効果がプラトーまで到達 | 肝・脂質負担が顕著、PCTは必須 | 中-上級者の標準 |
| 10-12週 | 効果プラトー後の維持 | 肝毒性・脂質悪化が累積、回復長期化 | 非推奨 |
「効果が出始めたから延長したい」という発想で12週まで伸ばすケースが見られますが、6→8週の効果増分はあっても、8→12週の増分は小さく、副作用は線形以上に悪化します。8週で一旦切って、最低8-12週のオフ+PCT後に次サイクルを検討する方が累積効果が高いです。
サイクル設計の代表4パターン
パターンA: 初級者カット単独サイクル
- アナバー 30mg/日(15mg×2朝夜)×6週
- 肝ケア: UDCA 300mg×3回/日(サイクル中-PCT終了まで)
- PCT: クロミッド 25mg/日×4週(サイクル終了直後から開始)
- 採血: 開始前・4週目・PCT終了2週後
最低限の単独サイクル設計。AAS未経験の入口として現実的。
パターンB: 中級者カット強化(テスト土台)
- テストステロン・エナンセート 250-300mg/週 × 8週
- アナバー 50mg/日(25mg×2朝夜) × 後半6週(週3-週8)
- アロマターゼ阻害(必要時): アリミデックス 0.5mg×週2回
- PCT: クロミッド 50mg/日×4週 → 25mg/日×2週(計6週)、サイクル終了2-3週後から
- 採血: 開始前・4週目・8週目・PCT終了2週後
パターンC: 上級者リーンバルク(テスト土台)
- テストステロン・エナンセート 400mg/週 × 10週
- アナバー 60-80mg/日 × 後半8週(週3-週10)
- 肝ケア: UDCA 500-1000mg/日
- PCT: クロミッド 50mg/日×4週 → 25mg/日×2週
パターンD: パワーリフティング向け力出力特化
- アナバー 60mg/日(20mg×3朝昼夜) × 6週
- テスト土台: テストステロン・プロピオネート 100mg×週2回 or エナンセート 250mg/週
- 試合2週前にピーキング(用量微増 80mg/日)
- 試合後即PCT
PCT(サイクル後療法)の必要性と設計
オキサンドロロン単独でも、6-8週使用後はLH/FSH(下垂体ホルモン)抑制により内因性テストステロン分泌が30-60%低下しているケースが大半です。PCTを行わない場合、サイクル終了後3-6ヶ月かけて回復することもあれば、上手く戻らない人もいます。
標準PCTプロトコル(クロミフェン)
- クロミッド(クロミフェン) 50mg/日×4週 → 25mg/日×2週(合計6週)
- 開始タイミング: アナバー単独サイクル終了直後 / テストステロン土台ありなら最終投与後2-3週(エナンセートの場合)
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PCTオプション: ノルバデックス併用
クロミッド単独で回復が鈍い場合、ノルバデックス(タモキシフェン) 20mg/日×4週を併用するプロトコルもあります。E2(エストラジオール)受容体への作用がクロミッドと異なるため、視床下部刺激が二経路で入る形。
PCT終了後の採血タイミング
PCT終了2週後に総テスト/遊離テスト/LH/FSH/E2を測定。総テスト400ng/dL以下、LH/FSH低値が続く場合は内分泌科受診を検討してください。
スタック時の用量補正
他AASと併用する場合、アナバーの用量は単独使用時より下げ気味で運用します。
- テストステロン・エナンセート(300-500mg/週)併用時: アナバー 30-50mg/日(単独より20-30%減)
- トレンボロン・エナンセート(200-300mg/週)併用時: アナバー 30-40mg/日(トレンの副作用が支配的になるため抑え目)
- マスタロン・エナンセート(300-400mg/週)併用時: アナバー 40-50mg/日(両方DHT派生で相加)
- クレンブテロール併用時: アナバー 30-50mg/日(脂質悪化が累積するためHDL監視)
スタック設計の総量目安として、「メソッド合計のmg等価値」を300-500mg/週(初級)、500-800mg/週(中級)、800-1200mg/週(上級)に収めるのが現実的なライン。
採血モニタリング項目とタイミング
| カテゴリ | 項目 | 開始前 | 4週目 | 8週目 | PCT終了2週後 |
|---|---|---|---|---|---|
| 肝機能 | ALT/AST/γGTP/ALP/総ビリ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 脂質 | HDL/LDL/TG/総コレ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| ホルモン | 総テスト/遊離テスト/LH/FSH/E2/SHBG | ◎ | △ | ◎ | ◎ |
| 血液 | CBC/Hct/Hb | ◎ | △ | ◎ | △ |
| 腎・電解質 | クレ/eGFR/シスタチンC/Na/K | ◎ | △ | ◎ | △ |
| 前立腺(40代以上) | PSA | ◎ | - | ◎ | △ |
| 血圧 | 家庭血圧週次 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
中止判断ライン:
- ALT/AST 基準値の3倍超 → 即中止+受診
- HDL 基準値下限の50%以下 → 用量半減 or 中止検討
- 収縮期血圧 150mmHg超持続 → 用量半減 or 中止
- 黄疸・右上腹部痛・濃褐色尿 → 即中止+救急受診
よくある失敗と対策
1. 用量を勝手に増やす: 「2週目で効きが弱い」と感じて60→80mgに上げる人が多い。効果は4週目以降に立ち上がるため、設計を変えない。 2. PCTをスキップ: 「単独だから大丈夫」とPCTを省く → 数ヶ月続く倦怠感・性欲低下・気分低下。クロミッドは必ず用意。 3. 半減期を無視して1回服用: 朝1回40mgで済ませると夜の血中濃度が落ち切る。最低でも2分割。 4. 採血を後回し: 「異常を感じてからやる」ではサイクル中の早期発見ができない。開始前・4週目・8週目を必ず取る。 5. 複数経口AASスタック: アナバー+ジアナボル+ウィンストロールなど経口を重ねると肝毒性が線形以上に悪化。経口は1種に絞り、注射剤と組む。
用量設計に必要なものを一括で揃える
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アナバー用量FAQ(10問)
Q1. 初心者は何mgから始めるべき? A. 体重60-80kgの男性なら20-30mg/日×6週が安全圏。「効かない」と感じても2週目から立ち上がります。
Q2. 100mg/日は効果倍増しますか? A. しません。50→80mgの増分はあっても、80→100mgの増分は小さく、肝・脂質悪化は線形以上に進みます。
Q3. 1日1回服用ではダメですか? A. 半減期9-10時間のため、1回服用だと血中濃度の谷が深く効率が落ちます。最低2分割推奨。
Q4. サイクル中に減量・バルクを切り替えていい? A. カロリー設計は途中で変えて構いませんが、用量は決めた値を維持してください。用量を動かすと効果評価がブレます。
Q5. 単独サイクルでもPCTは必要? A. 6週以上の単独でもLH/FSH抑制は起こります。クロミッド25-50mg/日×4-6週を推奨。
Q6. テストステロンを土台に置く場合の比率は? A. テスト 250-400mg/週 + アナバー 40-60mg/日(後半6-8週)が標準的なリーンバルク設計。
Q7. 食事と一緒に飲む?空腹で飲む? A. 脂溶性のため脂質と一緒に取ると吸収が安定。朝食・夕食と一緒が現実的。
Q8. サイクル中に飲酒していい? A. 推奨しません。アルコールも肝代謝負担を増やすため、肝毒性が累積します。週末1-2杯までに抑える人が多いですが、ALT上昇例では完全断酒が無難。
Q9. 採血は何科で受ければ? A. 国内では内科一般・自費採血クリニック・スマホ予約型自費採血(¥6,000-¥15,000)が現実的選択肢。「サイクル目的」と明示せず一般健康診断項目+ホルモン項目で頼むケースが多い。
Q10. サイクル間オフ期間はどれくらい? A. 「サイクル長と同じ+PCT期間」が最低ライン。8週サイクルなら8週オフ+PCT 6週=計14週は空ける。短すぎるとHPTA回復が不完全のまま次サイクルに入り、累積抑制が深くなります。
まとめ:用量設計の意思決定ステップ
1. 目的(カット/リーンバルク/力)を1つに絞る → レンジ表から1日用量を決定 2. 体重チャートで個人補正 → 0.5-1.0mg/kg/日に収める 3. 半減期から分割回数を決定 → 最低2分割、できれば3分割 4. サイクル長6-8週で固定 → 延長しない 5. PCT(クロミッド)+肝ケア(UDCA)+採血3点を同時手配 6. 中止判断ライン(肝3倍/HDL半減/血圧150超)を決めておく
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本記事は医薬品個人輸入代行の情報提供を目的とし、医師の診断・治療を代替するものではありません。オキサンドロロンは日本国内で未承認医薬品です。使用は20歳以上の成人に限り、心血管・肝・腎・前立腺・脂質代謝・悪性腫瘍の既往がある方は使用しないでください。妊娠・授乳中の女性、18歳未満は使用禁忌です。WADA禁止物質(S1.1a)に該当するため、競技者は使用できません。使用は完全に自己責任となります。異常を感じた場合は直ちに中止し、医師に相談してください。