HCGをサイクル中に併用せず精巣縮小した人の話

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リード

サイクルを始めて数週間が経ったころ、ふと股間に手を当てて「あれ、なんだか縮んでないか?」と感じた経験を持つ人は少なくありません。とくに初回サイクルでHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン:精巣を直接刺激するホルモン)を併用していなかった場合、テストステロン外部投与によって自分の精巣が休眠状態に入り、サイズが目に見えて小さくなることがあります。

この記事では、週500mgのテストステロンエナンセートを16週間打ち、HCGを一切併用しなかった人物が実際にたどった経過と、そこから学べる予防策をまとめます。なぜ縮んだのか、どうすれば防げたのか、いま縮んでしまった人はどうすればよいのかを順に解説します。

結論

サイクル中にHCGを併用しないと、外部から入るテストステロンによって脳からの指令(LH/FSH)が止まり、精巣が刺激されない状態が続くため、数週間から数か月で精巣が縮小することが知られています。予防策として一般的に用いられているのが、サイクル期間中にHCGを週500IU×2回ほど打ち続け、精巣に「働き続けろ」という信号を送り続けるという方法です。

サイクル中にHCGを併用しなかった人の経過

ある30代男性は、初回のテストステロン単体サイクルとして週500mgのテストステロンエナンセート(長時間作用型のテストステロン製剤)を16週間継続しました。AI(アロマターゼ阻害薬:エストロゲン産生を抑える薬)としてアナストロゾールを週2回0.5mg、PCT(ポストサイクルセラピー:サイクル後の回復療法)としてクロミフェンとタモキシフェンを準備した一方で、サイクル中のHCG併用は「PCTでなんとかなるだろう」という判断で見送りました。

第4週ごろの違和感

サイクル開始からおよそ1か月が過ぎたあたりで、入浴中に「左右ともに普段より小さく、柔らかい」感覚を覚えたといいます。本人いわく、見た目より触感の変化が先に来たそうで、いつもより手のひらに収まる量が少なく、輪郭もはっきりしなくなったとのことです。

第8〜12週の進行

サイクル中盤になると、見た目にも明らかな縮小が確認できる段階に入りました。鏡で見て陰嚢の張りがなくなり、奥に引っ込んでいるように見える日が増え、性欲は外部テストステロンのおかげで保たれているものの、射精量がはっきりと減少したと振り返っています。

第16週・PCT突入後

最終投与から3週間後、長時間作用型エステルが体内から抜け切るのを待ってPCTを開始しました。クロミフェンとタモキシフェンを各6週間使い、ようやく数か月かけて精巣のサイズと張りが戻り始めたものの、完全に元に戻ったと感じるまでには半年近くを要したと話しています。

なぜ精巣は縮んだのか:LH抑制という現象

体外からテストステロンが入ってくると、脳の視床下部と下垂体は「もう十分にテストステロンがある」と判断し、LH(黄体形成ホルモン:精巣にテストステロンを作れと命令するホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン:精子形成を促すホルモン)の分泌を止めます。この一連の抑制を、専門的にはHPTA抑制(視床下部-下垂体-性腺軸の抑制)と呼びます。

精巣は「使われない筋肉」と同じ

LHが出なくなった精巣は、刺激のない状態で数週間から数か月放置されることになります。これは使われない筋肉が萎縮するのと同じで、ホルモン製造工場としての細胞群(ライディッヒ細胞)も精子製造工場の細胞群(セルトリ細胞)も、活動量が落ちることで物理的にサイズが縮みます。

「PCTでなんとかなる」が通用しない理由

PCTで使われるクロミフェンやタモキシフェンは、視床下部・下垂体側にエストロゲンの抑制信号が届かなくする働きでLH/FSHを再点火するための薬であり、いったん休眠して縮んだ精巣を「直接」起こす薬ではありません。長期間休眠していた精巣ほど、再点火後の立ち上がりが遅くなる傾向が報告されています。

HCGを併用するとなぜ縮みを防げるのか

HCGは構造上LHに非常に近く、精巣のライディッヒ細胞にとってはLHが届いたのと同じように受け取られます。つまり、脳からのLHが止まっていても、HCGを外から打つことで精巣に「働き続けろ」という信号を直接送り続けることができます。

一般的に用いられる用量帯

海外フォーラムや個人輸入で流通する情報の中で、サイクル中の精巣維持目的として一般的に挙げられているのは、週500IU×2回(合計1,000IU/週)程度の併用です。少量を高頻度で打つことで、精巣を強く刺激しすぎてエストロゲンを跳ね上げるリスクを避けつつ、休眠を防ぐという考え方です。

サイクル中の継続が前提

HCGはサイクル終盤だけ駆け込みで打っても、すでに数か月休眠した精巣をすぐには戻せません。多くの実践者は、サイクル開始週から最終投与の1〜2週前まで継続的に併用し、PCT突入のタイミングで一度切るという運用を取っています。

AIとの兼ね合い

HCGは精巣でのテストステロン産生を促すため、結果としてエストロゲン(E2)も上昇しやすくなります。サイクル中にすでにAIを使っている場合、HCG併用によってE2が動く可能性があるため、ジネコマスチア(女性化乳房)の初期サインや乳頭の違和感が出ていないかを確認しながら進めるのが無難です。

いま縮んでしまった人がやれること

サイクル中にHCGを併用せず、すでに精巣が縮んでしまった状態に気づいた場合でも、打てる手はあります。

途中からでもHCGを足す選択肢

サイクルがまだ続いているのであれば、途中からHCGを週1,000IU前後で足し始めることで、それ以上の萎縮進行を抑え、PCT突入時に精巣がより反応しやすい状態に整えることが期待されます。サイクル後半に入ってからの「リカバリー併用」として運用する人も多くいます。

PCTを丁寧に組む

クロミフェンやタモキシフェンを規定どおり数週間継続し、終了後にも血液検査でテストステロン・LH・FSHが回復しているかを確認することが望ましいとされています。自己判断でPCTを途中で切ると、低テストステロン状態が長引く例が報告されています。

病院での血液検査を躊躇しない

サイクル後に体調不良や倦怠感、性欲低下が長引く場合は、泌尿器科や内分泌内科でホルモン検査を受けることが選択肢に入ります。「ステロイドを使った」と伝えにくい場合でも、結果数値だけで適切な治療が組まれることが多く、放置するほどリスクは大きくなります。

初回サイクルで予防のために組んでおきたい構成例

初めてのサイクルを計画している段階で、精巣縮小をできるだけ避けたい人が一般的に参考にしている構成は以下のような形です。

  • テストステロンエナンセート 週300〜500mg(初回は低めから)
  • HCG 週500IU×2回(サイクル開始週から最終投与1〜2週前まで)
  • AI(アナストロゾール等) E2の動きを見て調整
  • PCT クロミフェン+タモキシフェンを4〜6週間

あくまで一般的に語られている構成例であり、個人の体質・血液検査結果・既往歴によって調整が必要です。

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FAQ

Q1. HCGを併用していれば100%精巣は縮みませんか? A. 100%とは言い切れません。週1,000IU程度の併用でも個人差があり、ある程度の縮小が残る人もいます。ただし完全に併用なしの場合と比べ、サイズ維持と回復のしやすさに差が出ると一般的に語られています。

Q2. HCGはいつから打ち始めるべきですか? A. 一般的にはサイクル開始週から打ち始め、LH抑制が起きる前に精巣刺激を継続的に与える運用が多く採用されています。サイクル後半から駆け込みで足すよりも、最初から組み込む方がリカバリーは楽だとされています。

Q3. PCT中もHCGを続けた方がよいですか? A. PCT中はクロミフェン等で脳側のLH再点火を狙う段階のため、HCGを継続すると外部からのLH様刺激でかえって脳の再点火が遅れる、と一般的には考えられています。多くの実践者は最終投与の1〜2週前にHCGを止めています。

Q4. 精巣が縮んでも性機能は戻りますか? A. PCTが順調に進み、自己テストステロンが回復すれば性機能も戻る例が多く報告されています。ただし回復までに数か月から半年かかることもあり、その間の体調管理を含めて計画する必要があります。

Q5. HCGはどこで入手できますか? A. 日本国内では医師の処方が必要な医薬品ですが、海外製剤を個人で使う目的に限り、個人輸入代行サイトを通じて取り寄せている人がいます。みんなのステロイドではHCG 5000IUを取り扱っており、サイクル中の併用やPCT前準備で利用されています。

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