PCT 期間は何週が正解か|サイクル長別プロトコルと終了タイミングの判断指標

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リード

サイクル後にPCT(ポストサイクルセラピー、サイクル後に体内のテストステロン分泌を立て直すための薬剤プロトコル)を組もうと調べはじめると、4週でいいという声と、最低6週は引っ張れという声、さらに8週やらないと戻らないという声が入り混じっていて、何を基準に期間を決めればよいか迷うことになります。短すぎれば自分の体内のテストステロン分泌が止まったままになり、筋量・性欲・気力が落ち込んだ状態が長引きます。逆に長すぎても、SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター、クロミッドやノルバデックスの分類名)の副作用が積み重なるだけで、得るものは増えません。この記事では、サイクル長別のPCT期間の目安、典型プロトコル、終了タイミングの判断指標、血液検査の使い方までを整理します。

結論

PCT期間の標準は4〜6週です。8週前後の短期サイクルなら4週、12週前後の中期サイクルなら6週、それ以上の長期サイクルや長エステル中心のサイクルなら6〜8週が目安となります。終了を判断する指標は、性欲・朝勃ちの戻り、筋出力の安定、気分の落ち着き、そして血液検査でのテストステロン値・LH(黄体形成ホルモン)・FSH(卵胞刺激ホルモン)の回復です。期間ありきではなく、これらの指標が戻っているかで切り上げます。

サイクル長別のPCT期間の目安

PCTの期間は使ったAAS(アナボリックステロイド)の種類とサイクル長で変わります。固定の正解はありませんが、海外フォーラムやコーチング系の運用情報をならすと、おおまかなレンジが見えてきます。

短期サイクル(6〜8週)

テストステロンエナンセートやシピオネートを6〜8週、週300〜500mg程度で回した場合のPCTは、4週がひとつの目安です。SERMの定番プロトコルは、クロミッド(クロミフェン)を50/50/25/25mg、ノルバデックス(タモキシフェン)を40/40/20/20mgといった配分で4週かけてテーパー(漸減)していく形が広く使われています。短期サイクルではHPTA(視床下部・下垂体・性腺軸、自前のテストステロン分泌を制御する内分泌系)の抑制も比較的浅く、4週で性欲や気力が戻ってくるケースが多いとされます。

中期サイクル(10〜14週)

12週前後のテストステロンサイクル、あるいはテストステロン+ナンドロロンなどのスタックを組んだ場合は、6週が標準的なレンジになります。SERMの量を急に切ると反発のように気分が落ちることがあるため、50/50/25/25/25/25mgのように後半をなだらかにする組み方が好まれます。中期サイクルでは抑制も深くなり、4週で打ち切ると性欲が戻りきらないことがあるため、6週を基準に体感で延長するのが現実的です。

長期サイクル・長エステル中心(16週以上)

16週を超えるサイクルや、テストステロンウンデカン酸エステル、ナンドロロンデカン酸エステルなど作用時間の長いエステルを多用したサイクルでは、6〜8週のPCTが目安となります。最終投与から血中濃度が下がりきるまでに時間がかかるため、PCT開始のタイミングをエステルの作用時間に合わせて遅らせ、そこから6週以上引っ張る組み方になります。長期サイクル後は完全に戻りきらず、TRT(テストステロン補充療法)に移行する選択肢が現実的になるケースもあります。

典型プロトコル(4週/6週/8週)

ここからは、よく使われる3パターンを具体的に並べます。各成分の入手はクロミッド 50mg×100錠 ¥14,000、ノルバデックス 20mg×100錠 ¥20,000、HCG 5000IU ¥15,000 を起点に組まれることが多い構成です。

4週プロトコル(短期サイクル向け)

  • Week1〜2:クロミッド 50mg/日、ノルバデックス 20mg/日
  • Week3〜4:クロミッド 25mg/日、ノルバデックス 10mg/日

このシンプルな組み方は短期サイクル後の標準形で、SERM2剤を並走させて受容体レベルで強めにテストステロン分泌のシグナルを引き出す狙いがあります。気分の落ち込みを避けるため、最後の数日でさらに半量にしてフェードアウトする運用も一般的です。

6週プロトコル(中期サイクル向け)

  • Week1〜3:クロミッド 50mg/日、ノルバデックス 20mg/日
  • Week4〜6:クロミッド 25mg/日、ノルバデックス 10mg/日

中期サイクル向けの定番です。前半3週でしっかり刺激を入れ、後半3週でなだらかに引き下げます。性欲や気分の戻り方が遅い場合は、後半をさらに2週延長して8週にしてしまう判断も実用上はあります。

8週プロトコル(長期サイクル・長エステル向け)

  • Week1〜4:クロミッド 50mg/日、ノルバデックス 20mg/日
  • Week5〜6:クロミッド 25mg/日、ノルバデックス 10mg/日
  • Week7〜8:クロミッド 25mg/隔日、ノルバデックス 10mg/隔日

長エステル中心のサイクル後は、PCT開始をエステルクリアまで遅らせたうえで、8週かけてゆっくり戻していきます。HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)をPCT直前まで使って精巣の体積を維持しておくと、SERM単独より移行がスムーズになるとする運用情報が多く見られます。HCGは500〜1000IUを週2回、PCT開始の10日前に終わらせる組み方が一般的です。

終了タイミングの判断指標

期間表だけを見て切り上げるのではなく、自分の体に出ているサインで判断します。

性欲・朝勃ちの戻り

もっともわかりやすい指標が、性欲と朝勃ちです。抑制が深い時期は朝勃ちが消え、性的な関心も平坦になります。PCTの後半に入って、自然に朝勃ちが戻り、性欲が「サイクル前の自分」と同じくらいに感じられるかどうかが、HPTAの戻りを示す体感的な目安になります。SERMのドーパミン系副作用で性欲が一時的に上がることもあるため、SERMを止めた後の数日間で性欲が維持されるかまで見ます。

筋出力・体重の安定

ジムでの主種目の重量と回数が、PCT中に下げ止まって安定してくれば、自前のテストステロン分泌が一定水準まで戻ってきたサインと考えられます。逆に重量が落ち続け、体重も毎週減っていくなら、まだ戻りが浅いと判断して延長する材料になります。

気分・睡眠

抑制が深い時期は、気力の落ち込み、イライラ、睡眠の浅さが同時に出やすくなります。PCT後半で気分の波が落ち着き、入眠と起床が普通に戻ってくれば、終了の準備が整ってきたと見ます。

血液検査のタイミング

体感だけで判断するのは不安が残るため、可能なら血液検査を組み合わせます。

  • PCT開始前:総テストステロン、遊離テストステロン、LH、FSH、エストラジオール(E2)、肝機能、脂質を測っておくとベースラインになります
  • PCT終了から4〜6週後:同じ項目を再測定します。PCT直後はSERMの影響でLH/FSHが見かけ上高く出るため、薬剤クリア後に測るのが原則です
  • 数値が戻っていなければ:延長や追加プロトコルを検討します

国内では自由診療のクリニックや、企業健診のオプション、自費の検査機関で同等の項目が測定可能です。総テストステロンが400ng/dL以上、LHが正常範囲に戻っていれば、回復が進んでいると判断する材料になります。

延長を検討すべきサイン

以下のいずれかが当てはまるなら、PCTを2週単位で延長するか、終了後の追加SERMを検討する材料になります。

  • PCT終盤になっても朝勃ちが戻らない
  • 性欲が平坦なまま
  • 主種目の重量が下げ止まらず、体重が落ち続けている
  • 気分の落ち込みが続き、入眠が浅い
  • 終了4週後の血液検査でテストステロンが基準値下限を下回っている

長期サイクル後で半年以上戻りが鈍い場合は、自分だけで延長を繰り返さず、内分泌科や泌尿器科に相談する選択肢が現実的です。「自分で薬を増やせばいい」というルートに依存すると、戻りが余計に遠ざかることがあります。

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FAQ

Q1. PCTは4週で本当に足りますか? A. 8週以下の短期サイクル、テストステロン単剤中心のサイクルであれば、4週で性欲・気分・筋出力が戻ってくるケースは多いとされます。ただし12週以上のサイクルや複数化合物スタックの後は、4週では戻りきらないことが多く、6週を基準に置くほうが現実的です。

Q2. PCT中にトレーニングはどうすべきですか? A. 強度を10〜20%落として頻度を維持するのが一般的です。完全休養は筋量を落としやすく、満量で押し切るのは関節と中枢への負担が大きいためです。摂取カロリーはメンテナンスかわずかに上、タンパク質は体重×2g前後を保ちます。

Q3. PCTを長く引っ張れば引っ張るほど安全ですか? A. いいえ。SERMにも視覚症状、気分の落ち込み、脂質の悪化などの副作用があり、不必要に8週・10週と続けることが安全とは限りません。戻りの指標が出そろった時点で切り上げ、ベースラインに戻すのが原則です。

Q4. HCGはPCT中も使うべきですか? A. 一般的なプロトコルでは、HCGはPCT「直前」までに終わらせ、PCT本体はSERM単独で組みます。PCT中もHCGを続けるとLH抑制が残り、HPTAの戻りを遅らせるため逆効果になるとする運用情報が広く共有されています。

Q5. PCTを終えたのに性欲が戻りません。 A. PCT終了から4〜6週後に血液検査でテストステロン・LH・FSHを測り、基準値を下回っているなら医療機関への相談を検討する段階です。自己判断でSERMを再開する前に、数値を確認してから次の動きを決めるのが安全です。

最後に

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