アナボリックステロイドを使った減量サイクルを徹底解説

1 減量用・増量用ステロイドの違いを正しく理解する

まず前提知識として重要なのは、世間で言われる「減量用」「増量用」ステロイドの違いだ。

では何が違うのか？

それは、体のむくみ具合である。

ステロイドには「ロングエステル（例：エナンセート、アンデコネート）」と「ショートエステル（例：プロピオネート、アセテート）」があり、前者はむくみやすく、後者はむくみにくい。

水分の保持が多いと、減量中でも「体重が落ちていない」「脂肪が落ちていない」と錯覚してしまう。つまり、

といった違いがある。

また、サスタノンなどの複合エステル製剤も、実はロングエステルの比率が高いため、増量用に分類される。

2 コンテストを「目指さない」減量サイクルのやり方

ここからは目的別に具体的なサイクルを解説する。

まずはコンテストを目指さず、単に見た目や健康維持のために体脂肪を落としたい場合の減量サイクル。

増量用・ロングエステルの使用が有効

この場合は、無理にショートエステルや経口剤を使う必要はなく、ロングエステル系の増量用ステロイドをそのまま使って問題ない。

「減量中なのに増量用を使うの？」と思うかもしれないが、

という仕組みを理解していれば、それほど問題にはならない。

また、ショートエステルと比べて下記のようなメリットがある

サイクルの内容も基本的には増量期と同じで構わない。変更するのは食事内容とカロリー摂取量のみで、ステロイドの種類や量を特別に変える必要はない。

減量薬について

サイクル中、しっかりとした食事の自己コントロールで減量を進めたいが、減量が苦手な場合は「減量薬」を使うことも検討したい。
最も効果があるのは、食欲抑制効果の高いマンジャロやオゼンピックだ。この他にも代謝を上げるクレンブテロール、CARDALINE、STENABNOLICなどの薬剤を検討しても良いだろう。

3 コンテストを「目指す」減量サイクルのやり方

一方でコンテストを目指す場合、話は全く違ってくる。

むくんだ状態では減量の進捗を正しく把握できないため、サイクルを段階的に組む必要がある。

サイクルは段階的に設計する

水分が抜ける目安期間

これにより、例えば以下のようなスケジュールが考えられる：

注意点

• ロングエステルは「抜けきるのに時間がかかる」ため、仕上がりの読みにくさがある。そのため、減量に不慣れな人は最初からショートエステルを使うことを推奨
• 経口剤も、初めて使う薬剤だと副作用の反応が読めないため、大会直前ではない期間でテストで摂取する事を推奨する

4 まとめ：目的によって戦略を変えるのが成功のカギ

減量期におけるステロイドの選び方は「コンテストを目指すかどうか」で全く異なる。