
YK-11 ミオスタチンの経口薬を使ってみた
SARMs(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)の中でも特に強力とされるYK-11。ミオスタチン阻害作用を持ち、筋肥大を促進する効果が期待されているが、実際にどの程度の効果があるのか、今回は自身のステロイドサイクルに組み入れて試してみた。その結果をレビューとして紹介する。
YK-11とは?
YK-11は、SARMsの一種として分類されるが、その作用機序は他のSARMsとは一線を画している。通常のSARMsはアンドロゲン受容体(AR)に結合し、筋肉の成長を促すが、YK-11はARに結合するだけでなく、ミオスタチン(筋成長を抑制するタンパク質)を阻害することで、さらなる筋肥大を促進する。
ミオスタチンは、筋肉の成長を制限する役割を持つが、この働きを抑えることで、通常の筋成長のリミッターを外し、より大きな筋量増加を可能にする。これは、遺伝的にミオスタチンが抑制されている動物が、通常の個体よりも大きな筋肉を持つことと同じ原理である。
YK-11はDHT(ジヒドロテストステロン)に構造が類似しており、DHT系のステロイドと同様の作用を示すことが報告されている。そのため、筋肉の硬さや密度の向上にも寄与すると考えられている。
また、YK-11は経口で摂取できる点が特徴であり、一般的なステロイドのような注射を必要としない。その一方で、SARMsの中でも特に強力であるため、テストステロン抑制作用が比較的強いとも言われている。
使用方法とサイクル
今回は初めての使用ということで、ステロイドサイクルの8週目から12週目までの4週間に限定して試してみた。
使用したステロイドサイクルは以下の通り。
- テストステロンエナンセート(Test E) 800mg/週
- トレンボロンエナンセート(Tren E) 400mg/週
- マスタロンエナンセート(Mast E) 300mg/週
この既存のサイクルに、YK-11を1日10mg(朝晩2回に分けて)追加した。
効果と副作用の検証
接種してから数日の感想
体感できる副作用は全くなかった。
著者は一般的に経口剤への耐性が低く、アナバーですら倦怠感や熱っぽさを感じる体質。しかし、YK-11ではそのような不快な症状が一切なかった。
また、体感としてはDHT系のステロイドを使用したときと似たような感覚があり、筋肉の張りが強くなり、パンプアップの感覚が向上した。
2週間〜4週間の感想
4週間にわたり使用を続けたが、副作用は依然として感じなかった。
YK-11は、経口ステロイドのようにアルファアルキル化(17α-アルキル化)されていないため、肝臓への負担が少ないとされている。これが体調不良を感じなかった要因の一つと考えられる。
パンプアップの強さは継続して感じられたが、特に体調不良などのネガティブな要素はなく、無事にサイクルを終了できた。
まとめ
- YK-11はSARMsの中でも強力であり、筋肥大を促進する作用が期待できる
- DHT系のステロイドと似た作用を持ち、筋肉の硬さや密度を向上させる可能性がある
- 短期間では劇的な筋肥大効果は得られなかったが、副作用が少なく使いやすい
- テストステロン抑制が強いため、適切なテストステロン補充とPCT(ポストサイクルセラピー)が必須
- YK-11の長期使用による影響は未解明な点も多いため、使用には注意が必要
- 次回のサイクルでは1週目からの使用を試し、長期的な効果を検証する予定
YK-11は適切に活用すれば、筋肥大の新たな選択肢となる可能性がある。今後のさらなる研究や実践を重ね、その効果をより深く理解していきたい。次のサイクルでの結果も楽しみだ。
なおYK-11は↓で購入可能だ。