UDCAで経口サイクル中もALT正常維持できた話
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経口の合成男性ホルモン剤(C17α-アルキル化された経口AAS、肝臓で代謝されにくいよう構造変更されたタイプ)を回す前に、最大の懸念として挙がるのが「肝臓は大丈夫なのか」という不安です。ALT(肝細胞の中にある酵素で、肝細胞が壊れると血中に漏れ出して数値が上がる指標。正常値はおおむね30〜40 IU/L以下)が3桁に跳ね上がる事例は珍しくなく、サイクルを途中で切らざるを得ないケースも目にします。
この記事では、UDCA(ウルソデオキシコール酸。胆汁の流れを良くする胆汁酸の一種で、日本では肝機能改善薬として古くから承認されている成分)を併用しながら経口AASを8週間使い切り、ALTを基準値内で着地させた一例を共有します。「肝臓が怖くて経口サイクルに踏み切れない」という人が、用量設計と採血の組み立て方を具体的にイメージできるように書きました。
結論
結論から書きます。今回の事例では、アナバー(オキサンドロロン。経口AASの中では比較的肝負担が穏やかとされる成分)を1日30〜40mg、8週間使用し、開始前・4週目・8週目・PCT後の計4回の血液検査で、ALT・AST(肝臓と筋肉の両方に存在する酵素)が一度も正常上限の1.5倍を超えませんでした。併用したのはUDCA 600〜900mg/日(分3)と、後述するケア剤セットです。
つまり、経口AAS=肝臓崩壊という単純な構図ではなく、「成分選定 × 用量 × UDCA併用 × 採血頻度」の組み立て方で、リスクをコントロールしながら回している人がいる、という話です。
H2: 事例の全体像 ― アナバー8週でALTがどう動いたか
事例の主はベンチプレス歴8年、体重78kg、過去にSARMs(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター。AASと近い目的で使われるが構造は別系統)経験はあるが本格的な経口AASは初回というプロフィールでした。
採用したスタック
- アナバー(オキサンドロロン)10mg × 1日3〜4回、計30〜40mg
- UDCA(ウルソデオキシコール酸)300mg × 1日2〜3回、計600〜900mg
- ケア剤セットプロ(TUDCA・NAC・シリマリン等を含む併用パック)を毎日1セット
- PCT(サイクル後の自分のテストステロン分泌を戻すための回復療法)としてクロミフェン25mg/日 × 4週
ALT・ASTの推移
| 採血時期 | ALT (IU/L) | AST (IU/L) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 開始前 | 22 | 20 | ベースライン |
| 4週目 | 35 | 28 | 軽度上昇、基準値内 |
| 8週目(サイクル終了直後) | 41 | 31 | ALTが正常上限ぎりぎり |
| PCT終了後(サイクル開始から12週) | 26 | 22 | ベースライン近くまで戻る |
ALTのピークは8週目の41 IU/Lで、正常上限(検査機関により40前後)とほぼ同等でした。サイクル終了から4週で20台前半まで戻っており、肝機能の回復は順調と判断できる範囲でした。
この数字の読み方
経口AASでALTが100〜300 IU/Lまで跳ねた、という体験談は海外フォーラムでも頻繁に共有されています。今回の40前後という着地は、用量・期間・併用・成分選定がうまく噛み合った結果であり、誰がやっても同じ数字になるという保証はありません。あくまで「こういう組み方をすると、こういう結果になった一例」として読んでください。
H2: なぜUDCAが肝サポートの中心になるのか
肝サポートのサプリメントは無数にありますが、UDCA(ウルソデオキシコール酸)が中心に据えられる理由はシンプルです。
第一に、日本国内で肝機能改善薬として正式に承認された医薬品成分であり、原発性胆汁性胆管炎などの治療にも用いられている実績があります。第二に、胆汁の流れを促進することで、AASによって起こりやすい胆汁うっ滞型の肝障害(胆汁の流れが滞ることで肝細胞にダメージが蓄積するタイプ)に対して理論的な裏付けがあります。
ボディビル系の海外コミュニティでは、TUDCA(タウロウルソデオキシコール酸。UDCAにタウリンを結合させた誘導体)が経口サイクル中の標準ケアとして語られることが多いですが、日本で手に入りやすく価格的にも継続しやすいのはUDCAです。実際、TUDCAとUDCAは体内で相互変換される部分があり、肝胆道系への作用は重なる領域が大きいとされています。
用量の目安
事例では1日600〜900mgを採用しました。日本の添付文書上の通常用量(消化器系疾患で1日150〜600mg)よりやや高い帯ですが、海外のボディビル文脈で語られる肝サポート用途(500〜1,000mg/日)とは整合します。胃腸の不快感が出る場合は分3回にして食後に分散させると安定しやすい、という声が多いです。
H2: 採血をどこで、いつ打つか
肝臓を守る上で、UDCAと同じくらい重要なのが「数字で状況を確認すること」です。ALTが体感で分かるようになってからでは遅く、自覚症状が出る頃にはAST・ALTが200〜300を超えていることも珍しくありません。
採血のタイミング
- サイクル開始2週間前(ベースライン取得)
- 4週目(中間チェック)
- 8週目またはサイクル最終週(ピーク確認)
- PCT終了後(回復確認)
最低でもこの4点はカバーしたいところです。中間の4週目で正常上限の3倍(ALT 120前後)を超えていたら、用量を下げるか中止するかの判断材料になります。
どこで受けるか
健康診断のオプションでALT・AST・γ-GTPを含む肝機能パネルを追加するのが最も手軽で、自費でも数千円で受けられる検査クリニックがあります。「筋トレで肝臓の数値が気になるので調べたい」と伝えれば、AAS使用の話を出さなくても採血自体は問題なく受けられます。診断や治療を求めるのではなく、自分の数値を把握するために使うという位置づけです。
体調不良や明らかな数値悪化があれば、そこは個人輸入の薬剤の話を持ち出すかどうかに関係なく、速やかに医療機関を受診してください。サイクルを続けるかどうかは、医師の所見と数字を踏まえて自分で判断する領域です。
H2: 失敗例との比較 ― 何が結果を分けたか
同じアナバーでもALTが3桁に跳ねるケースは存在します。事例の主と、海外フォーラムで散見される失敗例を並べると、分かれ目が見えてきます。
成分選定
経口AASの中でも、アナバー(オキサンドロロン)やプリモボラン経口型は比較的肝負担が穏やかとされる一方、スーパードロール(メタステロン)・アナドロール(オキシメトロン)・Mトレン(メチルトリエノロン)は肝負担が強い分類に入ります。同じ「経口AASを使う」でも、選ぶ成分でリスクの初期値が大きく違います。
用量と期間
アナバーで言えば、1日80〜100mgを12週続けるような組み方は、30〜40mgを8週とは別次元のリスクになります。ALT悪化事例の多くは、用量を上げすぎたか、期間を延ばしすぎたかのどちらかです。
飲酒・他剤併用
サイクル中のアルコール摂取は、それだけでALT・γ-GTPを跳ねさせる要因になります。アセトアミノフェン系の解熱鎮痛剤、一部の抗生物質、ニキビ治療薬のイソトレチノインなども肝代謝に負担をかけるため、サイクル期間中は重ねないのが安全側の判断です。
UDCA・ケア剤の継続
UDCAは飲み忘れが続くと意味が薄れます。1日2〜3回の服用を8週間続けるのは、地味ながら結果に効いてきます。事例の主はピルケースに小分けして職場・ジムバッグに常備し、飲み忘れを減らしていました。
H2: ケア剤セットを使う合理性
UDCAだけで肝サポートが完結するわけではありません。肝臓のグルタチオン(肝細胞内の主要な抗酸化物質)補給のためのNAC(N-アセチルシステイン)、肝細胞膜の保護に関わるシリマリン(マリアアザミ由来成分)、TUDCAなどを組み合わせると、守備範囲が広がります。
個別に揃えると国内サプリでは月2〜3万円かかる構成になりますが、当店で扱っている経口ステロイド・SARMs向け ケア剤セットプロ(¥21,000)は、経口AAS・SARMsサイクルを想定した必要成分をパッケージ化してあります。UDCA単体だけで足りるか、ケア剤セットを足すかは、サイクルの強度と本人の安心感で選ぶ領域です。
経口AASをこれから組む人にとって、UDCAは「肝臓の保険」というより「サイクルを完走するためのインフラ」に近い位置づけです。ウルソデオキシコール酸 UDCA 300mg × 300個(¥30,000)は1サイクル(8週・1日600〜900mg)で60〜90日分をカバーする計算になり、PCTまで含めて1パックで足りるボリュームです。
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LINEでガイドを受け取るFAQ
Q1. UDCAは食前と食後どちらが良いですか? A. 添付文書上は食後服用が一般的で、胆汁分泌のタイミングと合わせやすいとされます。胃腸の不快感が出る場合も食後の方が穏やかです。
Q2. ALTが少し上がっても継続して大丈夫ですか? A. 正常上限の3倍未満で、本人の体調に異常がなければ、海外フォーラムでは「継続しつつ用量を見直す」という判断が多いです。3倍を超えたら中止して回復を待つのが安全側です。最終判断は医療機関の所見を踏まえてください。
Q3. UDCAは何週前から飲み始めるべき? A. サイクル開始と同時、もしくは1週間前から飲み始めて血中濃度を立ち上げておく組み方がよく語られます。事例の主は同時開始で問題は出ていません。
Q4. アナバーは女性でも使えますか? A. 海外では低用量(5〜10mg/日)で女性ボディビルダーに使われる例がありますが、声の低音化・体毛増加などのリスクがゼロではありません。当記事の用量はあくまで男性向けの事例です。
Q5. PCT後もUDCAは続けた方が良いですか? A. ALTが上昇していた場合はPCT終了後さらに2〜4週続けて、数値の戻りを確認するのが無難です。完全に正常域へ戻ったら一旦終了して問題ありません。