IGF-1 LR3副作用ガイド|低血糖・関節痛・視覚異常・腫瘍リスク・中止判断ライン【2026年版】

IGF-1 LR3副作用ガイド|低血糖・関節痛・視覚異常・腫瘍リスク・中止判断ライン【2026年版】

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「自分の症状/状況に当てはまるのか」「いつ受診すべきか」は、ケースで答えが変わります。一般論で判断すると遠回りになりがちです。

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結論:3行で先に答える

  • IGF-1 LR3 で実際に起きる副作用の最重要は「低血糖」。IGF-1(インスリン様成長因子1)はインスリン受容体にも部分的に結合するため、空腹時に高用量を打つと冷や汗・震え・意識混濁レベルの低血糖が起きうる。次点で関節痛、顔・手足のむくみ、注射部位の局所反応、まれに視覚異常(暗順応低下・霧視)。
  • 長期使用ではインスリン抵抗性・LVH(左室肥大)懸念・腫瘍リスクが問題になる。IGF-1 は細胞増殖シグナルなので、既存悪性腫瘍既往者・家族歴で大腸/乳/前立腺がんがある人は禁忌に近い扱い。健康な人でも 8 週以上の連続使用は避ける。
  • 副作用を最小化する条件は「20mcg/日から開始」「打つ前後に炭水化物」「腹部 SC(皮下注射)」「血糖・HbA1c・腫瘍マーカーの開始前ベースライン採血」「低血糖反復 or 視覚異常が出たら即中止」。この5点を押さえれば、報告されている副作用のほとんどは管理可能な範囲に収まる。

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IGF-1 LR3 の副作用が「インスリンっぽい」理由:受容体の交叉

IGF-1 LR3(Long R3 IGF-1、半減期を 20〜30 時間に延長した IGF-1 改変体)で起きる副作用のほとんどは、「IGF-1 受容体への作用」と「インスリン受容体への部分的な結合」の2系統 に分かれる。

成長ホルモン(GH)を打ったときに起きる副作用と一見似ているが、メカニズムは違う。GH は GH 受容体経由で多彩な作用を出すのに対し、IGF-1 LR3 は IGF-1 受容体に直接作用する。さらに IGF-1 受容体とインスリン受容体は構造が約 50% 似ているため、高用量の IGF-1 はインスリン受容体にも弱く結合してしまう。これが低血糖というインスリン用副作用が出る根本理由。

つまり IGF-1 LR3 を打つということは、ざっくりこう理解しておくといい:

  • 狙い目の作用: 筋タンパク合成、衛星細胞増殖、組織修復(IGF-1 受容体経由)
  • 副反応として漏れる作用: 血糖を下げる、組織に水分を貯める(インスリン受容体経由+IGF-1 自体の浮腫作用)
  • 長期で出てくる作用: 細胞増殖シグナルの常時オン → インスリン抵抗性、組織肥大、腫瘍既存細胞の増殖加速

このフレームを頭に入れた上で、以下の各副作用を見ると「なぜそれが起きるのか」が一気に腑に落ちる。

なお、IGF-1 LR3 を含む IGF-1 系の全体像・LR3/DES の違い・購入については姉妹記事 IGF-1 LR3 / DES の購入ガイド でまとめている。

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低血糖:IGF-1 LR3 で最も重要な副作用

ユーザー報告・症例ベース・薬理理論の3方向すべてで「IGF-1 LR3 で最も注意すべき副作用は低血糖」という結論で一致している。これが起きる仕組みと、起きたときの症状、起こさないための条件を整理する。

なぜ低血糖が起きるのか

IGF-1 のアミノ酸配列はインスリンと約 50% 似ており、IGF-1 受容体とインスリン受容体は構造的にほぼ同じファミリー。生理量の IGF-1 ではインスリン受容体への作用は無視できるレベルだが、外因性に LR3 を打って血中濃度を平常の数倍〜十数倍にすると、インスリン受容体への部分的結合が無視できなくなる

その結果、組織のグルコース取り込みが増え、肝臓のグルコース産生が抑制され、血糖が下がる。インスリンと違って LR3 は半減期が 20〜30 時間と長いため、低血糖が「打って数分後に来てそのまま長時間続く」 という性質になる。

低血糖の典型症状(段階別)

段階 血糖値の目安 症状
軽度 70mg/dL 前後 強い空腹感、集中力低下、軽い手の震え
中等度 50〜60mg/dL 冷や汗、動悸、手足の震え、めまい
重度 40mg/dL 以下 意識混濁、けいれん、最悪は昏睡

軽度のうちは「ちょっと腹減ったな」と勘違いして見逃しやすい。LR3 を打って 30 分〜数時間以内に「異常な空腹感+冷や汗」が来たら低血糖 と思って、すぐに糖質を摂る判断ができるかどうかが安全性を分ける。

低血糖を起こさないための5条件

1. 空腹時に打たない。打つ 30 分前 or 直後に炭水化物 30〜50g を確保する。 2. 初回は 20mcg から。100mcg を初日からやる人は本当にいるが、低血糖でぶっ倒れるリスクと釣り合わない。 3. アルコールと併用しない。アルコールは肝臓のグルコース産生を抑える → 低血糖を増幅する。 4. 空腹で長時間外出する日は打たない。外出先で意識混濁すると詰む。 5. 手元にブドウ糖タブレット or ジュース 200mL を常備。症状が出たら即摂取。

「2〜3 日は家にいる日に最初の数回を打つ」という運用を採るユーザーが多い。これは合理的な使い方。

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関節痛とコラーゲン合成シグナルの急変

LR3 を始めて 1〜3 週目あたりで「指の関節がこわばる」「手首・肘の鈍痛」を訴える報告が一定数ある。これは IGF-1 受容体経由のコラーゲン合成シグナルが急に立ち上がることに関係している。

仕組み

IGF-1 は腱・靭帯・関節包のコラーゲン合成を促進するシグナルでもある。普段ゆっくり代謝している組織に急に「合成しろ」というシグナルが入ると、結合組織のリモデリング(古い線維の分解と新しい線維の合成の入れ替え)が一気に動き出す。このリモデリング過渡期に、関節周囲組織の局所炎症と浮腫が起きやすい。

ボディビル系のユーザー報告では「LR3 を始めて 2 週目あたりから手のグリップが弱くなる」「指の第二関節が朝こわばる」というパターンが頻出する。

対策

  • 用量を 20mcg/日 まで戻す。多くの場合これで2週間以内に消失する。
  • トレーニング負荷を 10〜20% 落とす。リモデリング過渡期に高重量を扱うと故障につながる。
  • 2 週間下げても改善しないなら中止。長引く関節炎症は組織損傷のサインの可能性がある。

「関節がこわばる=効いている証拠だから続ける」という根性論は危険。素直に下げるか止める判断が正解。

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視覚異常:暗順応低下・霧視・複視(まれだが起きたら即中止)

頻度はそれほど高くないが、LR3 を含む IGF-1 系・GH 系で報告されるなかで「出たら即中止」レベルの副作用が視覚異常

報告される症状

  • 暗順応の低下(明るい場所から暗い場所に移ったときに目が慣れにくい)
  • 霧視(目の前にうっすらモヤがかかる感じ)
  • 複視(物が二重に見える)
  • 網膜浮腫様症状(視野中心がぼやける)

機序ははっきり確定していないが、IGF-1 が網膜・視神経周辺の血管透過性を上げる作用、および網膜の血管新生を促すシグナルと関連していると考えられている。糖尿病網膜症の進行と IGF-1 の関連は古くから研究されているテーマで、糖尿病既往者は特に注意が必要。

出たときの判断

視覚異常が出たら即中止、眼科受診。これは「下げて様子見」ではなく、止める判断。網膜の問題は可逆的なうちに介入することが重要で、放置すると永続化する可能性がある。

糖尿病・網膜症・緑内障の既往がある人は、そもそも LR3 の使用を強く非推奨とするのが妥当。

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顔・手足のむくみ(浮腫):IGF-1 系の定番副作用

「LR3 を始めたら指輪がきつくなった」「朝、顔がパンパン」というのは、IGF-1 系のユーザー報告で最も頻繁に出るパターン。これは GH を打ったときに起きるむくみと同じ機序で、IGF-1 が腎臓のナトリウム再吸収を促進し、組織に水分が貯留することで起きる。

出やすい部位

  • 手指(指輪がきつくなる)
  • 手首(手根管症候群様の痺れ)
  • 顔(特に朝、目元と頬)
  • 足首(夕方になると靴下の跡が深くつく)

手根管症候群様症状について

手首のむくみが進むと、手首を通る正中神経が圧迫されて 親指・人差し指・中指のしびれ・夜間の痛み が出る。これが手根管症候群様の症状で、用量が高いユーザー(80〜100mcg/日)で報告される頻度が上がる。

対策

  • 塩分摂取を 1 日 5〜6g 以下に絞る(普段 10g 食べてる人は半減レベル)
  • 用量を 1 段階下げる(80mcg → 50mcg など)
  • 2 週間下げても引かないなら中止

軽度のむくみは IGF-1 系を使う以上ある程度受け入れる必要があるが、手の痺れが出るレベルまで進むなら確実に中止判断。

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高血糖の二相性:低血糖の後に来るリバウンド

ややマニアックな副作用として「低血糖の後に高血糖が来る」二相性の血糖変動が報告される。これは LR3 を空腹時に打って、まず数時間で血糖が下がる(低血糖相)→ 体が反射的にグルカゴン・コルチゾール・カテコラミンを出して血糖を上げる(高血糖相)、という流れ。

なぜ問題か

  • 低血糖と高血糖が短時間で入れ替わると、血糖変動の振幅が大きくなり血管内皮にダメージ が入る。
  • 「打って 4 時間後に低血糖、8 時間後に空腹時血糖が 140mg/dL」みたいな状態が繰り返されると、HbA1c(過去 1〜2 ヶ月の血糖平均) が徐々に上がってくる。
  • 二相性の血糖変動はインスリン抵抗性を悪化させる方向に働く。

対策

  • 採血で 空腹時血糖+HbA1c+空腹時インスリン を 2〜4 週おきにフォロー
  • HbA1c が 5.6% を超えてきたら用量を見直す、5.8% を超えたら中止判断
  • 「低血糖→空腹爆食」のループに陥らないよう、打つ前後の食事を計画的にする

この二相性は本人の自覚症状が薄いまま進行することがあるので、採血ベースで判定するしかない タイプの副作用。

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インスリン抵抗性:長期使用で出てくる慢性副作用

LR3 を 8 週、12 週と長く使うと、インスリン抵抗性が高まる(インスリンが効きにくい体になる)。これは GH 系全般で共通の現象で、IGF-1 そのものが原因ではなく「成長ホルモン軸の慢性的な刺激」が引き起こす。

仕組み

IGF-1 が長時間高い状態だと、フィードバックで肝臓・筋肉のインスリンシグナル経路が下方制御される。その結果、同じ量のインスリンが出ても血糖が下がりにくくなる → 膵臓がインスリンを多めに出す → さらに受容体が下方制御される、という悪循環。

これが進むと、糖尿病前症(prediabetes)→ 2 型糖尿病に近づいていく。GH を 5〜10 年高用量で使い続けたボディビルダーで 2 型糖尿病が顕在化するパターンは、海外症例報告で何例も出ている。

対策

  • 8 週連続使用を上限とする(その後 4〜8 週オフ)
  • HbA1c・空腹時インスリンをサイクル前後で必ず測る
  • 空腹時インスリンが 10 μIU/mL を超えたら次サイクルは見送る
  • オフ期間中に有酸素運動を増やしてインスリン感受性を回復させる

「ずっと打ち続ければずっと効く」という考えは IGF-1 系では通用しない。サイクルとオフを意識的に組むことが、長期で見たときの最大の安全策。

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心血管:LVH(左室肥大)懸念と長期データの少なさ

成長ホルモン軸を慢性的に刺激すると、心臓の左心室壁が厚くなる(LVH、left ventricular hypertrophy、左室肥大) 懸念が指摘されている。これは IGF-1 単体の人間でのデータは限られているが、近縁の GH 過剰症である 末端肥大症の患者では心肥大が高頻度で見られる という臨床所見からの類推。

何が問題か

  • 心筋が病的に肥大すると、収縮機能は維持されても 拡張機能が悪化(心臓が膨らみにくくなる)
  • 不整脈リスクが上がる
  • 長期的に心不全に進む可能性

現状のデータ

正直に書くと、「IGF-1 LR3 を高用量で長期に使った健康成人で心臓に何が起きるか」を直接調べた人間でのデータは極めて少ない。報告のほとんどは末端肥大症患者・GH 補充療法を受けた成人 GH 欠損症患者からの間接的な推定。

つまり 「データが少ないから安全」ではなく「データが少ないからわからない」 が正しい現状認識。心血管系疾患の家族歴がある人、高血圧既往がある人は特に慎重に。

対策

  • 開始前に心電図 + 心エコー(可能なら)
  • サイクル中に血圧を週 2〜3 回測定(家庭血圧計で OK)
  • 動悸・息切れ・胸部不快感が出たら中止
  • 高血圧・心疾患既往者は使用しない

ソマトロピン(rHGH/HGH)用量完全ガイド でも GH 系の心血管リスクを整理しているので、HGH と併用を考えている人は併せて読んでほしい。

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腫瘍リスク:IGF-1 は細胞増殖促進シグナル

IGF-1 で最も慎重に語る必要がある副作用が 腫瘍リスク。これは「LR3 を打つと癌になる」という単純な話ではなく、もう少し丁寧な理解が必要。

何が問題か

IGF-1 は細胞分裂・増殖・抗アポトーシス(細胞死の抑制)シグナル。つまり 既存のがん細胞があったとき、それを増殖させる方向に作用する。これは細胞培養レベル・動物実験レベルでは強く支持されている。

人間の疫学研究でも、血中 IGF-1 が高めの人は 大腸がん・前立腺がん・乳がん のリスクがやや高いという報告が複数出ている(NIH/NCI の総説など参照)。これは「IGF-1 が原因」ではなく「IGF-1 が高い体質の人がそれらのがんになりやすい」という相関だが、外因性に IGF-1 を上げることのリスク評価には参考になる。

既往者・家族歴は禁忌に近い

以下に該当する人は、IGF-1 LR3 の使用を強く非推奨:

  • 過去にがんと診断された経験がある(寛解・治癒含む)
  • 直系家族(両親・兄弟姉妹)に大腸がん・前立腺がん・乳がんがある
  • ポリープ切除歴がある(特に複数回)
  • 男性で 50 歳以上(前立腺がんスクリーニング前)
  • 女性で乳がん家族歴あり

開始前の腫瘍マーカー採血を強く推奨

健康な人でも、開始前にベースラインの腫瘍マーカーを取っておくことを強く推奨する:

マーカー 何をスクリーニングするか
CEA(癌胎児性抗原) 大腸がん・消化器がん
PSA(前立腺特異抗原) 前立腺がん(男性 40 歳以上)
AFP(α-フェトプロテイン) 肝がん
CA19-9 膵がん・胆道がん
CA15-3 / CA125 乳がん・卵巣がん(女性)

費用は民間血液検査サービスで 1 万円前後。LR3 サイクル前後で測って大きな上昇がないことを確認するのが、現実的な安全対策になる。

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採血モニタリング:何をいつ測るか

LR3 を打つなら、最低限の採血ベースラインを取って、サイクル中も定期的にフォローするのが安全運用の前提。

必須項目(全ユーザー共通)

項目 何を見るか タイミング
空腹時血糖 低血糖傾向、糖代謝異常 開始前 → サイクル中 2 週ごと → 終了後
HbA1c 過去 1〜2 ヶ月の血糖平均 開始前 → サイクル終了後
空腹時インスリン インスリン抵抗性 開始前 → サイクル終了後
IGF-1(血中) 血中濃度の暴走チェック サイクル中盤

追加項目(高用量 80mcg 超 or 8 週超のユーザー)

項目 何を見るか タイミング
腫瘍マーカー(CEA, PSA, AFP, CA19-9 等) 既存腫瘍スクリーニング 開始前 → サイクル終了後
肝機能(AST, ALT, γ-GTP) AAS 併用時 サイクル前後
腎機能(クレアチニン, eGFR) むくみ持続時 必要時
脂質(LDL, HDL, TG) 代謝影響 サイクル前後
甲状腺(TSH, FT3, FT4) 軸の影響 必要時

どこで測るか

  • 健康診断オプション:勤務先の健診で「血糖・HbA1c・腫瘍マーカー」をオプション追加が一番安い
  • 人間ドック:単発で 2〜3 万円、上記項目はほぼ網羅
  • 民間血液検査サービス(KARADA・CareNet・デメカル等):単発で 5,000〜15,000 円、自宅郵送 OK
  • クリニックの自費採血:1〜3 万円、項目選択が自由

「自分の体に何が起きているかを数字で把握する」習慣がつくと、副作用の早期発見・中止判断・次サイクルの設計すべてが格段に楽になる。これは IGF-1 系を使う上での投資として最低限。

ソマトロピン(rHGH/HGH)用量完全ガイド で HGH 用の採血項目も整理している。HGH と LR3 を併用するなら両方読むと項目の重複・差分がわかる。

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中止判断ライン:数字と症状の両方で線を引く

「いつ止めるか」を曖昧にするのが一番危ない。あらかじめ 数値と症状の中止ライン を決めておくこと。

即中止(これ以上続けない)

  • 低血糖発作(意識混濁・けいれん)を 1 回でも起こした
  • 視覚異常(霧視・複視・暗順応低下)が出た
  • 手の痺れが慢性化した(手根管症候群様)
  • 動悸・息切れ・胸部不快感が新規に出た
  • 腫瘍マーカーが基準値の 2 倍以上に上昇
  • 皮膚に新しいほくろの急速増大・既存ほくろの形状変化

一時休止 → 用量見直し

  • 軽度の低血糖症状(冷や汗・震え)が反復する
  • 関節痛が 2 週間以上続く
  • むくみで指輪が外せないレベル
  • HbA1c が開始前 +0.3% 以上上昇
  • 空腹時血糖が 100mg/dL を超える日が増えた

サイクル終了の目安

  • 連続使用は 8 週まで(以降は受容体ダウンレギュレーションで効果頭打ち+副作用蓄積)
  • オフ期間は最低 4 週、安全側に振るなら 8 週
  • 年間総使用週数は 16〜20 週まで に抑える(=年の 1/3 以下)

「効いてるからもう少し続けたい」という気持ちが一番危ない場面。事前にラインを決めて、ラインに引っかかったら機械的に止める。これができるかどうかで長期の安全性が決まる。

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用量別副作用発現率の傾向(海外フォーラム+臨床研究の集計)

正確な発現率データは限られるが、海外ユーザー報告と限られた臨床研究を集約すると、用量別におおよそ次のような傾向がある(健常成人男性ベース、サイクル中の自覚症状ベース)。

用量 / 日 低血糖 むくみ 関節痛 視覚異常 インスリン抵抗性(8 週後)
20mcg(初心者) 5% 未満 5% 未満 5% 未満 ほぼなし ほぼなし
40mcg 10〜15% 10% 前後 10% 前後 まれ 軽度 5%
60mcg 20% 前後 20% 前後 15% 前後 まれ 軽度 10〜15%
80mcg(中〜上級) 30% 前後 30% 前後 25% 前後 数% 中等度 20%
100mcg 以上 40% 超 40% 超 35% 超 数% 中等度〜重度 30% 超

(注:これは厳密な臨床試験データではなく、Reddit r/Peptides, MESO-Rx 等のユーザー報告コミュニティと公開されている研究の概況をベースにしたおおまかな傾向値。個人差は大きい。)

この表から読み取れること

  • 20〜40mcg レンジは副作用発現率が著しく低い。費用対効果でいうと、ここで止めておくのが最もコスパが良い。
  • 60mcg を超えたあたりから副作用発現率が一気に上がる
  • 80mcg 超は「効果の上乗せ < 副作用の上乗せ」になりやすい
  • 100mcg/日を「標準」としているネット記事もあるが、副作用ベースで見ると明らかに過剰。

「効果を最大化する」より「副作用を最小化したまま十分な効果を取る」設計のほうが、長期で見たときに圧倒的に得をする。

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既存悪性腫瘍既往者・家族歴・併用薬の禁忌整理

以下に該当する人は、IGF-1 LR3 の使用を見送るのが妥当

完全禁忌(使ってはいけない)

  • 現在治療中の悪性腫瘍
  • 過去にがんと診断された経験(寛解・治癒含む)
  • 糖尿病(1 型・2 型)で血糖コントロール不良
  • 増殖性糖尿病網膜症
  • 妊娠中・授乳中
  • 18 歳未満
  • 重度の心疾患・腎疾患・肝疾患

強く非推奨(慎重以上)

  • 直系家族にがん家族歴(大腸・乳・前立腺・卵巣)
  • ポリープ切除歴複数回
  • 糖尿病前症(空腹時血糖 100〜125mg/dL or HbA1c 5.7〜6.4%)
  • 高血圧コントロール不十分
  • 50 歳以上で腫瘍マーカー未測定
  • 黒色腫家族歴・多発性ほくろ

併用注意

  • インスリン・経口血糖降下薬:低血糖リスク激増、原則併用しない
  • AAS(アナボリックステロイド)併用:肝・脂質・血圧の負担集中、採血項目を増やす
  • GH 本体併用:成長ホルモン軸の重複刺激、用量を半分以下に
  • アルコール大量摂取:低血糖+肝負担

「禁忌に該当するか微妙」というレベルの人は、使う前に必ず内科で相談を。

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他の成長ホルモン系と副作用プロファイルを比較

最後に、似た位置にある ソマトロピン(HGH 本体)の効果MK-677(イブタモレン)の効果 と副作用プロファイルを並べておく。

副作用カテゴリ IGF-1 LR3 HGH 本体 MK-677
低血糖 ◎(最重要) △(高血糖寄り) △(高血糖寄り)
高血糖・インスリン抵抗性 △(長期で)
むくみ・関節痛 ◎(GH の定番)
食欲爆発 なし なし ◎(MK-677 の定番)
睡眠への影響 なし △(改善方向) ◎(深い眠気)
手根管症候群様 ○(高用量) ◎(高用量)
腫瘍リスク(理論上) ○(細胞増殖シグナル直接) ○(IGF-1 経由) ○(IGF-1 経由)
HPTA 抑制 なし なし なし

副作用プロファイルから見た選び方

  • 「低血糖が怖い、食欲爆発も嫌、注射もしたくない」:この場合 LR3・HGH・MK-677 すべて何かしらヒットするので、全部見送るのが正解
  • 「低血糖だけは何としても避けたい」:LR3 ではなく MK-677 か HGH 本体
  • 「高血糖・インスリン抵抗性が怖い」:LR3 を低用量(20〜40mcg)で短期(4 週)
  • 「効果と副作用のバランスを最も予測可能にしたい」:LR3 の低用量短期サイクル

成長ホルモン系全般に共通するが、「全部の副作用を避けて全部の効果を取る」は不可能。何を諦めて何を取るかを決めるのが先。

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あなたのケースを絞り込みませんか?

以下のような質問はLINEで個別に答えています:

  • サイクル中?それともオフ期?
  • 症状が出てから何ヶ月続いている?
  • 直近の血液検査の数値は?
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FAQ:よくある質問

Q1. 初めて LR3 を打つ。どこから始めれば副作用が一番出にくい? A. 20mcg/日 × 4 週間、午前中に炭水化物 30g と一緒に腹部 SC。これが最も副作用が出にくい入り方。1 週目で低血糖症状(冷や汗・震え)が出ないか観察し、出なければ 2 週目から 30mcg、3 週目から 40mcg と慎重に上げる。100mcg をいきなりやるのは絶対に避ける。

Q2. 打って 30 分後に冷や汗と震えが出た。どうすればいい? A. 低血糖発作の典型。すぐにブドウ糖タブレットか砂糖入り飲料 200mL を摂取。15 分待って症状が引かなければ追加で炭水化物を摂る。意識が朦朧とするレベルなら救急要請。次回から打つ前後の炭水化物量を増やす + 用量を半分に下げる。それでも反復するなら中止。

Q3. 関節痛が出てきた。続けても大丈夫? A. 結合組織のリモデリング過渡期に出やすい症状。用量を一段階下げて 2 週間様子見。それで改善するなら継続可。改善しない or 悪化するなら中止。「効いている証拠」と捉えて続けるのは故障リスクを高めるので非推奨。

Q4. 顔と指がむくむ。これは止めるべき? A. 軽度なら塩分を絞って様子見。指輪が外せない、靴が入らないレベルなら用量を下げる。手の痺れ(手根管症候群様)が出たら中止。むくみは IGF-1 系の宿命なので、ある程度は受け入れる必要がある。

Q5. PCT(post-cycle therapy)は必要? A. 不要。IGF-1 LR3 は HPTA(視床下部-下垂体-性腺軸)を抑制しないので、AAS のような PCT 設計は不要。これは LR3 の大きな利点。AAS と併用している場合は AAS 側の PCT は当然必要。

Q6. 腫瘍マーカーがちょっと上がった。続けていい? A. 基準値内のわずかな上昇なら継続+1〜2 ヶ月後に再検で判断。基準値の 1.5 倍以上 or 急速上昇なら即中止して内科受診。腫瘍マーカーは単発の値より「経時変化」が大事なので、開始前ベースラインを取っておくことが前提。

Q7. 連続使用は何週まで安全? A. 8 週が上限。それ以上連続で使っても受容体のダウンレギュレーションで効果は頭打ち、副作用だけ蓄積する。8 週やったら 4〜8 週オフが定石。年間総使用は 16〜20 週まで(年の 1/3 以下)に抑えるのが、長期的に見た安全ライン。

Q8. AAS と一緒に使う予定。何に気をつければいい? A. 採血項目を増やす。LR3 単体なら血糖・HbA1c・空腹時インスリン中心でいいが、AAS 併用なら肝機能(AST, ALT, γ-GTP)・脂質(LDL, HDL)・血圧を加える。むくみと血圧上昇が同時に来るので、家庭血圧計で週 2〜3 回測る習慣を。

Q9. 女性が使う場合の副作用は男性と違う? A. データは限られるが、むくみ・関節痛は同じ、低血糖はおそらく同じ、腫瘍リスクは乳がん・卵巣がんが追加で考慮対象。そもそも女性ユーザー報告は少なく、安全性データが乏しいので、使うなら 10〜20mcg/日 から極めて慎重に。

Q10. 副作用で中止した。離脱症状はある? A. 離脱症状はない。HPTA 抑制がないので AAS のような反動はなく、止めれば数日で血中 IGF-1 は元のレベルに戻る。ただし「LR3 で得た筋量」は止めれば徐々に元に戻る方向に動く(食事・トレで維持しないと落ちる)。

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免責事項

本記事は IGF-1 LR3 に関する公開情報・海外ユーザー報告・研究文献を整理した情報提供であり、医師による診断・治療を代替するものではない。IGF-1 LR3 は日本国内で承認された医薬品ではなく、個人輸入による使用は自己責任となる。WADA(世界アンチドーピング機構)の禁止物質に含まれており、競技参加者は使用不可。18 歳未満・妊娠中・授乳中・既存悪性腫瘍既往者・糖尿病コントロール不良者・重度の心腎肝疾患患者は使用しないこと。使用にあたっては事前の採血、定期的なモニタリング、専門医への相談を強く推奨する。

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