IGF-1(LR3/DES)用量完全ガイド|全身性vs局所性の用量差・体重別チャート・サイクル設計【2026年版】
この記事で分かること
IGF-1(インスリン様成長因子1)製剤を使うときに最初にぶつかるのが「結局1日何mcg打てばいいのか」「LR3とDESで用量って違うのか」「体重で調整すべきか」という用量設計の話。海外フォーラムでは「LR3は40mcg/日からで十分」「いや80mcgでようやく体感」「DESは部位ごとに50mcg」と話が分かれていて、初めて触る人ほど判断できずに止まる。
ここで整理するのは、IGF-1 LR3とDESそれぞれの実用的な用量レンジ、体重・目的・経験別の用量チャート、注射タイミングの基本、サイクル長の設計、用量を上げるべきタイミングと下げるべきサイン。読み終わった頃には「自分の体重と目的に対していくらから始めて、どこまで上げていいのか」が判断できるようになる。
20年やっている中の人とジム仲間の経験、PubMedに載っている一般的なIGF-1の薬物動態論文、FDAで承認されているメカセルミン(IGF-1製剤Increlex)の添付文書情報を踏まえて、現場ベースで整理した。
結論先出し
実用的な用量レンジは、IGF-1 LR3で1日40-80mcg(体重70kgで60mcg前後が中央値)、IGF-1 DESで部位あたり50-150mcg(トレ直前に該当筋へ筋注)。LR3は皮下注射で1日1回、毎日同じ時間帯に。DESはトレ直前の局所筋注で、トレ日のみ使用。サイクルは LR3で4-6週、DESで2-4週の短期ブロックを基本とする。連続使用は8週を上限と考え、それ以降は最低4週オフを入れる。体重が80kg超えるなら標準用量を1.2倍、女性や60kg未満は0.7-0.8倍に調整。最初は最低用量から始めて、4-7日間隔で5-10mcg刻みで上げていく。低血糖症状が出た用量がその人の上限。
IGF-1の用量を考える前提
LR3とDESで用量設計が違う理由
IGF-1 LR3は半減期20-30時間、全身性に効く。だから1日1回・全身的な用量(40-80mcg)で考える。
IGF-1 DESは半減期20-30分、注射部位の局所組織に強く効く。だから「効かせたい部位ごと」の用量(50-150mcg)で考える。両側上腕を狙うなら、左右に分けて打つので合計用量は単純に倍になる。
この違いを理解しないと、DESを全身性の用量(60mcg/日)で打って「効きが弱い」と感じたり、逆にLR3を局所感覚で1部位100mcg打って低血糖を起こしたりする。
mgとmcgの換算
IGF-1製剤は通常1mg = 1000mcgで表記される。バイアル「1mg」と書かれていれば1000mcg含有。1日60mcg使用なら、1mgで約16-17日分。
開始用量の鉄則
どの薬でも同じだが、IGF-1は特に「最低用量から始めて、体感と副作用を見ながら徐々に上げる」のが安全。LR3なら20-40mcgから、DESなら25-50mcg(部位あたり)から。これは低血糖の閾値が個人差大きいため、自分の安全用量を見つけるためのプロセス。
IGF-1 LR3の用量チャート
体重別の標準用量(中級者向け)
- 60kg以下:40-60mcg/日
- 60-75kg:50-70mcg/日
- 75-90kg:60-80mcg/日
- 90kg以上:70-100mcg/日(慎重に)
経験別の階段
初回サイクル(初心者):20mcgから開始 → 4-7日後に40mcg → 安定したら60mcgまで上げる。最大60mcgで4-6週続ける。
2回目以降(中級者):40mcgから開始 → 60-80mcgまで上げる。4-6週。
上級者:80mcgまで上げてもいいが、100mcg/日は低血糖と心血管リスクの増加に対してリターンが見合わなくなってくるラインなので慎重に。
1日2回分割は意味があるか
LR3の半減期20-30時間からすると、1日2回に分ける必要は薬理学的には薄い。むしろ低血糖管理が複雑になるので、1日1回固定が現実的。
注射タイミング
LR3はトレ前30-60分、または食後30分以内が定番。トレ前に打つとトレ中の筋肉への取り込みが上がりやすいとされる。食後に打つと低血糖リスクを下げられる。就寝前注射は避ける(夜間低血糖)。
IGF-1 DESの用量チャート
部位ごとの標準用量
DESは「効かせたい筋ごとに分けて打つ」薬。1部位あたりの用量で考える。
- 小さい筋(上腕二頭筋・上腕三頭筋・三角筋前部など):50-100mcg
- 中サイズ筋(三角筋全体・大胸筋・広背筋):75-150mcg
- 大きい筋(大腿四頭筋・ハムストリングス):100-200mcg
1日の総量上限
複数部位に打つと総量が大きくなる。1日の総量は LR3の高用量帯と同じくらい(80-150mcg)を上限と考える。例えば「左右の上腕二頭筋にそれぞれ75mcg」なら1日合計150mcg。これ以上は低血糖リスクが大きい。
サイクルとローテーション
DESを連日同じ部位に打ち続けると組織損傷が累積する。同じ筋に打つなら最低48時間空ける。よくある運用は「月:腕、火:肩、水:オフ、木:腕、金:背中・胸、土:足、日:オフ」のような週6セッションで部位ローテ。
注射タイミング
トレ直前(30分前)に該当筋へ筋肉注射。トレで使う筋肉に注入することで、その日のセッション中の合成シグナルを最大化する設計。トレしない日に打っても効果は薄いので、DESは「トレ日のみ使用」が基本。
サイクル設計
標準的なサイクル長
IGF-1 LR3単独:4-6週オン、最低4週オフ。年に2-3サイクル回すのが現実的。
IGF-1 DES単独:2-4週の短期ブロック。弱点部位の集中強化用途で、年に複数回入れる。
LR3+DES併用:同時併用は低血糖リスクが大きいので推奨しない。週単位で交互(週前半DES、週後半LR3)、またはサイクル単位で分ける。
AASとの組み合わせ
AAS(アナボリックステロイド)サイクルの後半6-8週にIGF-1 LR3を重ねるのが王道。AASで全身のアナボリック環境を作っておいて、最後にIGF-1で筋密度を仕上げる流れ。
HGHとの組み合わせ
HGH 4-6IU/日の長期運用に、LR3を6-8週だけ重ねる運用もある。両方走らせるとIGF-1血中濃度が大きく上がるので、採血モニタリング(IGF-1濃度・空腹時血糖)が必須。
用量を上げるべきタイミングと下げるべきサイン
上げてもいいタイミング
- 開始用量で1週間以上経過し、低血糖症状が出ていない
- むくみ・関節痛が許容範囲
- 体感がほとんどない(効いていない感)
これらが揃っていれば、5-10mcg刻みで上げる。一度に20mcg以上一気に上げない。
下げるべきサイン
- 低血糖症状が頻繁(週に複数回)
- むくみが日常生活に支障(指輪が抜けない、靴がきつい)
- 関節痛で可動域に支障
- 注射部位の炎症が引かない
このいずれかが出たら、用量を半分に落として2週間様子を見る。
即停止のサイン
意識消失レベルの低血糖、説明のつかない動悸・胸痛、急速な体重増加(数日で2-3kg)、視野異常、顎・指先の急速な肥厚。これらは即停止して医療機関受診のライン。
注射手技と保管
再構成(溶解)
IGF-1製剤は通常凍結乾燥粉末(フリーズドライ)として届く。注射用水(BAC water、静菌水)で溶解する。1mgバイアルを1mLの注射用水で溶解すれば、1mLあたり1000mcgの濃度になる。0.1mLで100mcg。
注射針
LR3(皮下注射):インスリン用30G・8mmで腹部・太もも・上腕外側へ。 DES(筋肉注射):25-27G・1インチ前後で該当筋へ。
保管
未溶解の粉末は冷蔵庫(2-8℃)で保管。溶解後は冷蔵保管で2-4週以内に使い切るのが安全(BAC waterの保存料が静菌的に作用)。
用量設計のよくある失敗
失敗1:いきなり高用量
「LR3は60mcgからが基本」と聞いて、初日から60mcgで打って低血糖を起こすパターン。最初の3-5日は20-40mcgで体の反応を見る。
失敗2:DESを全身性で考える
DES 60mcg/日を「全身性に1ヶ所だけ」打って効きが弱いと感じるパターン。DESは部位ごとに分けて使う薬。
失敗3:打つタイミングがバラバラ
朝打ったり夜打ったりして、低血糖タイミングが読めなくなるパターン。1日1回・固定時間が原則。
失敗4:糖質摂取を抜く
IGF-1注射前後の食事を抜いて、減量に活かそうとするパターン。低血糖で逆にトレが潰れる。
よくある質問(FAQ)
Q1. 体重80kgの中級者、LR3で何mcgから始めるべき?
A. 40mcgから開始 → 1週間後60mcg → 安定したら80mcgまで。最大80mcgで4-6週走らせる。
Q2. DESは何部位まで同時に狙えますか?
A. 1日2-3部位が現実的。総量で150mcgを超えると低血糖リスクが大きい。
Q3. LR3を毎日打つのが面倒、隔日でもいい?
A. 隔日でも効果は出るが、IGF-1血中濃度が安定しないので体感は劣る。1日30mcgを毎日、の方が、1日60mcgを隔日より体感は良いことが多い。
Q4. サイクル後半で用量を上げ続けてもいい?
A. 4週目以降は減らす方向で考える。IGF-1は連用で効きが鈍るというより、副作用が累積しやすい薬なので、最後は同用量維持または微減で締める。
Q5. 低血糖が出る用量がその人の上限という考え方でいい?
A. それが現実的な見つけ方。糖質摂取を適切にしても低血糖が出るなら、その用量は身体に対して過剰。1段階下げるのが安全。
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