【MK-677(Ibutamoren)徹底解説&レビュー】GH/IGF-1上昇・睡眠/食欲/筋肥大【2026年版】

【MK-677(Ibutamoren)徹底解説&レビュー】GH/IGF-1上昇・睡眠/食欲/筋肥大【2026年版】

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このページで分かること

MK-677(別名イブタモレン、MK0677、Nutrobal)はSARMsカテゴリで語られることが多い化合物ですが、厳密にはSARMs(選択的アンドロゲン受容体モジュレーター)ではなく、グレリン受容体アゴニスト(成長ホルモン分泌促進剤)です。アンドロゲン受容体には作用せず、自分の体内のテストステロン分泌を抑制しない — このキャラクターが他のSARMsと完全に異なる位置づけを生んでいます。

このページで扱う内容:

  • MK-677の作用機序(なぜGH・IGF-1が上がるのか)
  • 服用開始から24週後までのタイムライン(睡眠・食欲・筋肥大・脂肪)
  • 他SARMs(オスタリン、リガンドロール、RAD140等)との違い
  • 適切な用量(10-25mg/日)・服用タイミング(朝 vs 寝る前)
  • 副作用(食欲増進・水分貯留・血糖値・プロラクチン)の管理
  • 長期使用の可否と中断ルール
  • AAS・成長ホルモン・他SARMsとの併用例

「SARMsの一種」として雑に語られがちなMK-677を、自分の目的(筋肥大・睡眠改善・回復力向上・QoL改善)に合わせて使い分けるためのフレームワークを示します。

結論:MK-677を使う前に押さえる4点

時間がない人向けに先に。

1. MK-677はテストステロン抑制を起こさない数少ない経口アナボリック系化合物。 PCT不要で長期運用が可能 — これが最大の特徴。 2. 主作用は成長ホルモン(GH)とIGF-1(インスリン様成長因子1)の上昇。 アンドロゲン経路ではなく、グレリン受容体経由のGH軸刺激。 3. 体感は週単位で順次出る。 食欲増進と入眠改善は1-2週、筋量・回復力の改善は4-12週、脂肪燃焼サポートは12週以降が目安。 4. 用量は10-25mg/日、就寝前1回が標準。 食欲が強く出るタイプなので減量フェーズには不向き。増量・回復・睡眠改善・QoL改善が主用途。

以下、各論。

MK-677の作用機序

グレリン受容体アゴニスト

MK-677はグレリンというホルモンが作用する受容体(GHSR-1a)に結合します。グレリンは胃から分泌される「空腹ホルモン」として知られていますが、本来の作用は脳下垂体に働きかけて成長ホルモン(GH)分泌を促すこと。MK-677はグレリンと同じ受容体にハマって、GH分泌の生理的な仕組みを起動します。

GH → IGF-1 のカスケード

GHが分泌されると、肝臓でIGF-1(インスリン様成長因子1)が産生されます。IGF-1が筋衛星細胞の活性化・タンパク質合成・骨形成・コラーゲン合成・脂質代謝に影響を与えるカスケード。MK-677使用者の血液検査では、IGF-1が服用前に比べて1.5-2倍程度に上昇する報告が複数あります。

アンドロゲン受容体には作用しない

MK-677の最も大事なポイント。アンドロゲン受容体に結合しないため、自分の体内のテストステロン分泌を抑制しない(専門用語でHPTA抑制を起こさない)。これがオスタリン・リガンドロール・RAD140等の本来のSARMsと決定的に違う点です。

PCT(ポストサイクルセラピー、専門用語でサイクル後のホルモン回復期間)が不要 — 8週で切る必要もなく、12-24週、場合によっては数年単位の連続使用が選択肢に入ります。

服用タイムライン(1日目〜24週)

10-25mg/日を就寝前に運用した場合の典型的進行。

第1週

  • 服用1日目から食欲が明確に増す — 普段の1.2-1.5倍は食べられる感覚
  • 入眠が早くなる、深い睡眠の体感が増える
  • 起床時の手のむくみが軽く出始める(水分貯留の典型サイン)
  • 体重が0.5-1.0kg増えることがある(主に水分・グリコーゲン)

第2-4週

  • 食欲増進が安定 — カロリーオーバー警戒が必要なフェーズ
  • 睡眠の質が継続的に改善、夢を多く見るようになる人が多い
  • 朝の関節のこわばりが軽くなる(滑液量増の影響と考えられる)
  • 皮膚にハリが出る、爪・髪の伸びが早くなる
  • 体重は1-2kg増(水分+少量の筋量+脂肪が混在)

第4-12週

  • IGF-1上昇が安定し、筋量増・回復力向上の体感が出始める
  • 高重量トレーニング後の筋肉痛が短くなる(GH/IGF-1の組織修復作用)
  • 怪我からの回復が早くなる(腱・靭帯・骨折)
  • ベンチプレス・スクワット等の重量伸び率が向上(本人比+5-10%程度)
  • 空腹時血糖が10-20mg/dl上昇する人がいる(インスリン感受性の低下)
  • HbA1cが0.1-0.3pt程度上がる人もいる

第12-24週

  • 筋量増は累積で2-4kgに到達するケースが多い(個人差大)
  • 体脂肪率が緩やかに低下(増量カロリーでなければ)
  • 関節調子・皮膚調子・睡眠調子の改善が「日常」になる
  • 血糖値・HbA1cの上昇は継続、空腹時血糖が110-120mg/dl台になる人も
  • プロラクチンが軽度上昇する人がいる(性欲・気分への影響を確認)

中止後

  • 食欲・睡眠の変化は数日〜2週で消失
  • 水分貯留は1-2週で抜ける(体重が1-2kg落ちる)
  • 血糖値・HbA1cは数週間〜数ヶ月で元に戻る
  • 純粋な筋量増分は維持しやすい(HPTA抑制がない分、筋分解の波が来ない)

他SARMsとの違い

化合物 受容体 テスト抑制 PCT必要 主用途 食欲 睡眠
MK-677(本記事) グレリン受容体 なし 不要 GH/IGF-1上昇、QoL改善 強く増進 改善
オスタリン(MK-2866) アンドロゲン受容体 軽-中 推奨 筋量維持・関節 影響少 影響少
リガンドロール(LGD-4033) アンドロゲン受容体 中-強 必要 筋肥大 影響少 影響少
RAD-140(テストロン) アンドロゲン受容体 必要 筋肥大・力 影響少 悪化することあり
YK-11(ミオスタチン) アンドロゲン受容体 必要 筋肥大(特殊機序) 影響少 影響少
GW-501516(カルダリン) PPARδアゴニスト なし 不要 持久力・脂肪燃焼 影響少 影響少
SR-9009(ステナボリック) Rev-erbα なし 不要 代謝・持久力 影響少 軽い悪化

MK-677とGW-501516・SR-9009は「テスト抑制を起こさないグループ」、それ以外は「アンドロゲン受容体に作用するグループ」。組み合わせる発想が違います。

適切な用量と服用タイミング

用量

  • 標準: 10-15mg/日
  • 上限: 25mg/日
  • 50mg/日以上は副作用負担が急増 — 推奨しない

みんなのステロイド取扱:

10mg/日で副作用と効果のバランスを見ながら、必要に応じて15-20mg/日に増やす運用が多い。

服用タイミング

  • 就寝前1回(最も推奨) — GH分泌の生理的ピーク(深睡眠時)に重ねられる、入眠改善の体感も得られる
  • 朝1回 — 食欲増進が日中になり食事量を上げやすい(増量フェーズ向き)
  • 朝晩2回分割 — 血中濃度の安定、ただし利点は限定的

半減期と血中動態

MK-677の半減期は約24時間。1日1回服用で血中濃度が安定し、3-7日でスチームステート(定常状態)に到達。毎日同じ時間に飲むのがコツです。

副作用と管理

副作用 出やすさ 対策
食欲増進 ほぼ全員 増量目的なら歓迎、減量目的なら不採用
水分貯留(手・足のむくみ) 多い ナトリウム摂取量を抑える、4-6週で慣れる人が多い
入眠改善・夢が増える 多い 通常は問題なし、悪夢が多ければ用量を下げる
倦怠感(初期) 1-2週で消える、続くなら用量を下げる
空腹時血糖上昇 多い 4週ごとに測定、110mg/dl超なら炭水化物配分見直し
HbA1c上昇 8-12週ごとに測定、6.0%超なら中止検討
プロラクチン上昇 少-中 性欲低下や乳頭過敏が出れば測定、必要に応じてカベルゴリン
関節のこわばり減少 良い変化
髪・爪・皮膚調子改善 良い変化
心室肥大の懸念 高用量・長期で報告 25mg/日上限を守る、年単位の使用は心エコーでチェック

最も注意すべきは血糖値です。MK-677はインスリン感受性を一時的に低下させるため、糖尿病・前糖尿病の人は服用前に医療機関に相談、健康な人でも空腹時血糖とHbA1cを定期的に測ってください。

長期使用の可否

MK-677はテスト抑制を起こさないため、PCTが不要で長期使用が可能 — これがSARMsカテゴリの他の化合物と比べた最大のメリットです。実運用では以下の選択肢があります。

8週オン-4週オフのサイクル運用

  • 副作用負担を周期的にリセットできる
  • 血糖値・HbA1c・プロラクチンを4週オフで戻せる
  • 継続性が高い

12-24週連続使用

  • IGF-1の継続的な高値環境を作れる
  • 筋肥大・QoLの恩恵が累積する
  • 代わりに血糖・心血管モニタリングが必須
  • 12週時点で血液検査(空腹時血糖、HbA1c、プロラクチン、IGF-1)を取る

1年以上の超長期使用

  • 既存の臨床データは限定的
  • 心室肥大の症例報告あり
  • 推奨しにくい
  • どうしても長期使用したい場合は半年ごとに2-4週オフを挟む

AAS・成長ホルモン・他SARMsとの併用

AASサイクルとの併用

MK-677はテスト抑制を起こさないため、AASサイクルにも併用可能。

  • テスト+プリモのカット系サイクル: MK-677 10-15mg/日を併用 — 関節保護・睡眠改善・回復力向上の補助
  • テスト+トレンの上級者サイクル: MK-677併用は可能だが、トレンの不眠・心拍上昇とMK-677の効果がぶつかる場面がある(MK-677の睡眠改善は弱まる、食欲増進は残る)
  • PCT中: MK-677継続可能 — むしろPCT中の食欲・回復力低下を補える

成長ホルモン製剤との併用

外因性GH(ソマトロピン等)を使っている人がMK-677を上乗せするのは推奨しない。GH/IGF-1経路がすでに高値になっているところに更に加算すると副作用負担(血糖・水分貯留・心室肥大)が急増します。「外因性GHを使う人はMK-677は不要」「外因性GHを使えない人がMK-677で代替する」という棲み分けが現場の標準。

他SARMsとの併用

  • MK-677 + オスタリン(MK-2866): 両者ともマイルドな組み合わせ。怪我からの回復・関節改善目的で選ばれる
  • MK-677 + リガンドロール: 筋肥大特化のスタック、PCTはリガンドロール基準で必要
  • MK-677 + GW-501516(カルダリン): 持久力+回復+脂肪燃焼の組み合わせ、テスト抑制なし
  • MK-677 + RAD-140: 強力な筋肥大スタック、上級者向け、PCT必要

みんなのステロイド取扱とサイクル設計

IBUTAMOREN Mk-677 10mg×60錠を10mg/日で運用する場合:

  • 1本(60錠)= 60日分 = 約8.5週分
  • 12週サイクル: 1.5本必要
  • 24週サイクル: 3本必要

15mg/日で運用する場合:

  • 1本(60錠)= 40日分 = 約5.7週分
  • 12週サイクル: 2本必要

15mg×50錠が入荷したら15mg運用希望者には選択肢が広がります(50日分/本)。

経口ステロイド・SARMs向け ケア剤セットベーシックを併用すると、肝サポート・血糖管理周りのモニタリング体制を整えやすい構成です。

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よくある質問(FAQ)

Q1. MK-677を飲むだけで筋肥大しますか? A. トレーニングと栄養が前提です。MK-677はGH/IGF-1経路の刺激でトレーニング効果の天井を引き上げる役割で、座っているだけで筋肥大する薬ではありません。同じトレーニング量なら回復が早く、頻度を上げられる結果として年間ボリュームが増える、という回路で効きます。

Q2. 減量に使えますか? A. 食欲が強く増進するため、減量フェーズには基本的に向きません。「減量で筋量を絶対落としたくない」目的で低用量(10mg)を使う人はいますが、食欲管理が完璧にできる前提。一般的にはGW-501516(カルダリン)・SR-9009(ステナボリック)・クレンブテロールなどを減量フェーズで選ぶ方が無難です。

Q3. PCTは必要ですか? A. 不要です。MK-677単独使用ならPCTを組む必要はありません。ただし他のSARMsやAASと併用している場合は、その併用化合物のPCT要件に従ってください。

Q4. 飲み始めてから血糖値が上がりました。続けても大丈夫? A. 空腹時血糖110mg/dl未満・HbA1c 6.0%未満で安定するならそのまま継続可。それを超えるなら一旦中止して2-4週後に再測定 → 戻ったら低用量(5-7.5mg/日)で再開、または中止のまま別の化合物に切り替えるのが無難。

Q5. 何ヶ月飲み続けて大丈夫ですか? A. 12-24週連続が現場でよく取られるレンジ。超えるなら4週オフを定期的に挟む。1年以上の連続使用は心室肥大の懸念があり推奨しにくい。

Q6. 朝飲むと眠くなりますか? A. 朝服用しても眠気が強く出る人は多くありません(就寝前服用ほどの入眠改善体感は出ない)。日中に食欲増進を集中させたい人は朝服用、睡眠改善を優先したい人は就寝前服用、で使い分け可。

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まとめ

  • MK-677はSARMsカテゴリで語られるが本質はグレリン受容体アゴニスト、テスト抑制を起こさない
  • GH/IGF-1経路の刺激で筋量・回復・睡眠・関節・QoLに作用、効果は週単位で段階的
  • 用量10-15mg/日(上限25mg/日)、就寝前1回が標準
  • 副作用は食欲増進・水分貯留・血糖上昇が中心、4週ごとの血糖・HbA1c測定が必須
  • 増量・回復・QoL改善向き、減量フェーズには不向き
  • PCT不要で長期使用が可能、12-24週連続が現実的レンジ
  • 他SARMs・AASとの併用設計が柔軟に組める数少ない化合物

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