カット系AAS総合ガイド|減量期・除脂肪維持・マステロン/トレンボロン/ウィンストール

カット系AAS総合ガイド|減量期・除脂肪維持・マステロン/トレンボロン/ウィンストール

リード

「ベンチプレスは伸びてきた。体重も乗ってきた。でも夏が来る——絞ったときに筋肉が一緒に削げ落ちないか、ずっと不安だ」。 カット期に入った瞬間、ジムで起きるのはだいたい同じ風景である。カロリーを落とすほど力が抜け、ハイレップに切り替えれば筋量が逃げ、有酸素を増やせば顔がコケる。鏡の前で、せっかく積み上げた肩や腕が一回り小さく見え始める瞬間が、いちばん心が折れる。

カット系AAS(アナボリックステロイド/筋同化作用を持つ男性ホルモン誘導体)が話題に上がるのは、まさにこの段階である。「減量期に筋肉を残したい」「水を抜いたときに硬さと血管が出る仕上げにしたい」「コンテストやフォトの直前に質感を一段階上げたい」——目的はどれも、増量ではなく「除脂肪維持」と「ドライな見た目」だ。

この記事では、カット期に世界中の競技ボディビル界で長く使われてきた代表的な化合物——マステロン、トレンボロン、ウィンストール、プリモボラン——を整理する。それぞれの薬理学的な性格(芳香化の有無、SHBG への作用、検出窓、副作用プロファイル)、テストステロンとの組み合わせ方、食事と有酸素のすり合わせまで、20年やっている中の人がジム仲間と一緒にデータを蓄積してきた範囲で、できるだけ平らに書いた。

なお本サイトはあくまで個人輸入代行であり、本記事は商品情報と一般的な薬理情報の整理である。使用は自己責任、競技ドーピングの推奨ではない点を最初に断っておく。

結論先出し

カット期にAASを使う目的は「増やす」ことではなく、「カロリー赤字下で筋量・硬度・血管浮きを残す」ことである。鍵は四つ。 (1) ベースに低用量のテストステロン(週100〜150mg目安)を残し、男性ホルモン枯渇を避ける。 (2) その上にDHT系列(マステロン/プリモボラン)を重ねて、ウェット感ゼロ・芳香化なしの硬い質感を狙う。 (3) 競技直前6〜8週はトレンボロンやウィンストールで筋密度と乾いた見た目を一段階上げる選択肢がある(ただし副作用と検出窓が一気に重くなる)。 (4) PCT(サイクル後の自分のテスト分泌を戻す回復プロトコル)とAI(エストロゲン抑制薬)、肝サポート、心血管モニタリングは省略しない。 本文ではこの順番でひとつずつ崩していく。

H2: そもそも「カット期」にAASを使うとは何を狙う行為か

増量期(バルク)にAASを使う目的は単純で、カロリー余剰下に筋肥大シグナル(同化シグナル)を強く引いて、ナチュラル状態より早く除脂肪体重を増やすことだ。 一方カット期は逆である。カロリーは赤字、有酸素は増え、筋グリコーゲンは抜けやすく、ナチュラルなら筋量が必ず減る局面に入る。

ここでカット系AASに期待されるのは、主に次の三つに集約される。

カット期にAASが効くとされる三つの軸

1. 除脂肪維持(筋分解の抑制):カロリー赤字下でも筋タンパク合成シグナルを底上げし、コルチゾール優位による筋分解を相対的に抑える。 2. 筋密度・硬度の向上:アンドロゲン受容体(AR、男性ホルモンが結合するタンパク質)への結合が強い化合物を入れると、見た目の「ウェット感(水でぼやけた印象)」が抜けて、いわゆるドライで硬い質感に寄る。 3. 血管浮き・体感の改善:体脂肪率が落ちた前提で、アンドロゲン優位な状態は皮下水分の保持を抑える方向に働き、結果として血管や筋繊維のセパレーションが見えやすくなる。

「カット系AAS」と呼ばれる化合物の共通点

ここで言うカット系には、おおむね以下の特徴がある。

  • 芳香化(アロマターゼという酵素によってテストステロンがエストロゲンに変換される反応)を起こさない、または極めて少ない
  • ジヒドロテストステロン(DHT、テストステロンが5α還元酵素で変換された強力な男性ホルモン)系列の派生、またはそれに準じる骨格を持つ
  • SHBG(性ホルモン結合グロブリン、血中で性ホルモンと結合してその活性を抑えるタンパク質)を低下させる作用を持ち、自分のテストステロンの活性が上がりやすい
  • アンドロゲン作用が前面に出やすく、エストロゲン由来の水分貯留(ウェット感)が出にくい

つまり「水を抱え込みにくく、男性ホルモンの硬さが前に出る化合物」がカット系として括られている、という整理である。

バルク用化合物との対比

逆にバルク用とされるテストステロン高用量、ナンドロロン(デカ)、ボルデノン(EQ)などは、芳香化や水分保持で見た目がぼやけやすく、純増量には向くがカット直前には残水分が抜けにくい。 このため多くの競技選手は、コンテスト前12〜16週で「カット用化合物に切り替える」または「土台のテストステロン量を絞り、上にカット系を重ねる」プロトコルを取ることが多い。

H2: マステロン(ドロスタノロン)|カット系の象徴とされるDHT派生

マステロンは一般名ドロスタノロン(Drostanolone)、化学的にはDHT(ジヒドロテストステロン)の2α-メチル誘導体である。

マステロンの薬理学的な性格

  • 芳香化しない:アロマターゼ酵素の基質にならないため、エストロゲン上昇によるむくみ・女性化乳房リスクが極めて低い。
  • 強い抗エストロゲン作用:体内のアロマターゼ自体を抑える方向に働くとされ、AI(アロマターゼ阻害薬)的な役割をある程度担うことがある。
  • SHBGを下げる:遊離テストステロン(タンパク質と結合していない、活性のあるテストステロン)の比率を上げ、ベースに置いたテストステロンの「効きをよくする」性格を持つ。
  • 5α還元体であるため、5α還元酵素阻害薬(フィナステリド/デュタステリド)の影響をほぼ受けない。

二つのエステル — プロピオネート vs エナンセート

マステロンには主に二つのエステル(脂肪酸の鎖を付けて吸収速度をコントロールする修飾)がある。

エステル 半減期目安 注射頻度 使用シーン
プロピオネート 約2日 週3回(EOD推奨) コンテスト直前6〜10週、最後の仕上げ
エナンセート 約7〜10日 週2回 12〜16週の中長期カット

短期決戦・最後の絞り込みでは血中濃度の立ち上がりが早いプロピオネート、長めのカットでは安定した血中濃度が取りやすいエナンセートが選ばれることが多い。

当店取扱状況(2026-05-01時点)

  • マステロン・プロピオネート 100mg×10ml ¥12,000
  • マステロン・エナンセート 200mg×10ml ¥17,000(欠品中・予約商品)

エナンセート版は現在欠品・予約受付中である。プロピオネート版は在庫があり、短期カットの主軸として選ばれることが多い。

用量帯の整理

英語圏のフォーラム(r/steroids 等)で実践されている用量帯は概ね次のレンジに収まる。

  • カット期スタンダード:週400〜600mg(ベースのテストE等と併用)
  • 競技直前の高用量:週600〜800mg(短期、副作用モニタ前提)
  • 過剰用量帯:週1000mg超(脱毛/ニキビ/前立腺リスクが急に上がるため非推奨)

なお当店は商品提供のみで、処方や指示はしていない。実用量は専門医の判断のもと、自己責任で調整するべき領域である。

H2: プリモボラン(メテノロン)|カット期の「マイルドDHT」

プリモボラン(一般名メテノロン)はDHT派生の中でも、副作用が比較的軽くマイルドな化合物として知られる。エナンセート(注射)と酢酸エステル(経口)があるが、酢酸経口は肝負担が大きいため、ボディビル文脈ではエナンセート注射版が主流である。

プリモボランの位置づけ

  • 芳香化なし、SHBG低下作用、アンドロゲン作用比較的マイルド
  • 筋肥大効果はテストステロンより穏やか。だからこそ「絞りながら筋量を維持する」局面に向く
  • 女性ボディビル界でも歴史的に使われた経緯があるほど副作用プロファイルが穏やか
  • 一方、価格は高く偽物の流通も多いため、ソース選択のシビアさで知られる化合物

マステロンとの使い分け

マステロン プリモボラン
性格 仕上げの「硬さ」担当 カット期全体の「土台」担当
体感 アンドロゲン強め、競技直前のキレ マイルド、長期向き
価格 高め
偽物リスク 比較的高い

12週以上の長期カットを「絞りながら筋量を残す」目的で組む場合、ベースのテストE+プリモE+(直前6〜8週)マステロンというスタックは、英語圏フォーラムで定番化している組み合わせである。

当店取扱

  • プリモボラン・エナンセート 100mg×30アンプル ¥45,000

用量帯

  • カット期スタンダード:週400〜600mg
  • 高用量帯:週600〜800mg(本剤はマイルドな分、用量を上げて使う層も多い)

H2: トレンボロン|短期で「化け物の絞り」を狙う最強カット系、ただし副作用も最強

トレンボロンは19-Nor(19-ノルテストステロン、テストステロンの19位炭素を欠く骨格)系のひとつで、ナンドロロンの誘導体である。アンドロゲン受容体(AR)結合親和性がテストステロンの数倍とされ、筋肥大・脂肪燃焼・筋密度向上のいずれでも極端に強い体感を出すことで知られる。

効果が強いとされる代わりに副作用も極端

トレンボロンが「上級者向け」と呼ばれる最大の理由は、副作用プロファイルが他の化合物と質的に違う点にある。

  • プロラクチン上昇:プロラクチン(下垂体から分泌されるホルモン、過剰だと性欲低下や女性化乳房を起こす)が上がりやすく、対策にカベルゴリン等のドパミン作動薬が使われることが多い
  • 不眠・盗汗(寝汗):中枢神経への影響が強く、夜中に布団がびしょ濡れになる現象が頻繁に報告される
  • 心血管負荷:心拍数上昇、血圧上昇、HDLコレステロール急低下
  • 腎負荷:尿が濃くなる(暗色化)、腎マーカーの一時的上昇
  • 精神的な短気・攻撃性:いわゆる「トレンレイジ」と呼ばれる気分変動

エステル — アセテート(酢酸)

トレンボロンには酢酸エステル(アセテート)とエナンセートがある。当店取扱は酢酸版である。

  • 酢酸:半減期約1〜3日、注射頻度EOD(隔日)〜毎日、立ち上がりが早く抜けも早いため短期決戦向き
  • エナン:半減期約7〜10日、週2回、長期向き

短期で集中的に使い、副作用が出たらすぐに抜くという運用が現実的なため、酢酸が選ばれることが多い。

当店取扱

  • トレンボロン・アセレート 100mg×30アンプル ¥25,000

用量帯と注意

  • 入門帯(最初のトレンサイクル):週200〜300mg
  • スタンダード:週300〜500mg
  • 高用量帯:週500〜700mg(副作用との戦い)

なおトレンボロンは検出窓が長く(代謝物が尿中で数ヶ月検出されうる)、競技団体のドーピング検査では極めて検出されやすい化合物として知られる。本記事はその事実の薬物動態的記述であり、競技回避の推奨ではない。

H2: ウィンストール(スタノゾロール)|乾いた質感とコスパの定番

ウィンストール(一般名スタノゾロール)はDHT派生のC17α-アルキル化(C17-AA、肝臓での初回通過代謝を回避するための分子修飾)化合物で、経口錠剤と注射の両方が存在する。当店取扱は経口錠剤の50mg×100錠である。

ウィンストールの性格

  • 芳香化しない、エストロゲン上昇なし
  • SHBGを強く低下させる:他のAASの遊離率を底上げするため、スタックの「効きを強める駒」として使われる
  • 関節液の減少:水分保持を強く抑えるため、関節が乾いて痛みやすくなる(報告例多数)
  • 肝負荷:C17α-アルキル化のため肝酵素(AST/ALT)上昇しやすく、肝サポート(TUDCA等)併用がほぼ必須
  • 視覚効果:筋肉の「乾いた」見た目に寄り、血管浮きが強調されやすい

競技現場での扱い

短距離陸上やコンタクトスポーツの世界で歴史的に使用された経緯があり、その分検査側でも代謝物が確立しているため、ドーピング検査で検出されやすい化合物のひとつでもある(本記述は薬物動態事実)。

当店取扱

  • ウィンストール 50mg×100錠 ¥25,000

用量帯

  • カット直前6〜8週:1日25〜50mg
  • ピーキング:1日50〜75mg(短期、肝サポート前提)
  • 高用量帯:1日100mg(肝/関節リスク急増、推奨されない)

経口は朝晩2分割、または朝1回で運用される。

H2: カットスタック・プロ|混合バイアルでスタック設計を簡略化する選択肢

カットスタック・プロは、競技直前6〜8週で典型的に組まれる「マステロン+トレンボロン+ウィンストール(注射版)」のような組み合わせを、ひとつのバイアルにまとめた混合製剤である。それぞれを単体で買って混注するより、注射本数とコストを下げやすい性格を持つ。

当店取扱

  • カットスタック・プロ ¥15,000

単体スタックとの違い

単体購入してスタック カットスタック・プロ
価格 単体合計が高くなりやすい まとめ価格
用量調整 各化合物を独立に増減できる 比率固定(細かい調整不可)
注射本数 多くなりやすい 1本で済む
向く人 経験者、用量を細かく動かしたい人 初〜中級者、調整より簡略化を優先する人

「とりあえず競技直前6〜8週で典型的なカット系スタックを試したい」という層には、混合バイアルは入口として現実的な選択肢である。一方、用量を細かく動かしたい上級者は、各単体を組み合わせるほうが合理的だ。

H2: テストステロンを土台に置く理由 — カット期こそ「ベース」を抜くな

カット系AASを使うときに最大の落とし穴になるのが、「カット期だから水分が出るテストステロンを抜こう」と発想して、テストを完全にゼロにしてしまうことである。

テストを抜くと何が起きるか

AAS全般に共通する作用として、外部から男性ホルモンを入れている期間中、HPTA(視床下部—下垂体—性腺軸、自分のテストステロン分泌を制御する仕組み)が抑制され、自分の体内のテストステロン分泌が止まる。

ここでテストステロンの外部供給もゼロにすると、体内の総テストステロン量が「自然分泌ゼロ+外部供給ゼロ」の状態に落ちる。結果は次のとおりだ。

  • 性欲消失
  • 勃起力の低下(いわゆる「デカディック」など、19-Nor単体運用で報告される現象)
  • 気分の落ち込み
  • 関節の乾燥感の悪化
  • カット期にもかかわらず疲労感で追い込めない

解決策 — 低用量テストをベースに残す

実際にやっている人の用量帯では、カット期のテストステロンは「土台用量(TRT用量に近い水準)」で残す運用が多い。

  • 週100〜150mg程度のテストエナンセートまたはテストプロピオネート
  • 芳香化は最小限に抑えられ、エストロゲン上昇によるウェット感も出にくい
  • カット期の筋量維持・性欲・気分の安定の土台になる

詳しくはAAS注射剤総合ガイドの「テストステロン基礎」セクションを参照してほしい。

E2(エストラジオール)管理の注意

低用量テストでも個人差で芳香化が強い体質はある。AI(アロマターゼ阻害薬)で過度にE2を下げると、関節痛・気分低下・脂質悪化が出るため、「E2を下げ過ぎない」ことがカット期の落とし穴である。 詳細はAI(アロマターゼ阻害薬)総合ガイドを参照。

H2: 副作用カテゴリ別の整理 — どの化合物で何が起きやすいか

カット系AASは「水を抱え込まない」性格ゆえに、副作用の種類がバルク用化合物と質的に異なる。

アンドロゲン強化系(全カット系で共通、強度に差)

DHT派生は男性ホルモン作用が前面に出るため、次の症状が起きやすい。

  • 脱毛進行(AGAの素因がある人で特に)
  • ニキビ(背中・肩)
  • 皮脂増加
  • 攻撃性・気分の高ぶり

対策:5α還元酵素阻害薬(フィナステリド/デュタステリド)はマステロン/プリモ/ウィンストールには効きにくい(これらはすでに5α還元された骨格のため)。脱毛が出てもこの軸では止めにくい点は知っておく価値がある。

プロラクチン系(主にトレンボロン)

19-Nor骨格はプロラクチン(下垂体ホルモン)を上げやすい。性欲低下・乳頭の違和感・乳汁分泌などの症状が出ることがある。 対策:ドパミン作動薬(カベルゴリン等)で抑える運用が一般的。詳細はPCT総合ガイドを参照。

関節・腱の乾燥(主にウィンストール、次いでマステロン)

水分保持を強く抑える化合物は、関節液の減少を起こしやすい。重量を扱う種目で腱・靭帯に違和感が出始めたら、減量より先にウィンストールの抜きを検討する判断が必要になる。 対策:オメガ3、グルコサミン、コラーゲンペプチドなどのサポートを併用する人が多い。

肝負荷(主にウィンストール経口)

C17α-アルキル化された経口AASは、肝臓のAST/ALTを必ず上げる。1サイクルあたり経口の使用は6〜8週以内に収め、TUDCAなどの肝サポートを併用するのが定石である。

心血管負荷(全AAS、特にトレンボロン)

すべてのAASでHDLコレステロール低下・LDL上昇は起こる。トレンボロンは血圧上昇・心拍数上昇も顕著で、休薬中も含めて血圧計で記録を取り続けることが推奨される。

H2: カット期の食事・有酸素・水分管理プロトコル

AASは「魔法の薬」ではなく、食事・有酸素・睡眠の前提があってはじめて効果が出る。カット期の基本プロトコルは次のとおりだ。

カロリー設定

  • 維持カロリーから300〜500kcal/日の赤字
  • 体重から1〜1.5%/週の体重減少を上限目安にする(これ以上速いと筋量が残らない)
  • AAS使用中はやや赤字を浅めに取り、筋分解抑制シグナルを最大化する戦略が好まれる

マクロ栄養素

  • タンパク質:体重×2〜2.5g/日(カット期ほど高めに)
  • 脂質:体重×0.8〜1.0g/日(ホルモン合成・関節サポートに必須)
  • 炭水化物:残りでトレ前後に集中配分

有酸素

  • LISS(低強度有酸素)1日30〜45分、週4〜5回を基本ライン
  • 後半に増やすが、最大値は1日60分程度に止める(コルチゾール過剰で筋分解促進)
  • HIITは週1〜2回まで

水分管理

  • 競技直前の極端な水抜きは生命リスクを伴うため、ナチュラル時代の延長で考えない
  • 普段は十分な水分(2.5〜3L/日)で代謝・腎機能を回し、最後の48〜24時間で微調整する戦略が現実的

休薬・PCT・モニタリング

  • 12週以上のサイクルになる場合、ベース化合物の半減期に応じてサイクル後にPCT(クロミッド/タモキシフェン等)を組む
  • カット期は減量ストレスが乗るため、サイクル後の回復はバルク後より遅れやすい
  • 血液検査(肝酵素・脂質・E2・LH/FSH・テストステロン)はサイクル前・中・後の3点で取るのが基本

詳細はPCT総合ガイドを参照。

H2: カット期スタックの組み立て例 — 8週間と16週間

最後に、ジムで実際に話題に上がりやすい二つのスタック例を示す。これは推奨用法ではなく、英語圏フォーラムで頻繁に議論される構成例である。

例1:8週間 競技直前ピーキング(中級〜上級者)

  • Week 1〜8:テストプロピオネート 週100mg(ベース)
  • Week 1〜8:マステロン・プロピオネート 週400mg
  • Week 1〜6:トレンボロン・アセテート 週200〜300mg
  • Week 4〜8:ウィンストール経口 25〜50mg/日
  • Week 9〜:PCT(クロミッド/タモキシフェン)

短期決戦の典型構成。マステ+トレン+ウィンの3点で硬度・密度・乾きを一気に乗せる。副作用が出たら即減量する前提で組む。

例2:16週間 中長期カット(中級者向け)

  • Week 1〜16:テストエナンセート 週100〜150mg(ベース)
  • Week 1〜16:プリモボラン・エナンセート 週400mg
  • Week 9〜16:マステロン・エナンセート 週400mg(後半追加)
  • Week 13〜16:ウィンストール経口 25〜50mg/日(直前ピーキング)
  • Week 17〜:PCT

長期で筋量を残しながら絞る前提。前半をプリモのマイルドさで支え、後半にマステを足し、最後にウィンで仕上げる三段構造。

共通ルール

  • 血液検査3点(前・中・後)
  • E2モニタリング
  • 肝サポート(TUDCA等)
  • 心血管モニタリング(血圧計・脂質)
  • PCT前提での組み立て(PCT総合ガイド参照)

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FAQ

Q1. カット系AASを単体(テストなし)で使ってもいいか? A. 推奨されない運用である。外部からAASを入れている期間中、自分のテストステロン分泌は抑制されるため、テストを完全にゼロにすると総テストステロン量が「自然分泌ゼロ+外部ゼロ」になり、性欲消失・気分低下・勃起力低下などが出やすくなる。低用量(週100〜150mg)のテストを土台に残す運用が一般的である。

Q2. マステロンとプリモボランのどちらを選ぶか? A. 期間と目的による。8週前後の短期で硬度と質感を一気に乗せたいならマステロン、12〜16週の長期で筋量を残しながら絞りたいならプリモボランがベース、というのがフォーラムでの定番の整理である。両方を時期を分けて使うスタック構成も多い。

Q3. トレンボロンは本当に必要か? A. 競技直前のピーキング以外では必須ではない。副作用(プロラクチン上昇、盗汗、不眠、心血管負荷、精神面)のリスクは他のカット系より明確に重く、最初の数サイクルでは外して組む選択肢は十分に合理的である。コンテストやフォト直前6〜8週に短期で乗せる用途が中心となる。

Q4. ウィンストールの関節痛は防げるか? A. 完全には防げないが、緩和策はある。期間を6〜8週以内に収める、用量を上げ過ぎない、オメガ3・コラーゲンペプチド・グルコサミン等のサポート併用、重量より回数で追い込むトレ設計に切り替える、などが挙げられる。重量種目で腱・靭帯に違和感が出始めたらウィンの抜きを優先する判断は重要である。

Q5. カットスタック・プロと単体購入はどちらが得か? A. 用途次第である。「典型的なカット系スタックを簡略化したい」「注射本数を減らしたい」という人にはまとめ製剤が現実的だ。「化合物ごとに用量を細かく動かしたい」「期間によって配分を変えたい」という上級者は単体購入のほうが柔軟である。

Q6. 検出窓(ドーピング検査)を回避できる組み方はあるか? A. 本記事は競技ドーピング回避の推奨をしない。各化合物の検出窓(代謝物が尿中・血中で検出される期間)は薬物動態の事実として、トレンボロン・ウィンストール・スタノゾロール代謝物は数ヶ月単位で検出されうるとされる。検査対象競技に出場する場合、JADA/WADA禁止物質リストに該当することを前提に自己責任で判断する領域である。

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